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大東流合気柔術 東京稽古会スケジュール

次の本稽古は 9月27日(日)11時00分から14時00分まで
開催場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)に開催しています。通常稽古は会員限定です。
東京稽古会への参加を希望の方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。

其の三百七 千鳥で張る 大東流合気柔術 東京稽古会  




この数回にわたって当身で張りを作り、相手の筋肉を伸ばして動けなくする操作法を積み上げてきた。



千鳥で張るサムネ4



今回の「帯落」という形は、それらの技術を複合的に組み合わせて使う、いわば集合体のようなもの。
ひとつ一つを確認しながら修練してもらいたい。







衣紋締といって、小手と前襟を使って頸動脈を締めてくる攻撃方法だが、このように首を締められることが実際に起こるとは考えづらい。

現実には当然、締め込まれる前に対処をするはずなので、やはりこれは形の修練のために拵えられたものと割り切って稽古する。
ただ、この体勢で鍛錬を積むことで実際に流動的になった動きの中でも最適に対処する感覚を養成できることを忘れないでほしい。



千鳥で張る2



形稽古は、格闘技の実戦諸派からはややもすると無意味であると捉えられることも多く、またそれは一面真実でもあるのだが、定型化した攻撃と、流動的なそれとを織り交ぜて稽古することで、欠点を補いつつ、動きの精度を高められる効用もあるということを強調しておきたい。



千鳥で張る3



帯落については、動画で触れられている身体操作を是非研究してもらいたいのだが、ここでは「千鳥足」が生む複合的な動きの利点を話しておきたい。

初動で当身を打って相手の体勢を崩しつつ張りを作る。
これまでに語ってきたことの延長線上にある考え方なのだが、そこにさらに加味される崩しの技術がある。



千鳥で張る1



それは千鳥足によって沈み、相手の重心を乗せてしまうという思考法である。

両手取や正面打を受けて相手の重心の下に入ることは比較的容易ではあるが、首を絞められた状態で腰を効かせ、なおかつ自分の軸に相手を乗せ、さらに腕の張りを使って相手の筋肉を伸ばすのだ。



惣角と久琢磨



千鳥足の一挙動で幾重もの罠を相手の身体に施し、無力化してしまう。
この天才的ともいえる発想が武田惣角という武術家の凄味であると思わざるを得ない。

また、こうした思考法の一端を100年あまりを経た現在においても追体験できる素地を継承してくれた先達にも感謝と敬意の念を抱くほかない。




Posted on 2020/09/27 Sun. 09:49 [edit]

category: 衣紋締

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  重心  武田惣角  当身  正面打 
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其の三百六 合わせて張る 大東流合気柔術 東京稽古会  




相手の筋肉を伸張させ、身体に張りを作ることで無力化する操作法を紹介してきたが、
今回はその動きを使って、少々「お遊び」的なことをやってみよう。



合わせて張る3



決して実践に使えるような類の技術ではないが、身体の構造や、力の出し具合、微妙な方向性・バランスをつかむためには役に立つ。

なにより、普段の身体の動きの常識とは違う反応を観察できるところにその面白さがある。







「張り」を作るために必要なのは、これまでも触れてきた通り脱力して操作することだ。相手の身体に緊張が出ると、こちらの思った反応を作り出すことは難しい。

そのために、初動では「掛け手」を使う。こちらから掴みに行くのではなく、相手に重心を崩させるように誘いをかける。



合わせて張る1



そうして体勢を崩した相手を、今度は自分の身体を柔らかく伸ばすように使うことで、無力化していく。

相手の身体を伸ばすためには、まずは自分から。
この辺りに古武術たる大東流の面目が躍如している感があって面白い。



合わせて張る4



初動で重心を崩し、脱力して準備が出来たら、次は接点同士のバランスをとり、伸ばす方向の調整を行いながら相手の身体を伸ばしていく。



合わせて張る2



精妙な感覚が要求される操作ではあるが、天才でもない以上、これも稽古を重ねるほか会得する道はない。

東京稽古会では一般からの参加者も受け入れています。ブログ内の問い合わせメールフォームからどうぞ。





Posted on 2020/09/20 Sun. 09:44 [edit]

category: 掛け手

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  重心  当身  掛け手  手刀 
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其の三百五 当身で張る 大東流合気柔術 東京稽古会  




大東流合気柔術、車倒(くるまだおし)を、当身と張り」の観点から研究してみたい。

車倒は横面打で攻撃してきた相手を仰向けに倒してしまう形であるが、前がかりに来る身体に対し、後ろに重心をかけさせるのは相当に難しい。



当身で張る1



無論、形の修練であるので、初めのうちはある程度、お互いの動きに合わせる形で稽古を進めていく必要があるが、それでも思うように相手の身体をコントロールするには時間がかかる。







動かしづらい相手を「運ぶ」ために、大東流身体を伸ばし、張るという戦略をとる。

動画にあるように、横面打を受けた手刀と、下腹部に伸ばした当身によって、脇腹から腕にかけての部分に筋肉の伸張を作ってしまうのだ。

当身の方向がずれると、この操作は上手くいかない。



当身で張る2



また更に、相手の横面を受ける手刀の位置も重要で、出来るだけ手首に近い位置で接点を作った方が良い。

もうお分かりかと思うが、接点が手首に近いほど相手の身体は大きく広がり、そのために張りが強くなるからだ。



当身で張る3



これまで、当身で身体に張りを作る動きを数回にわたって紹介してきたが、原理的にはどれも同じで、自分の身体を柔らかく伸ばすことで、相手の身体が緊張できない状態を作り出し、結果的にそれが相手を無力化していく。



当身で張る4



口で言うほどその操作は簡単ではなく、柔(やわら)の修行は生涯追及しうる深いものだが、初心者のうちからそうした奥深い形の稽古に取り組めるのもまた、大東流の魅力といえるのではないだろうか。

東京稽古会への参加問い合わせは、ブログ内に設置のメールフォームよりどうぞ。






Posted on 2020/09/13 Sun. 09:06 [edit]

category: 横面打

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  姿勢  重心  当身 
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其の三百二 下から崩す 大東流合気柔術 東京稽古会  




大東流合気柔術における当身の意味と、その使い方について前回、前々回の2回にわたって取り上げた。

では、それを使って具体的にはどういうことが出来るのか?



下から崩す4



まずは、シンプルに相手に向けて打突を入れることで体幹を崩していく動きを紹介しよう。







動画で取り上げた動きの前半は、いわゆる胸取の逆腕捕だが、最後の崩し落とす部分が違う。
本来は相手の手首を二か条にとって極め落とすが、今回はそれをせず、純粋に当身による崩しを「運ぶ」形で制している。



下から崩す1



動画を一見すると、肘に当てた手刀で関節の逆を取って押し倒しているように見えるかもしれないが、実際にやってみると、それだけでは相手の大きな抵抗を受けてしまう。なかなか簡単に倒せるものではない。



下から崩す3



受け手の足先に注目してほしい。

当身の直後、受けのかかとが浮き上がるようにつま先立ちになっている。
これが、相手を無力化した何よりのポイントで、こうなってしまうと反撃をすることもできず、ただ自分の体重を支えるのに手いっぱいになってしまう。



下から崩す



そのために必要なのが、下から攻め込むこと。さらに両手を一直線上に伸ばすように使うことだ。
このことが、自分の中心の力をもってして、受け手を崩す。

きわめて古武術的な、身体運用法といえる。

東京稽古会への問い合わせは、ブログ内のメールフォームからどうぞ。




Posted on 2020/08/23 Sun. 09:25 [edit]

category: 胸捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  姿勢  中心  連動  攻撃線  当身  中心線 
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其の三百 当身 大東流合気柔術 東京稽古会  




三百回目を迎えた東京稽古会の動画ブログ。これからも精進してまいります。

今回は大東流合気柔術の技法である当身です。
読んで字のごとく、相手の身体に拳や手刀、または足などを当てる操作ですが、他流の武術のようにこの打撃そのもので相手にダメージを与えるという狙いのものではありません。



当身1



では、何のための技法なのでしょうか?

動画を見てください。







初めにも書きましたが、大東流当身は、相手に苦痛を与えて状況を打開するものではなく、相手をけん制し、動きを止めるために使うことが多いんです。

この技を効果的に使うことによって、自分が動きやすい、相手を崩しやすい体勢を作り出します。

初心者の方に当身を指導するときは、これはいわゆるパンチとは似て異なるものだということを繰り返し教えます。

はじめはボクシングのストレート、フック、空手の突きをイメージした打撃になってしまいがちですが、先述した通り、これは相手の動きを止めるための操作です。



当身2



まず、手を腰のあたりから振り上げるようにして、相手の目、もしくは鼻のあたりに差し出してください。腕は曲げず、力を抜いて伸ばしてください。
慣れないうちは拳を握らず、指を開いて掌底を打つようにしてもかまいません。

こうすることで、相手は視界の外から突然手が出てきたと感じ、思わず動きを止めます。



当身3



もう一つ重要な点として、手を振り上げる際に肩から先の操作にならないようにすることです。
腕と連動して、足を踏み出し、腰を相手に近づけましょう。全身の連動で当身を打ってください。膝の向いている方向に、腕が伸びているかどうかもチェックしてください。



キャプチャ



これらのことに注意しながら、まずはひとりでフォームの確認をしてみましょう。
身体の中心をしっかりと相手の方に向けることも忘れずに、練習してみてください。

次回は、相手をつけた状態で当身を打つ訓練をやってみますよ。



Posted on 2020/08/09 Sun. 09:04 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  姿勢  中心  連動  当身 
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