東京稽古会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 5月22日(日)14時30分から17時30分まで開催します。
場所は 神道扶桑教太祠 本殿 です。
東京稽古会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 5月22日(日)14時30分から17時30分まで開催します。
場所は 神道扶桑教太祠 本殿 です。
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稽古日誌 令和3年11月28日本稽古 12月3日、5日、9日、12日本稽古 
大東流合気柔術東京稽古会は毎月1回、一般の人でも参加可能な公開稽古を行っています。
本稽古がそれにあたります。それ以外の会員限定の稽古を通常稽古と言っています。

この日11月28日は11月の本稽古。初参加の方を交えて、大東流の基本的な考え方を学びました。

今回のテーマは「胸取」への対処法。
身体の中心を掴んでくる攻撃にどう対応していくかを研究します。

掴まれたとき密着して崩す。あるいは腕が伸びてきたその拍子をとらえて崩す。

いずれも力を使うのではなく、自分の重心を移動させたり、優位な位置に身体を捌き、全身の連動を必要とします。

現代的な感覚からは少し難しく感じる動きの連続でしたが、これが今後の通常稽古のベースとなっていきます。

続いては12月2日(木)の通常稽古。

木曜夜は基本的に明大前にある扶桑教太祠 本殿を拝借して稽古させていただいています。

肘を攻め、相手の重心を崩す動きを連続して修練。

相手の手刀を手鏡に捕って崩す。

肘を上下に斬り分けて投げ倒す。
細かいところまで丁寧に反復して修練できました。

12月5日(日)の通常稽古は「腕を伸ばす」をテーマに2時間。

胸取を側面に捌いて、帯落に制する。
掴まれるその一瞬前に一本捕にとって制する。

重心を移動させて裏落。

肩を詰めて、肘を折る膝締。

沢山の形を次から次に稽古しながら、その中に含まれる要素への理解を深めていきます。

12月9日(木)の稽古は合気上から。

基本の訓練ですが、大東流の奥に通ずる考え方を養成します。

脱力、伸筋の使い方、剣の理合…

じっくりと基本に取り組んでいくこともまた、重要です。

12月12日(日)、今年最後の本稽古を世田谷総合運動公園 体育館にて行いました。

今回のテーマは「肘」。
伸ばし、曲げ、関節の構造を利用して崩しをかけていきます。

強い攻撃にも、無理のない体の使い方で対処する思考法が重要です。

自然に体が崩れる方向を、体感的に察知できるような稽古を目指します。

本稽古で学んだ要素を、通常稽古で繰り返し練り込んでいくのが、東京稽古会のベースにある修練法となります。

稽古日誌 令和三年 10月31日、11月3日、7日、11日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌です。今回は10月後半から11月中旬にかけて。
まずは10月31日(日) 扶桑教太祠本殿での稽古。

手首の鍛錬で合掌捕を行った後、習熟度に合わせて形の稽古。

裏に踏み込んで重心移動で倒す技の系統で裏落、車倒。

搦投、切返で上半身の脱力に拠る操作法を習練します。

少数精鋭で密度の濃い稽古となりました。

続いては11月3日(水・祝)、世田谷総合運動場体育館での稽古。

手首の鍛錬連続極。だんだんと流れるように動けるようになってきました。

逆腕捕で相手を崩す操作法。

手先でなく、体幹部を使うことが大事です。

抜手捕。気迫を出して技にしていきます。

同じ攻撃は二度となく、技を外せば命を落とす。
稽古においては一期一会の心構えで取り組むことが重要です。

11月7日(日)の稽古は、明大前にある扶桑教太祠 本殿で行いました。
安土桃山時代から続く伝統ある信仰の場所で稽古が出来る幸せを感じます。
静謐な神殿と美しい空。

千鳥足の操作を使って剣の理合いで崩す操作法。

それを発展変化させて四方投 裏・表。

身体の中心で斬り落とします。

同じく千鳥足の操作で後捕両肩捻。

どの動きであっても上半身の脱力は必須です。

最後は11月11日(木)、扶桑教太祠本殿での稽古。

正面打ちの訓練から、居捕小手返。
座ったままで斬りかかる相手を投げ飛ばします。

立合で両手取小手返。

初動で相手を乗せ切り、腰を使って変えられるか否か。

先に進むほど難度は上がりますが、技術習得、開眼の喜びも大きくなります。
稽古に励みましょう!

其の三百五十五 肩をつける 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は相手を崩し倒した後に、無力化するために身体を固定する合気柔術の技法について述べてみる。

地面に倒れた相手とは言え、放置していれば起き上がって反撃を試みるのであり、その動きを許さないように適切に対処しなければ制することは出来ない。
大東流合気柔術では筋力に頼った身体運用を行わないということを、このブログの場でも再三言及してきた。

動画で示したように、うつ伏せに倒れた場合に肩を地面につけて固定するのは一つの方法であるが、これもまた上半身の力、なかんずく腕力を使って行ったのでは効果的に抑え込むことは出来ない。

むしろ膝行による重心移動と、相手の体の部位を腰に密着させることで生まれる体幹の力で制していくことが必要だ。

東京稽古会ではこの理合を体感的に修得して、様々な場合に応じて応用変化させていくことが可能になるところを目指している。
稽古日誌 令和三年8月22日、29日、9月2日 
東京稽古会の稽古日誌、8月の下旬から9月初旬にかけての記録です。
まずは8月22日(日)、扶桑教太祠 本殿での稽古。

相手の攻撃を捌いて、優位に立つ動きを取り上げました。
正面打を小手返し、横面打ちを車倒に。

攻撃線を外して、重心の移動で崩します。
両手取を掛け手に取って搦詰。

合気上げ鍛錬法を立って行う形を試しています。
このほか手首の鍛錬法として、両小手返、小指の締めで握る操作。片手取りを肘を崩して2ヶ条小手詰めなど…

多彩な種類の動きを修練した時間となりました。

続いては8月29日(日)、扶桑教太祠 本殿での稽古。
この日はコロナワクチンの副反応で稽古に来れなくなった会員が数名・・・。無理は禁物ですので、しっかり休んでもらいました。
稽古の方は正面打への対処法、十字受けで崩して倒す、一本捕に捕る・・・

相手の胸捕を中心で挟んで無効化する動き、さらに逆腕捕・・・

少人数ならではの基本動作にじっくり取り組む稽古となりました。
この2日後から9月12日までの緊急事態宣言の延長が決定。

武術を志す者として、現在日本で、世界(先進国)で起きている事実をどう評価し、どう向き合っていくかが問われています。
後の世代に対して恥ずかしくない思考を堅持して生きることが求められている、そのように感じています。

最後に9月2日(木)、扶桑教太祠本殿での稽古。

手首の鍛錬・搦詰に始まり、片手取を当身で崩して裏に踏み込み倒す動作。

横面打を両手刀で受けつつ、裏に崩して車倒。

袖捕を体重移動で崩して裏落。
すべて相手の裏に体重移動して崩す動きでした。
全身を脱力させて移動させることで、強い攻撃に対しても力みなく対処できます。

こうした修練を重ねることで、大東流の極意へと徐々に近づいていきます。

誰しも社会の情勢と無縁ではいられません。そうした中で、自分の判断において正しい選択を行っていきたいものです。
それもまた、重要な武術修行の道であると捉えています。
其の二百八十、体幹トレーニング(体軸バランス) 大東流合気柔術 
大東流合気柔術 東京稽古会の体幹トレーニング、今回は「体軸バランス」です。
身体の軸を保つことで、ブレない動きが可能になります。正しい姿勢を維持することができるようになると、相手に力を効果的に伝えられます。

重心の移動と、丹田の意識(ドローイン)は、普段の古武術の鍛錬にも役立ちます。
では早速、動画を見てください。
①丹田の意識(ドローイン)
両膝をついて、膝立ちになり、骨盤と上半身の関係性を意識します。
そのまままっすぐに立ち上がり、骨盤の幅に足を開いて立ちます。これが、自然体です。

次に、腹式呼吸で鼻から息を吸いながら丹田(へその下)を膨らませます。口から細く息を吐きながら丹田を背中の方に引き込むように軽くへこませていきます。
背中をそらさず、背中に下腹部を近づけていくような感覚で。
その状態を維持して、呼吸を続けてください。

②開脚バランス
自然体のまま、両手で手刀を作って、骨盤から体側を撫でるようにまっすぐ上に伸ばします。真上から引っ張られるような意識で。
そのままゆっくりと右足に体重を乗せていきます。体軸が右側に移った状態で、左足を浮かせましょう。

左足を外側に引き上げ、元の位置に戻します。この時に上半身がぐらつかないように、骨盤の筋肉を使う意識で、ゆっくりと行いましょう。
これを10回。
ぐらつく場合はドローインを意識します。
反対側も同じように行ってください。

③縦スクワット
自然体から、両足を一直線上に乗せるように縦に並べます。
骨盤が床と平行を保つように意識しながら、エレベーターが上下するように膝を曲げて上体を下げ、さらに膝を伸ばして上体を上げます。

勢いで上下せず、出来るだけゆっくりと重心を感じながら行ってください。
上半身は前や後ろに傾かないように、骨盤の上にまっすぐに乗せたまま行いましょう。
これを10回。
足を入れ替えて、逆側も同様に。

④一本足バランス
自然体から、腕を床と平行になるように上げます。掌は下向き。
右足に重心を乗せ、さらに骨盤を前に倒すように上体を前傾させます。
同時に左足を後ろに上げましょう。

頭の先からかかとまでが一直線になるように、上体と左足を傾け、制止します。
この時、両腕は地面と平行を保ったまま。
軸となる右足の膝は、曲げないでください。
この姿勢で8~10秒。

膝を曲げず、背中を丸めないこと。出来る人は、背中が床と平行になるところまで傾けてもよいでしょう。
どの種目を行う際にも、丹田(ドローイン)を意識してください。

体軸バランスで軸の感覚が出来てくると、普段から美しい姿勢で過ごすことができるようになります。
古武術だけでなく、日常生活にも活かすことのできる体操法として、やってみてもいいですね。
次回は<体幹トレーニング>です。