扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 6月25日(日)12時30分から14時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
【関連商品】扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 6月25日(日)12時30分から14時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
【関連商品】扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク
其の二百八十三、手刀 大東流合気柔術 東京稽古会 
東京稽古会では月に一回の本稽古で、大東流合気柔術の基本的な考えかたを学び、実際に修練し体感する稽古を行っています。
今回取り上げるのは、手刀の使い方です。

これまでにも何度か動きの中で言及してきた手刀の考え方ですが、今回は改めて、双方が手刀を使って行う修練方法のなかで、その理解をはかります。
まずは、動画を見てみましょう。
手刀とは、まず第一義には自分の手を刀とみなして操作する考え方です。
小指側を剣の刃、親指側を峰と仮想して、刀を使うように操作します。
これが大東流の「剣の理合」につながっていきます。
丹田を発した力が、腕の中心をとおって掌の真ん中にある「労宮(ろうきゅう)」というツボから放出されるイメージを持ってください。

指を柔らかく開き伸ばすことで、手の先全体からその力が出ていきます。
指先は力でガチガチにするのではなく、「芯を作って脱力」させましょう。これも、手刀を意識することで得られる古武術的な身体の使い方のひとつです。
その状態で、剣を振るように手刀を上段から斬り下ろしてください。
これが正面打ちです。

正面打ちを何度も繰り返して、脱力しながら手刀を使うことを修練してください。
それが出来たら、相対稽古です。
向かい合って、受け手が正面打ち、捕り手はそれを手刀で受けます。
この時、剣が直角に交差したり、相手の刀をはじき返すように受けるのではなく、相手の剣先に自分の剣先が添うように受けてみましょう。

また、動画の中でも解説していますが、腰を引かず、身体の中心は相手の方を向いていることが大事です。
目安として、両方の膝が相手の方を向いているかチェックしてみると分かり易いでしょう。

こうして、手刀を体の中心で使うことができると、一本捕をはじめとする、多くの型の要点が理解できるようになってきます。

毎日の稽古でも、手刀の概念を頭に入れながら、修練してみましょう!
其の二百五十一、握って詰める 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回から、何度かにわたって「なんば」の動きを取り上げていきます。
東京稽古会では、大東流合気柔術の修行を通して、古来から日本人が身につけていたけれども、西洋化したことによって失われた身体の使い方を取り戻していくということを、一つの目標に掲げています。

「なんば」に限らず、稽古会で取り上げる身体操作法は、そうした考え方のもとに修練してほしいというのが、私自身の思いです。
ともあれ、動画を見てください。
両手を取らせるようにして、相手が前荷重になったところで、逆に相手の両手首を取り返します。「掛け手」ですね。
この時に、力を込めて握るのではなく、小指からひっかけるようにして握るようにしてください。

同時に、片方ずつ相手の腕を立てるようにして肩を詰めていきます。
この時に、手の力だけを使うのではなく、足から腰の動きを腕の操作に合わせるようにしてみましょう。
さらに言うと、腕を動かすのではなく、足腰の動きに腕の動きを追随させるような感覚で操作できるとより良いです。

このように、操作しようとする側の腕と、同じ側の腰を同時に動かすのが「なんば」の動きです。これによって、相手の重心を自分の膝の上に乗せていくような意識を持ってみましょう。

最初はどうしても、手首だけの力で、相手の腕を動かそうとしてしまうと思います。
できるだけ握り込む力を緩め、小指でひっかける感覚をもって、身体全体で相手の肩を詰めてください。
これに足の踏み込み、相手を乗せる意識などが積み重なっていくことで、徐々に感覚が掴めてくるはずです。

お互い切磋琢磨して、上達していきましょう!
其の二百四十八、捌いて合わせる 大東流合気柔術東京稽古会 
肘を合わせて全身を動かしていく操作法の応用編です。
前回は合気上げ鍛錬法のひとつの方法として、互いの上腕部を一直線上に置き、肘を合わせるやり方を取り上げました。

同じ動きを、今回は立った状態でやってみましょう。
まずは動画を見てください。
相手が片手取で手首をつかんできます。
そのままの状態では反対の手からの攻撃がありますので、まずはそれに対応して外側に捌きます。
同時に手刀を使って相手の攻撃を防ぎます。
この時に、相手の肘と自分の肘を直線上に置くように操作してください。

この操作で、相手の動きを止めたところで、肘の角度を維持したまま互いの腕の下をくぐって、相手の後ろに回り込みます。
手刀を相手の背中につけるようにして、肘を押さえ、固めてください。
大事なことは、相手の肘と自分の肘を合わせることですが、この時に腕だけを動かすような操作をすると相手の全身を動かすことができません。

必ず捌きを入れ、全身の動きで手刀を操作するように意識してみてください。
動画にもあるように、剣を使うように動くと、上手くいきます。
自分の身体を転換して回り込むときも、体を回すことだけを意識すると外れやすくなりますので、剣の意識を忘れないようにしてくださいね。

東京稽古会では、日常行う稽古で大東流合気柔術の基本的な考え方を修練しています。
興味のある方は、上のメールフォームからお問い合わせください。
其の二百四十七、肘を合わせる 大東流合気柔術東京稽古会 
東京稽古会では、大東流合気柔術の基本術技を自主稽古などを通じて継続的に鍛錬していますが、そのうちでも多く取り上げているのがこの「合気上げ鍛錬法」です。

合気上げには鍛錬の目的や方法によってさまざまなアプローチの仕方が考えられます。
今回はそのうちのひとつを紹介しましょう。
動画を見てください。
双方が座ったまま、捕手側は軽く肘を曲げ、手を相手の方に向けます。
受け手は相手の手首を握り、中心に向かって押し込んでください。
捕り手側はこの時、押し込んできた相手を跳ね返すようにはせず、からだ全体で受け止めるように意識します。

最初は反射的に腕で押し返してしまうことが多いのですが、そこを重点的に鍛錬してください。
押し返さず、受け止めることで、相手が押してくる方向が感じられるようになります。
次に手刀を作り、相手に肘と、自分の肘が、上腕部で形成される一直線上に並ぶように操作します。つまり、「肘を合わせる」んですね。

肘を曲げて行っている場合は、比較的容易に合わせることができるでしょう。
肘と肘を合わせる感覚が掴めたら、そのままの状態で相手の肘を動かしてみてください。手刀を使い、からだ全体の操作を意識してください。
肩から先の力で強引に持っていくと、うまく行きませんよ。

からだ全体で操作するためのひとつのポイントですが、背中を丸めず、正しい姿勢で技を行うことです。
稽古を通じて細かい部分の精度を上げていくことで、古武術独特の身体の使い方を会得していってくださいね。
其の二百四十五、曲げて崩す 大東流合気柔術東京稽古 
相手の肘を曲げることで、体幹部分をコントロールする動きです。
前回やった手首の接点を通じて全身を崩す操作法のバリエーションでもあります。

手首からの入力を相手の身体の中心に届けるには、肩に通った力が抜けてしまわないように動かしていくことが重要でしたね。
今回の動きは、その部分に注目してみましょう。
まずは動画を見てください。
交叉取に取ってきた相手の手首に、外側から手刀を絡めます。
手刀を自分の中心で動かしていくと、相手の肘が自分の目の前に来るはずです。

そこで、相手の肘関節のやや高手(肩の方)側をつかんでください。
必要以上に力を入れないでください。関節のすぐそばに、痛みを感じる点がありますので、正確にそこを挟むようにしてみましょう。
これが決まれば、相手のかかとを浮かせることができます。

次に、手首と肘の接点を相手の中心線をなぞるように操作して斬り落としていきます。
誘導していく所は相手が重心を保つことのできない「三角点」。相手のつま先を底辺とした二等辺三角形の頂点です。

このとき、接点を引っ張るように動かすと、たちまち肩に通っていた力は抜けてしまいます。
また、手首と肘をバラバラに操作すると、これも相手の体幹に力を及ぼすことができなくなるんですね。

いずれの操作も、やはり実際に対人稽古を行うなかでしか感得できない部分があります。
東京稽古会で、一緒に修練してみませんか?
其の二百三十九、一カ条立合小手返 大東流合気柔術 東京稽古会 
一カ条立合、小手返(こてがえし)の動画解説です。大東流合気柔術に限らず、同じく「小手返」の名がつく動きが合気道や他流派にもありますので、聞いたことがあるという人もいるかもしれません。
手首から肩甲骨にかけて関節を逆にとり、体幹を崩していきます。
同じ小手返でも、相手の攻撃の仕方によって動きがかなり違うんですが、今回は両手を掴まれた時の型を解説していきます。
動画を見てください。
両手を掴んでくる相手の力を受け止めます。腰を沈め、手刀を相手に向けてください。
腕の力で押し返すと、次の動きがうまくいきません。
肩から先は脱力して、体幹で受け止めましょう。
相手の身体を突き込むようにしながら、肘を出し、手刀を立てていきます。
自分の肘に相手の重みを乗せるような意識でやってみてください。

相手のかかとが浮いたら、腰を切り、相手の出足と逆側に体をずらします。
全身で攻めることで相手の身体が崩れたら、出足側の手首をつかみます。

小手返の基本形は、掌の母指球側と手の甲の小指球側に内向きのひねりを加えることで関節を極めて行きます。
ここでは相手の母指球に自分の小指を、相手の手の甲、薬指と小指の付け根のあたりに自分の親指を当てます。

次に相手につかまれている手刀で、相手の親指を腰に向かって斬り込んでいきます。
ここも、手の力ではなく、腰を切って全身で動かしてください。
ここまでの操作で相手の腰は大きく崩れるはずです。

指の付け根「手根骨(しゅこんこつ)」に手刀を当て、斬り下ろしましょう。
肩甲骨まで逃げられない力を受けた相手は、回転しながら倒れます。
相手の崩れ方に応じて、固めて、残心。
次回はこの動きを「居捕」で行う型を解説します。
稽古日誌 令和元年5月23日自主稽古 26日本稽古 
5月23日(木)の自主稽古の参加者です。
この日は審査技をみっちりやりました。
時間が足りないと思うほど集中したので、写真はこの一枚だけです



さて、26日(日)は本稽古でした。
いつものように体幹バランストレーニングを一時間。

重力を感じながら、体の軸を作っていくトレーニングをじっくりやってみました。
足にゴム製のベルトをかけ、特殊なマットの上でトレーニングすることで、ふらつかない体を作ります。

本稽古では、合気上げの鍛錬法。

「肘を合わせる」をテーマに、さまざまな動きで修練しました。

袖捕から肘を押さえて制する動き。
脇詰、掛け手から肘を立てて制する動き、後捕から肘を取って制する動き・・・などなど。

少人数での本稽古でしたが、その分、密度の濃い修練になりましたね。

今後も、東京稽古会では古武術(大東流合気柔術)の考え方を楽しく学べる稽古を続けていきますよ!

参加してみたい方は上のメールフォームからお問い合わせください。
稽古日誌 平成31年2月3日 3部稽古 
昨日の東京稽古会は、初の3部稽古を行いました。
3部稽古、つまり午前~午後~夜と一日のうちに3回連続して自主稽古することです

少しハードかなとも思いましたが、昇級審査前に集中して練りこみをを行うという目的もあって、
東京稽古会の一つのイベントとして開催しました。
この画像は午前中、9:30~11:30の稽古を終えた後。

昼食をはさんで、15:30~17:30にも別場所で稽古。

大急ぎで午前中の稽古場所に戻って、18:15~20:15まで。
さすがに疲れの見える(?)表情に注目してください。

一日中、古武術の思考法に集中し、身体操作することで、目には見えない成果が身体の中に蓄積されているはずです。
参加された皆さん、ゆっくり休んでまた次の稽古に備えてくださいね
といっても、次の日は皆仕事ですが…

東京稽古会では、こんなに過酷ではない稽古を、週に一度のペースで開催しています。
参加お問い合わせは、上のメールフォームからどうぞ
3部稽古、つまり午前~午後~夜と一日のうちに3回連続して自主稽古することです


少しハードかなとも思いましたが、昇級審査前に集中して練りこみをを行うという目的もあって、
東京稽古会の一つのイベントとして開催しました。
この画像は午前中、9:30~11:30の稽古を終えた後。

昼食をはさんで、15:30~17:30にも別場所で稽古。

大急ぎで午前中の稽古場所に戻って、18:15~20:15まで。
さすがに疲れの見える(?)表情に注目してください。

一日中、古武術の思考法に集中し、身体操作することで、目には見えない成果が身体の中に蓄積されているはずです。
参加された皆さん、ゆっくり休んでまた次の稽古に備えてくださいね

といっても、次の日は皆仕事ですが…


東京稽古会では、こんなに過酷ではない稽古を、週に一度のペースで開催しています。
参加お問い合わせは、上のメールフォームからどうぞ
