扶桑会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
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稽古日誌 令和4月7日 10日 17日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌、今回は4月前半の記録です。

4月7日(木)は、扶桑教太祠 本殿での稽古でした。

「脱力する」をテーマに、小手詰から鎌手詰への変化技…

さらに袖捕への対処法を数種。裏落、肘当投、裾払。

これらの技を相手との距離感や自分の体勢に応じて臨機応変に動くことも、大事な鍛錬です。

状況は常に動いており、一度成功した方法論が次回にも効果があるとは限りません。
予断を排して、その瞬間に最適な解決を見出していく訓練は、日常生活にも十分に応用が利くものといえます。

続いては4月10日(日)の稽古です。
この日も扶桑教太祠 本殿にてお世話になりました。

中心で接点を操作する大東流合気柔術の基本的思考法を実際の操作に落とし込んで鍛錬します。

片手取四カ条詰、居捕肘返、帯落、外巻搦詰など。

筋力によるパワーやスピードに依存して、体を部分的に動かす考え方では、加齢した人間や体力の弱い者は生き残れません。

日本古来の柔術の流れを汲む大東流合気柔術は、全身を同時に運用することで、そうした部分的な力に対応する道を伝承してきました。
そして、先の大戦ののち、日本人は自らその思考法を放棄し、忘れ去りました。

いま我々は、失いかけている日本古武術の方法論を再発見しなければならないときに立ち会っていると考えています。

東京稽古会の活動が、その大きな流れの一筋となって、多くの人に日本古来の知恵を見出してもらえるよう、微力を尽くしていきます。

4月17日(日)は扶桑教太祠 本殿での稽古。

お宮の前の桜も可憐に咲いています。

扶桑教太祠は元亀年間(戦国時代)から続く富士山信仰の拠点として、長く人々の崇敬を集めている神社です。
全くのご厚意から、日本古武術の継承発展を掲げる東京稽古会にご賛助いただいています。

稽古の方は相手との「間(ま)」を意識した動きから。
さらに手首関節の取り方をいくつかの方法で修練したのち、形に落とし込んでいきます。

後取抱締捕、半座裏落、立合裏落…

個別の要素である基本動作を積み重ねて習熟し、それらを複雑な形の動きに再構成していく。

こうした修練法を取りながら、大東流の全体像の把握につとめていきます。
千里の道も、今日の一歩から。
地道に取り組むことが、極意に到るもっとも着実な方法です。

稽古日誌 令和4年2月13日 17日 20日 23日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術東京稽古会の稽古日誌です。
2月13日(日)は扶桑教太祠 本殿での稽古でした。

「自然体を維持する」をテーマに2時間の修練。

「自然体」とは第一義には重力を自然に受けて立つこと。
地球の中心に向かって真っすぐに体を位置させることを目指します。

取り組んだのは合掌捕、逆腕捕、諸手取の崩し、腰車、抜手捕など。

滞らず、水が低いところに流れるように柔らかく人間の体を動かすというのは、言葉でいうのは簡単ですが、実に難しい。
日々の修練でこの境地に少しでも近づくように、精進です。

2月17日(木)も扶桑教太祠 本殿での稽古。

この日はまず、力比べのように両手をつかんで押し合いする鍛錬から始めました。

押される方が力で対抗すると、やはり体力勝負になりますが、体の芯でその力を受け止めて立つ大東流の体の使い方を使うと、非常に楽になります。

その考え方を使って合気上げ鍛錬、両手取り小手返、逆腕捕、切返。
力ではなく打開していく大東流の思考法で、形の修練
にじっくり取り組みました。

2月20日(日)も扶桑教太祠 本殿での稽古です。

この日は複雑な連続関節極めを皮切りに、一本捕、車倒、居捕各一本捕などなど

大東流の基本技ともいえる一本捕ですが、それだけに多くの核心的要素が含まれています。

受け、掴み、当て、崩し、極める。
重心の移動、脱力、伸筋の使い、姿勢の力で制する意識…

一つの形を繰り返し修練することで大東流の思考法を研究するのも、一つのアプローチです。

2月23日(水)は天皇誕生日。
世田谷総合運動公園 体育館での稽古でした。

いつもの合気上鍛錬から、腕の返しなどの基本操作を修練。

接点にこだわらず、全身の動きを使って力を伝えるところに極意があります。

人間の全体性を意識することは単なる武術の操作法にとどまらない思考の転換につながります。

大東流合気柔術の修業を日常に生かすうえで、大きな意味を持つ考え方といえるでしょう。

稽古日誌 令和4年1月20日、23日本稽古、27日 大東流合気柔術 東京稽古会 
1月後半の稽古日誌です。大東流合気柔術東京稽古会の習練の日々を記録していきます。
この日1月20日(日)は明大前の神道扶桑教太祠を拝借しての稽古。

毎日同じように行う稽古だからこそ、新しい世界を発見しようという気持ちで取り組むことが大事です。

今日の稽古はただ一度きりのものです。今この一瞬の技を全く同じようにかけることは二度とできないわけです。

一期一会。自戒を込めて皆に話しています。

稽古の方は合気上鍛錬法から片手取の崩し、手刀を柔らかく使う動きから片手取四方投、両手取四方投。
後半は一本捕組と一カ条立合居捕組の2組に分かれて修練しました。
お互いにフィードバックしあう良い稽古でした。

1月23日(日)は令和4年最初の本稽古を高津スポーツセンターで行いました。
本稽古にはこのブログを介して東京稽古会に興味を持った2名の方が参加されました。

基本動作である正面打・胸取・袖捕の捌き方、そこから派生して半座肘挫、片手取肘当投…

後半はこちらも基本動作となる飛受身鍛錬、二カ条肩車、片手捕巻詰などなど

護身術的要素を取り入れながら、基本と応用を段階を追って習練しました。

稽古は目的意識をもって取り組むことでよりその輪郭をとらえやすくなります。
そのためには「何のためにこの動きを行うのか」という動機付けが重要です。

そしていざ動くときは虚心坦懐。
あまり難しく考えることなく伸び伸びと力を発揮してください!

1月27日(木)扶桑教太祠での稽古。

胸取に対して逆腕捕、小手返。
捌き方によって二つの対処に変化します。

さらに正面打を裁いて一本捕。
先日の本稽古の内容を復習するように深めました。

この積み重ねが、武術上達には欠かせません。
安易に近道をとらず、着実な研鑽を心がけます。

それでは、次回の稽古日誌まで。
稽古日誌 令和3年11月14日、18日、21日、25日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術東京稽古会の稽古日誌です。
今回は11月中旬から下旬にかけての稽古内容を記録していきます。
11月14日(日)は、世田谷総合運動場体育館での稽古。

二ヶ条逆腕捕の捕り方をいろいろなパターンで訓練しました。

手刀で肩を詰める。

振り向きざまに手刀で腰を崩す操作。

一見単純に見える基本の動きですが、大東流合気柔術の核心的な要素がさまざまに複合する身体の使い方です。
この日も、深いところまで修練出来ました。

続いては11月18日(木)、明大前の扶桑教太祠本殿での稽古。

相対当身でお互いに腕を柔らかく伸ばす訓練から始めて、横面打ちを車倒しに捕る動き。

胸取りを捌いて崩す操作法。

衣紋締めを腕を伸ばして制する、帯落。

お互いに感覚を言語化して伝えることが古武術の稽古では重要です。

11月21日(日)、明大前扶桑教太祠本殿での稽古。
この日は大阪琢磨会から小林清恭先生をお招きして特別稽古を行いました。

基本の型から一本捕、逆腕捕。

立襟捕、突倒、四方投、抜手捕など

普段の稽古では触れない考え方にも出会えた、貴重な時間でした。

小林先生、ありがとうございました。

最後は11月25日(木)、明大前扶桑教太祠本殿での稽古。

胸捕小手詰に始まり、手刀で斬り落として制する小手返。

どちらも脱力が主題です。

両手取を手解きして逆腕捕に制する動き。

相手の身体を伸ばすところが肝心です。

搦投。

力を入れてつかんでしまうと、上手くいきません。

合気柔術の核心である、小手先の力を使わない思考法を練り込みました。

本稽古で学んだ基本要素を、普段の稽古で形を修練しながら反復して身につけていく。
東京稽古会では、こうしたやり方で古武術の技術習得を目指しています。
良い稽古になりました!

其の三百六十 並んで極める 大東流合気柔術 東京稽古会 
掴んだ手首を何故か離すことが出来なくなり、自分の意志とは裏腹に固め、極められてしまう。
そうした大東流合気柔術の一見不可解にも見える動きを数回にわたって取り上げてみる。

前回は居捕「合気上」の変化応用について考察したが、今ここでは両者立った状態で両腕の手首を掴む攻撃を受けるところから開始する。
掴まれた手首をそのままに相手の隣に並ぶように体を転換すると、肩が詰まったように搦めとられ、動けなくなってしまう。
相手に「掴ませたままにする」というのが、大東流合気柔術ならではの考え方であり、またそれを習得するのが困難なところだ。
だが、考えてみれば元より攻撃を仕掛けようと意志をもって掴みかかってきたのは相手側だ。

心理的に見れば攻撃の意志があるものにとって、それを瞬時にまた自在に切り替えるということはなかなか出来ないものである。
技をかける方は、その心の動きを理解したうえで攻撃を受けた部分を操作していく。

つまり「違和感を感じさせないように」掴ませ続けるのだ。

言葉にすれば容易に思える思考法であるが、これを実地に移すのはかなり難度が高い。
脱力、手刀の使い方についての理解、全身の連動などが統合されて成立する非常に精緻な操作法なのだ。
東京稽古会ではその理論的な裏付けを都度行いながら、体感的に修練を重ねていく。