扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 12月10日(日)12時30分から14時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます)
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稽古日誌 令和4年6月9日 12日 16日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌、今回は6月中旬の稽古の記録です。
まずは6月9日の稽古から。

このところ稽古の冒頭では初歩の形である正面打一本捕、胸取逆腕捕を継続して修練しています。

最近入会してきた会員や、毎回稽古に来られない会員にとって、一つの形を習得するのは難しいものです。

大東流初伝118カ条を修め、さらにその奥伝へと進むために。
まずは手掛かりとなる基本の二つの形を練り込むところから始めていきます。

6月12日は高津スポーツセンターでの稽古。

誰もが知っていることとは思いますが、人によって身体感覚は違うものです。
ましてや思考の道筋はより多様ですし、現実には皆が一つの物事を同じように感じることはほとんどありません。

誰もが分かっているはずのその事実を、修練の時は忘れがちです。
お互いが自分の習得した技と、それを実現するための感覚を伝えあって稽古していく中で、その「違い」を発見していくこと。

東京稽古会では、そのインタラクティブなやり取りこそが武術的な感性を磨くと考えています。
この日も、濃密な切磋琢磨となりました。

最後は6月16日の稽古。

これは半座半身投げ。
掴んだ手首を詰められているところ、関節を保護するために身体を跳躍させて受身を取らなければなりません。

これは比較的難度の高い受身の取り方になりますが、どの形にあってもそれに応じた適切な受身を行う必要があります。

受身は、もっとも実用的な護身術といえます。
東京稽古会では毎回必ず、受身の訓練を行ってから修練に入っていきます。

稽古日誌 令和4年 5月4日、5日、12日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌、今回は5月上旬の記録です。
まずは5月4日(水)の稽古から。

今年の大型連休は各地に人出も戻り、ようやく社会も平常に近づいてきたようです。
私たち稽古会も終盤にかけて二日連続の稽古となりました。

大東流合気柔術は小指の使い方にその武術的な特徴を有しています。

それは、小指を意識することで体の裏側の筋肉を使って効率的な身体運用を図るためであると捉えています。
「捉えています」という曖昧な表現をしたのは、この考え方が間違っているかもしれないからではなく、より説明しやすく、習得しやすい新たな理論を見出す可能性があるからです。
修練を重ねるなかで、私自身何度もそのような気付きを得ています。

だからこそ、古武術の修練は気を抜くことができません。
そしてまた、知的好奇心を刺激してくれる、楽しいものでもあります。

続いて5月5日(木)の稽古です。

「中心を攻める」というテーマのもと、手首の鍛錬や、正面打ちへの対処法に取り組みました。

初心者にとっては「中心」という概念をとらえることがまず難しいものです。
一方、修行がある程度進んだものには、双方の体勢によって常に揺れ動く中心に対してどのようにアプローチするかという課題が出てきます。

そのために脱力や姿勢の意識を高めることを、いくつもの形を通して習練していきます。

この日は上段から手刀を打ち下ろす正面打ちでの稽古でしたので、お互いの正中線を意識しやすかったと思います。
今後もこうした基本的な動きに連続して取り組む稽古を重ねていきます。

稽古の後は、この春に20歳の誕生日を迎えた会員の「成人加冠の儀式」を執り行っていただきました。
いつも稽古場所として本殿を使わせていただくなど、大変お世話になっている神道扶桑教の管長さんのご厚意で、古式ゆかしい衣裳を着けての貴重な経験となりました。

古武術と同様に、神道や宮中儀礼の所作には日本古来の精神や考え方がしっかりと息づいています。
こうした所作、作法を次の世代に受け継いでいくことも、我々日本人にとって大切なことです。

儀式を終えて、懐石弁当をいただいての懇親会。
稽古仲間との楽しいひと時を過ごさせていただきました。

最後は5月12日(木)。世田谷総合運動公園体育館での稽古です。

「相手にからみつく」動きについて研究しました。

普段の生活ではなかなか意識しないという意味では、少し難易度が高い操作です。

ただ力を抜くだけではなく、相手の身体の緊張を取り去るように身体を柔らかく使わなければいけません。
やわらかく、それでいて自分の体の芯は力強く維持する。
相矛盾するような問いを満たす答えを修練の中で見つけていきます。

難しくはありましたが、稽古後の表情は充実していました。
身体よりも、頭の方が疲れたかもしれません!

稽古日誌 令和4月7日 10日 17日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌、今回は4月前半の記録です。

4月7日(木)は、扶桑教太祠 本殿での稽古でした。

「脱力する」をテーマに、小手詰から鎌手詰への変化技…

さらに袖捕への対処法を数種。裏落、肘当投、裾払。

これらの技を相手との距離感や自分の体勢に応じて臨機応変に動くことも、大事な鍛錬です。

状況は常に動いており、一度成功した方法論が次回にも効果があるとは限りません。
予断を排して、その瞬間に最適な解決を見出していく訓練は、日常生活にも十分に応用が利くものといえます。

続いては4月10日(日)の稽古です。
この日も扶桑教太祠 本殿にてお世話になりました。

中心で接点を操作する大東流合気柔術の基本的思考法を実際の操作に落とし込んで鍛錬します。

片手取四カ条詰、居捕肘返、帯落、外巻搦詰など。

筋力によるパワーやスピードに依存して、体を部分的に動かす考え方では、加齢した人間や体力の弱い者は生き残れません。

日本古来の柔術の流れを汲む大東流合気柔術は、全身を同時に運用することで、そうした部分的な力に対応する道を伝承してきました。
そして、先の大戦ののち、日本人は自らその思考法を放棄し、忘れ去りました。

いま我々は、失いかけている日本古武術の方法論を再発見しなければならないときに立ち会っていると考えています。

東京稽古会の活動が、その大きな流れの一筋となって、多くの人に日本古来の知恵を見出してもらえるよう、微力を尽くしていきます。

4月17日(日)は扶桑教太祠 本殿での稽古。

お宮の前の桜も可憐に咲いています。

扶桑教太祠は元亀年間(戦国時代)から続く富士山信仰の拠点として、長く人々の崇敬を集めている神社です。
全くのご厚意から、日本古武術の継承発展を掲げる東京稽古会にご賛助いただいています。

稽古の方は相手との「間(ま)」を意識した動きから。
さらに手首関節の取り方をいくつかの方法で修練したのち、形に落とし込んでいきます。

後取抱締捕、半座裏落、立合裏落…

個別の要素である基本動作を積み重ねて習熟し、それらを複雑な形の動きに再構成していく。

こうした修練法を取りながら、大東流の全体像の把握につとめていきます。
千里の道も、今日の一歩から。
地道に取り組むことが、極意に到るもっとも着実な方法です。

稽古日誌 令和4年3月24日、27日本稽古、31日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌です。
今回は3月後半の記録です。

3月24日(木)は世田谷総合運動公園体育館での稽古。

軸を意識して相手の攻撃を受け止めて、崩す…

基本的な考え方ですが、実際に相手に対するとなかなか思うようには動けません。

正しい姿勢を維持すること一つとっても、頭で考えているイメージ通りにできないのが実情です。

稽古はそうした「自分の不可能性」を意識して、向上への意欲をかきたてるための場でもあります。

3月27日(日)は3月の本稽古でした。

この日は基本的な古武術の体の動かし方から始めました。

摺足を使って相手の攻撃を捌く動き。
スピードある突きや、木剣などの武器に対する動きを体感していきます。

これは実は毎日の稽古で行っている基本動作の中に含まれている動きなのですが、改めて意識すると見えてくるものがあります。

そして、基本動作が複雑な形の中に活かされることを学び、修練する…3時間にわたってじっくりと取り組める本稽古ならではのメニューです。

また、この日は5級審査も開催。

昨年入会した会員が初の審査に挑み、合格。
今後のさらなる精進を望みます。

稽古はこの後、居捕逆小手、肘当投、裏落。

前半で学んだ要素を使って、技をより深く理解していきます。

本稽古で基本の考え方を知ることは、大東流合気柔術の習得においてとても重要です。
東京稽古会では本稽古の内容をYouTube動画にして公開するなど、古武術の思考法を紹介することを一つの目的にしています。
このブログもその一つです。

もちろん実際に本稽古に参加して、実際に古武術の一端に触れることによって得られるものは非常に大です。

現在のところ、東京稽古会では本稽古への一般参加が可能です。
大東流合気柔術を体感してみたいという人は、メールフォームから問い合わせください。

最後は3月31日(木)の稽古。

手首の鍛錬から、裏落、両肘返、居反、合気上…。

相手を自分の重心の上に乗せるということをテーマに修練しました。

会員相互で自主的に内容を話し合って稽古を組み立てました。

自ら武術の道を探求していくことのできる、頼もしいメンバーたちです。

稽古日誌 令和4年1月20日、23日本稽古、27日 大東流合気柔術 東京稽古会 
1月後半の稽古日誌です。大東流合気柔術東京稽古会の習練の日々を記録していきます。
この日1月20日(日)は明大前の神道扶桑教太祠を拝借しての稽古。

毎日同じように行う稽古だからこそ、新しい世界を発見しようという気持ちで取り組むことが大事です。

今日の稽古はただ一度きりのものです。今この一瞬の技を全く同じようにかけることは二度とできないわけです。

一期一会。自戒を込めて皆に話しています。

稽古の方は合気上鍛錬法から片手取の崩し、手刀を柔らかく使う動きから片手取四方投、両手取四方投。
後半は一本捕組と一カ条立合居捕組の2組に分かれて修練しました。
お互いにフィードバックしあう良い稽古でした。

1月23日(日)は令和4年最初の本稽古を高津スポーツセンターで行いました。
本稽古にはこのブログを介して東京稽古会に興味を持った2名の方が参加されました。

基本動作である正面打・胸取・袖捕の捌き方、そこから派生して半座肘挫、片手取肘当投…

後半はこちらも基本動作となる飛受身鍛錬、二カ条肩車、片手捕巻詰などなど

護身術的要素を取り入れながら、基本と応用を段階を追って習練しました。

稽古は目的意識をもって取り組むことでよりその輪郭をとらえやすくなります。
そのためには「何のためにこの動きを行うのか」という動機付けが重要です。

そしていざ動くときは虚心坦懐。
あまり難しく考えることなく伸び伸びと力を発揮してください!

1月27日(木)扶桑教太祠での稽古。

胸取に対して逆腕捕、小手返。
捌き方によって二つの対処に変化します。

さらに正面打を裁いて一本捕。
先日の本稽古の内容を復習するように深めました。

この積み重ねが、武術上達には欠かせません。
安易に近道をとらず、着実な研鑽を心がけます。

それでは、次回の稽古日誌まで。
其の三百六十四 沈身切返 大東流合気柔術 東京稽古会 
【謹んで新年のご挨拶を申し上げます】
大東流合気柔術東京稽古会は、本年も日本古武術の継承・発展を目指し、愉快なる修練を継続していく所存です。
当ブログをご覧の皆様にとって幸い多き一年となりますよう、心からお祈り申し上げます。
さて、新年一回目の動画だが、これまでに積み上げた操作法を「切返」の形に落とし込んでいく。

YouTubeのコメント欄で「切返」の定義とは何か?という質問があり、私は「正面から肩を掴まれたときに、上体を左右に傾けて相手に崩しをかけるところを切返と称したと推測しますが、技の要諦は相手の裏に踏み込んで姿勢の力で崩し倒す点にあります」と回答した。動画の中でも「通常の切返」として上記の動作をおこなっている。
例えば相撲や柔道などに言う「切返」は相手の背後に踏み込んで、脚を引っ掛けるようにして後ろ向きに投げ倒すことを指す。
こちらもやはり、お互いが攻め手を奪い合って流動している状況の中で相手の体勢を崩しえたところで「脚を引っ掛け」なければ技として成立しない。
話が少し脇道にそれたが、大東流の技は常に「崩し」をかけるところ、つまり技の始まりが最重要である。
切返においても、相手の裏に入る前の崩しが出来なければならない。

前回・前々回と両手取や正面打に対して切返を行ってきたが、その二つとも上半身の力ではなく全身の連動によって相手の体幹を崩すことを目的としていたことを思い出してほしい。

今回の動きは、その崩しを「真下に沈む」ことによって実現する。
「沈む動き」は身体の一部分を使うわけにはいかない。必ず全身が一体となって接点に作用する。
その動きが相手に大きな力となって届くのだ。

なお、この動きの中には沈みつつ腰を回転させるというもう一つの要点が含まれており、さらにその回転軸は垂直に保たれなければならない。
そうした動きの複合が、豪快に見える切返の技となって結実していくのだ。
稽古日誌 令和3年 12月16日、19日、23日、26日稽古納め 
今年最後の更新となった大東流合気柔術東京稽古会の稽古日誌。
一年間いろいろな方の支えを受けて、稽古を続けることが出来ました。何よりもまず感謝の思いを述べたいと思います。
ありがとうございました。

12月16日(木)は明大前の扶桑教太祠 本殿での稽古。
毎週2回、美しく静謐な環境で稽古させていただきました。
ありがとうございました。

前回、前々回の本稽古の内容を中心に、密着と全身の連動を修練。
正面打ちを切返に崩す動き。

小手返、半座合気上から投げ倒しての受け身鍛練、最後に外脈極で手首の鍛錬。

小手先の力を使わないことの重要性を改めて感じる稽古になったと思います。

12月19日(日)は世田谷総合運動公園 体育館での稽古。

後ろからの攻撃に対処する後捕から、両肩捻。

同じく後捕、立襟捕。

こちらは片手取りに対して、双方の身体を伸ばして制する操作。

年末の稽古納めに予定されている昇級審査に向けての確認も大詰めです。

12月23日(木)、扶桑教太祠 本殿での稽古。

両手取に対応して相手の身体を詰め、可動域をうばう操作。

手刀を柔らかく活かして、密着して制します。

同じように両手取りを四方投。これは裏を攻めます。

手刀を剣に見立て、縦に操作することで力を伝える。毎回の稽古で繰り返し修練してきた要素です。

12月26日(日)、令和三年の稽古納めです。この日も扶桑教太祠 本殿を拝借して。

胸取を一本捕に制します。攻撃線の捌きと密着の要素。

正面打ちを切返に制する。これも同じく攻撃線の捌きと、手刀の密着。
ひとしきり今年目標にしていた重点動作を鍛錬したのち、2級の昇級審査。

一カ条立合、居捕、後捕の計16本を演武します。

修練の成果を十分に発揮して、合格です。
その後は恒例の、審査を受けて気になった点を全員で稽古。
逆腕捕の詰めを緩ませないように崩していきます。

稽古が終わった後は、一年間の感謝を込めて本殿の清掃。

東京稽古会では、毎回稽古後に拭き掃除を行いますが、この日はいつもよりも数段丁寧に拭き込みます。

コロナ感染症による緊急事態宣言が長く発出されるなど、社会情勢は困難なところもありましたが、会員諸氏の熱意、周囲の温かいサポートもあり、本年も充実した稽古を継続することが出来ました。
古武術である大東流合気柔術の修練を通じて、日本に古来から伝わる精神や知恵を現代に伝えていきたいという思いから、東京稽古会を始めて七年が経ちました。
常に初心に還りながら、また気持ちを新たに進んでいきます。

冒頭に記した通り、関係する多くの方々、また人知を超えた大きな存在にも感謝の念をささげて、一年の修行の締めくくりとさせていただきます。
合掌。
感謝。

稽古日誌 令和3年11月28日本稽古 12月3日、5日、9日、12日本稽古 
大東流合気柔術東京稽古会は毎月1回、一般の人でも参加可能な公開稽古を行っています。
本稽古がそれにあたります。それ以外の会員限定の稽古を通常稽古と言っています。

この日11月28日は11月の本稽古。初参加の方を交えて、大東流の基本的な考え方を学びました。

今回のテーマは「胸取」への対処法。
身体の中心を掴んでくる攻撃にどう対応していくかを研究します。

掴まれたとき密着して崩す。あるいは腕が伸びてきたその拍子をとらえて崩す。

いずれも力を使うのではなく、自分の重心を移動させたり、優位な位置に身体を捌き、全身の連動を必要とします。

現代的な感覚からは少し難しく感じる動きの連続でしたが、これが今後の通常稽古のベースとなっていきます。

続いては12月2日(木)の通常稽古。

木曜夜は基本的に明大前にある扶桑教太祠 本殿を拝借して稽古させていただいています。

肘を攻め、相手の重心を崩す動きを連続して修練。

相手の手刀を手鏡に捕って崩す。

肘を上下に斬り分けて投げ倒す。
細かいところまで丁寧に反復して修練できました。

12月5日(日)の通常稽古は「腕を伸ばす」をテーマに2時間。

胸取を側面に捌いて、帯落に制する。
掴まれるその一瞬前に一本捕にとって制する。

重心を移動させて裏落。

肩を詰めて、肘を折る膝締。

沢山の形を次から次に稽古しながら、その中に含まれる要素への理解を深めていきます。

12月9日(木)の稽古は合気上から。

基本の訓練ですが、大東流の奥に通ずる考え方を養成します。

脱力、伸筋の使い方、剣の理合…

じっくりと基本に取り組んでいくこともまた、重要です。

12月12日(日)、今年最後の本稽古を世田谷総合運動公園 体育館にて行いました。

今回のテーマは「肘」。
伸ばし、曲げ、関節の構造を利用して崩しをかけていきます。

強い攻撃にも、無理のない体の使い方で対処する思考法が重要です。

自然に体が崩れる方向を、体感的に察知できるような稽古を目指します。

本稽古で学んだ要素を、通常稽古で繰り返し練り込んでいくのが、東京稽古会のベースにある修練法となります。

其の三百六十三 正面打切返 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は正面打で攻撃を受けた場合に、切返で制していく動きを取り上げる。
これもまた、大東流合気柔術らしく上半身を脱力させるところにその妙味がある。

相手の打ち込んできた正面打を、手刀で受けとめる。
毎度のことだが、この時に攻撃線をずらし、自分に優位な立ち位置で受けることが重要だ。
次にあばら骨に向けて当身を入れながら、相手と横並びになる。
相手の手刀を受けた接点は自分の中心にあること。

さて、ここから相手の身体を崩すべく攻め込んでいくのだが、この動きがうまくいかない。
接点に近い腕の力で押し込もうとしてしまうのだ。

肩から先の力を使ってしまうと、自分が踏みしめている地面からの力は、切り離されて無効になってしまう。
全身を一つの塊として力を発揮するためには、上体を脱力することが必須だ。

ここのところは、日常の稽古でも常に意識を喚起してはいるのだが、実際に移すことが難しい。
「やわら」の真髄に至れば、拍子抜けするほどあっけなく相手は崩れてくれる。
たゆまぬ修練によって、その境地を進んでいってほしい。
稽古日誌 令和三年 10月31日、11月3日、7日、11日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌です。今回は10月後半から11月中旬にかけて。
まずは10月31日(日) 扶桑教太祠本殿での稽古。

手首の鍛錬で合掌捕を行った後、習熟度に合わせて形の稽古。

裏に踏み込んで重心移動で倒す技の系統で裏落、車倒。

搦投、切返で上半身の脱力に拠る操作法を習練します。

少数精鋭で密度の濃い稽古となりました。

続いては11月3日(水・祝)、世田谷総合運動場体育館での稽古。

手首の鍛錬連続極。だんだんと流れるように動けるようになってきました。

逆腕捕で相手を崩す操作法。

手先でなく、体幹部を使うことが大事です。

抜手捕。気迫を出して技にしていきます。

同じ攻撃は二度となく、技を外せば命を落とす。
稽古においては一期一会の心構えで取り組むことが重要です。

11月7日(日)の稽古は、明大前にある扶桑教太祠 本殿で行いました。
安土桃山時代から続く伝統ある信仰の場所で稽古が出来る幸せを感じます。
静謐な神殿と美しい空。

千鳥足の操作を使って剣の理合いで崩す操作法。

それを発展変化させて四方投 裏・表。

身体の中心で斬り落とします。

同じく千鳥足の操作で後捕両肩捻。

どの動きであっても上半身の脱力は必須です。

最後は11月11日(木)、扶桑教太祠本殿での稽古。

正面打ちの訓練から、居捕小手返。
座ったままで斬りかかる相手を投げ飛ばします。

立合で両手取小手返。

初動で相手を乗せ切り、腰を使って変えられるか否か。

先に進むほど難度は上がりますが、技術習得、開眼の喜びも大きくなります。
稽古に励みましょう!
