大東流合気柔術 東京稽古会スケジュール
次の本稽古は 3月21日(木・祝) 11時から13時00分まで
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
参加ご希望の方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
また、3月31日(日)にも本稽古を行う予定です。自主稽古は随時開催しています。
(※自主稽古には東京稽古会会員のみ参加できます)詳細はお問い合わせください
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其の二百二十四、一カ条居捕車倒 大東流合気柔術 東京稽古会 
一カ条居捕の3回目、今回は車倒(くるまだおし)です。
大東流合気柔術では同じ崩しかたを居捕と立合の両方で行う場合があります。
この車倒もその一つですが、立合よりも居捕の方が格段に難易度が高くなります。
動画を見てください。
双方座った状態から、受け手が横面打で攻撃してきます。
捕る側は相手に正対するように膝行して捌き、相手の横面を受けつつ中段突きで当身を打ちます。
この一連の操作の中で重要なのが、相手の下に入る、ということ。
これまで一本捕、逆腕捕を解説してきましたが、あえてその中で言わなかったのですが、居捕においても立合と同じく、低い姿勢で相手の重心の下に入る動きが必要となります。

ところが見ての通り、居捕では正座(跪坐)のまま技を行っていますから、立ち合いの時のように低い体勢をとることが簡単ではないんですね。
また、相手より低くなろうと前傾して体勢を崩してしまうことになりがちですが、あくまでも腰の上に上体を乗せていなければなりません。
ここは大東流でも肝になる部分といえます。その部分については自主稽古で行っている合気上や基本稽古などで継続して修練していかなくてはいけません。

長くなりましたが、続けます。
相手の重心の下に入ったら、立合と同じように相手を乗せ、崩します。受け手の腰が浮くような形になったら、上出来です。

膝行してまずは横に崩します。腕の力で振り回すのではなく、全身を一つにして操作して下さい。
さらに受け手の側面に膝行して、手刀を斬り下げるように倒します。
何度も同じことを言うようですが、上体の力だけを使わずに、全身の連動を意識してください。

形の習得は最初から上手くいくわけではなく、様々な動きを修練する中で、徐々に正解に近づいて来るものです。
東京稽古会で、稽古していきましょう!
其の二百二十三、一カ条居捕逆腕捕 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術の一カ条、居捕の二回目です。
今回は逆腕捕を解説していきます。
前回の一本捕でも言ったように、居捕では膝をついて座った状態で行うため、上体だけで技をかけてしまいがちです。だからこそ重心の位置を移動させることを意識的に行う必要があります。
動画を見ましょうか。
胸を掴んできた受け手の攻撃線を外側に捌いて外します。
立合と同じく、受け手の肘に手刀を当て、膝行します。
大きく動く必要はありません。相手の肩がわずかでも内側に折り込まれることで、次の攻撃を防ぐことは可能です。

続いて、大きく踏み込んで当身を打ちます。
下から突き上げるように伸ばした拳を、さらに振り下ろすようにして中心を打ちましょう。

この当身も、顔面を打って痛みを与える狙いではなく、いかに相手の腰を大きく崩すかというところにその主眼があります。
どんなにパンチがクリーンに当たっても、相手の腰が生きていたら意味がありませんよ。
そのために、こちらの踏み込みと、それによって重心を前に出すことで受け手に大きな力が伝わっているかどうかが重要になります。

相手が崩れたら、胸を掴んでいる手首を逆腕にとります。この時に肘に当てた手刀が緩んでしまいがちです。
どんなに腰を崩しても、この肘を制した圧力がなくなってしまうと、受け手は再び生き返ります。稽古するときには、この点を十分に意識してくださいね。
手首を逆腕に取った手と、肘に当てた手刀を体の中心に置いたまま、腰を切ります。
上半身だけでなく、必ず足を同時に動かすように。
身体全体を連動させることで、無理なく相手を制していくことができます。

膝行して、相手を腹ばいにさせたら、固めに入ります。
逆腕に取った手首にこだわって力みかえる必要はありません。正しく逆腕に取れていれば、腕を地面に密着させる過程でしっかりと極まっていきますから。
固め方そのものは前回一本捕で解説したことと同じです。
最後まで逆腕に取った手首を緩めないことだけが違う部分です。

座ったままで、足を動かし、重心を移動させる。ここが大事ですよ。
東京稽古会では、一カ条の基本技能を丁寧に指導しています。
参加してみたい方は、上のメールフォームからお問い合わせくださいね!
其の二百二十二、一カ条居捕一本捕 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回から4回にわたって居捕を取り上げていきます。
大東流合気柔術では、双方が座ったまま行う技の体系があり、それを居捕(いどり)と呼んでいます。
立ち合い技とは異なり、正座(跪坐)の状態で体を捌かなければならないため、慣れない人には難しく感じられるかもしれません。
座ったまま動くことで、全身の連動性を強く意識することができます。居捕を身につけていくことで、大東流をより深く理解することができるといって良いと思います。
それでは、動画を見てください。
立合の一本捕と同じく、受け手の攻撃は正面打ちです。これを攻撃線を外すようにわずかに外側に捌きながら、肘、手首を制します。
肘を関節の位置で掴むことで、上腕を自由に動かさせないようにします。
これと反対に手首は掴むのではなく、手刀をぴったりと当てて止めることを意識してください。

そこから相手を崩すために当身を打ちながら前に出ます。
この時やってしまいがちなのが、足の動きが不十分で上体が前のめりになってしまうこと。
相手が崩れるのではなく、自分の体勢が崩れてしまっては本末転倒です。
東京稽古会では、膝を立て、大きく踏み込んで当身を打つことを基本にしています。
足先と膝、当身の方向が一つになるようにしてください。

この当身は相手に痛みによるダメージをあたえるものではないと考えましょう。
あくまでも、身体全体で前に出ることで相手の体勢を崩すことが目的です。
ここまで出来たら、制している相手の腕を斬り落とし、倒します。
この時も、自分の上半身の力だけで倒すのではなく、全身の連動で崩します。
動画を見ると分かるように、足を横に開くようにして腰を回し、その動きに追随するように手刀を斬り下ろしていますね。
これが手先だけで引っ張るようになってしまうと、力が伝わっていきません。
居捕の一本捕の場合は、ここが一番の要点といってよいでしょう。

最後に、固めに入ります。
膝を相手の脇下に当て、肩から肘、肘から手首の順に地面に密着させるようにつけていきます。この時に相手の手首は、自分の鼠径部から太ももの上を滑らせるようにしながら徐々におろしていきましょう。
相手の手首が、肩から横に伸ばした線よりもやや上になるところに下ろしてください。
こうすることで、相手は身動きが取れなくなります。

ここまで見てきたように、居捕の基本は膝行による全身の移動と連動です。
次回も、別の形でそのことをさらに深めていきますよ。
それでは

其の十九、正座 
稽古するときに意識しなくてはならない重要なことのひとつに、「正しい姿勢をとること」があります。その正しい姿勢を身につけるのに最適な鍛錬法がこの「正座」です。
これまで何度も出てきたので「またか」と思う人もあるかもしれませんが、それほどに重要な身体の使い方です。
若い人のなかには「正座をしたことがない」という人もいて、びっくりすることがあります。
確かに、今の日本の生活様式では、正座をしなくとも普通に過ごせますよね。
身体的な実感は、その人々の生活する場所の固有の文化と分かちがたく結びついていると信じる私としては、少し寂しい時代の流れではあります。

さて、折角ですから、古武術的に正しい正座について。
まず、床に膝をついて「膝立ち」の状態になります。
次に、膝に重心を掛けたまま、徐々に沈んでいくような意識で尻を踵につけます。
このとき、重心は膝の方に乗ったままです。なので、踵と尻の間には薄い紙が一枚はさまっているような感覚です。
膝の間は、握りこぶしが二つ入るほどの間隔を空け、足は重ねずに、親指を揃えます。
上半身の力を抜き、下丹田で重みを感じるようにして、やや前傾になり、顎を引いて、前方へ自然に視線を開く。
これが、正座です。
どこでも出来ます。これも立派な武術の鍛錬です。是非やってみてください!
これまで何度も出てきたので「またか」と思う人もあるかもしれませんが、それほどに重要な身体の使い方です。
若い人のなかには「正座をしたことがない」という人もいて、びっくりすることがあります。
確かに、今の日本の生活様式では、正座をしなくとも普通に過ごせますよね。
身体的な実感は、その人々の生活する場所の固有の文化と分かちがたく結びついていると信じる私としては、少し寂しい時代の流れではあります。

さて、折角ですから、古武術的に正しい正座について。
まず、床に膝をついて「膝立ち」の状態になります。
次に、膝に重心を掛けたまま、徐々に沈んでいくような意識で尻を踵につけます。
このとき、重心は膝の方に乗ったままです。なので、踵と尻の間には薄い紙が一枚はさまっているような感覚です。
膝の間は、握りこぶしが二つ入るほどの間隔を空け、足は重ねずに、親指を揃えます。
上半身の力を抜き、下丹田で重みを感じるようにして、やや前傾になり、顎を引いて、前方へ自然に視線を開く。
これが、正座です。
どこでも出来ます。これも立派な武術の鍛錬です。是非やってみてください!
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