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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 

入会希望者が参加可能な公開稽古は2月23日(金・祝)13時30分から16時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。

扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】 縦に使う1 
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます) 
 

【関連商品】 縦に使う1 扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク   
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【動画解説】其の四百七十三 軸で回る 大東流合氣柔術 扶桑会  




「体の転換(たいのてんかん)」とは、体の向きを変更することをいう大東流合気柔術の術語である。

武術における転換とは、向きを変えることによってより安定した力を発揮できる状態を作るという意味を含んでいる。
ただ顔の方向が変わればいいというものではない。



軸で回る1



つまり、転換を行った後でも自分の身体が体術的に十分な状態であるかどうかが問われるということだ。
今回の動画では、「軸」の概念を使って転換の前後でも対応力に差が出ないように動くことを目指した。







これまでの動きでは腰の位置を移動させることによって、体全体を一つの塊として動かす意識を高めてきた。

ただ、今回の動きにおいては後ろにいる相手に対していかに素早く、かつバランスを崩すことなく(自然体のままで)向き直ることができるかということが主眼である。



軸で回る2



腰の位置はその場で180度向きを変えればよいのであるから、腰の片側に一本の軸を通して、その軸を支点として回転することが効率がいい。



軸で回る5



この時、軸に対して力を入れ、地面を蹴るようなイメージで動いてしまうと、見かけ上のスピードは出るかもしれないが、どうしても力のバランスが偏ってしまう。

簡単に言うとグラついてしまうのだ。



軸で回る3



それを避けるため、今回の動画では、軸に取った足を股関節から一瞬緩めて、沈み込むような意識をとりながら動くことを提唱している。

言葉では伝わりずらいかもしれないが、膝、くるぶしを柔らかく使い「地球の中心に落ちる」意識で、その落下感を利用して体を方向変換するのだ。

こうすることで、古武術的な瞬間の動きが可能になる。実際に稽古の中で体感していただければ、幸いである。





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Posted on 2024/02/10 Sat. 19:00 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  連動  中心  転換 
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【動画解説】其の四百七十二 腰が先 大東流合氣柔術 扶桑会  




今回は相手の目の前から「消える」ように感じさせる動きについて解説してみたい。

これもやはり、腰、肚の意識がポイントとなる身体操作だ。



腰が先4



まずは空間上にある自分の腰の位置を感得するところから始める。

日常生活の中で自分の身体の位置、在り場所を意識化することはほとんどない。
その空間認知は無意識下で自動的に行われている。

そこを敢えて意識化してとらえるのだ。







たとえば歩いているときであれば、足の運動に連れて腰が平行移動していく感覚や、微妙に上下する感覚が得られるだろう。

次に足の運動によって腰の位置が変わるのではなく、腰の空間座標が移動することによって、上半身と下半身がそれに追随するというように認識を「ずらす」。



腰が先2



今回の動画で取り上げた動きを、上に述べたような思考の転換とともに行ってみると良い。



腰が先3



修練を重ねることにより腰、肚を中心に自分の身体を動かしていく感覚を養成していくと、上半身にかかる慣性力や、下半身が地面を蹴る際にかかる筋力的な負担が軽減し、身体が一つの塊になったように感じられる。

扶桑会では、この身体が一塊になる感覚を「一本になる」と呼称している。



腰が先5



動画の最後に紹介した「三角飛び」はまさにその「一本になる」感覚の養成を行うものであり、扶桑会の稽古の中では重要メニューとして必ず毎回行っている。

皆さんも日々の訓練に取り入れてみてはいかがだろうか。







Posted on 2024/02/03 Sat. 19:00 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  連動 
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【稽古日誌】令和6年1月21日本稽古 25日 28日 大東流合氣柔術 扶桑会  




大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌。今回は1月下旬の稽古内容について記していきます。

まずは1月21日(日)。この日は今年最初の本稽古でした。



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大東流の基本的な考え方、核心技法を重点的に修練する本稽古ですが、この日のテーマは「千鳥足」です。

その場にいながらにして腰の位置を変え、身体を捌いて力の方向を変える身体操作です。



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両足のつま先が180度近く開くことから「千鳥足」の呼称がついたと推察されますが、実際の操作では足の形にとらわれてはいけません。

重要なことは腰の方向がしっかりと変えられるかどうかにあります。



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手を変え品を変えて様々な方向から研究を行いましたが、若干時間切れの感もありました。

「千鳥足」とその周辺技法については、今後も継続的に取り上げていこうと思います。



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続いては1月25日(木)の稽古です。
この日は初級者のための形稽古を多めにし、その分回数をこなす修練内容としました。



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扶桑会においては、形を習得し、古武術の理解を深めていくのと同等に重視しているのが「受身」の習熟です。

この日、稽古後の感想では、会員それぞれが思わぬ転倒やアクシデントにあった時、とっさの受身で危険回避したという体験談を次から次に聞かせてくれました。



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自転車で転んだ、坂道で滑った、階段から落ちた…。いずれも大事に至らず、何事もなかったかのように次の行動に移れたということです。

考えてみれば、「護身」という概念として、受身ほど「即効性のある技術」はないと言えるでしょう。



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一般的な生活者として、「でんぐりがえり」のように身体を回転させることを日常的に行っている人は稀です。

扶桑会の稽古では毎回、前受身、後ろ受身、横受身、前方回転受身、後ろ回転受身を反復修練しています。
身体を大きく回転させることは神経機能の強化や平衡感の調整につながり、身体感覚は必ず研ぎ澄まされて行きます。

慣れないうちは恐怖感があるかもしれませんが、経験者が丁寧にわかり易く指導します。

安全に受身の練習をしてみたい方は、扶桑会の稽古に参加してはいかがでしょうか。



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最後は28日(日)の稽古。

この日は体捌きについて研究しました。



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いつもやっている基本的な技も、体の捌き方を少し変えることで、全く違う動きになることを体感します。



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手先の動きに注目しがちですが、手首や肘の関節を捕る時点においては、相手はすでに崩れているのです。



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そのためには、接触点を丁寧に扱い、全身の動きで身体の捌きを使うことが必要となります。

当然力任せに振り回すのではなく、柔らかく繊細な感覚を忘れてはいけません。



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古武術としての大東流合氣柔術の、核心部分に迫るような稽古になりました。



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Posted on 2024/02/01 Thu. 17:28 [edit]

category: 稽古日誌

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  中心  連動  受身 
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【稽古日誌】令和6年1月11日、14日、18日 大東流合氣柔術 扶桑会  




大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌、今回は1月中旬の修練の内容について記します。

扶桑会は毎年一つの文字を選んで稽古場所に掲げます。
稽古の中で大事にしたい心構えや考え方を目に見えるようにしておこうという試みです。

今年は「今」を選びました。



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「一大事と申すは今日唯今の心なり」とは、禅の世界でよく語られる教えですが、神道にも「中今」という概念があります。

過去にこだわらず、先々にとらわれず、今この瞬間だけに心の焦点を当てること。
古武術の修行とは究極を言えばその境地にたどり着くことだと考えています。

あらゆる雑念を排し、純粋に「今」に没入して稽古をやり通すことができるか否か?
この一年をかけて取り組んでいきたいと思います。



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さて、1月11日(木)の稽古です。
この日は湾岸地域にある民間体育施設での稽古となりました。



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いつもの稽古場とは東京の西と東に大きく分かれるため、通うのに負担がある人もいると思いますが、それをものともせず集まった会員さんたちと熱気高く修練しました。



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柔術としての大東流は、合気道や柔道などとは違い、投げ落として終わりではありません。
昨年までの反省点として、痛みを伴う関節固定などを省略してしまうことも多かったことがありました。

しっかりと固め、極めを施して動きを奪い、技を完成させることを心がけていきます。



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続いて1月14日(日)の稽古。

重心移動を使った固定方法や、相手の自由を奪うための位置取りなどをテーマに修練しました。



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力ずくで押さえ込んだ場合、相手の反発する力に負けた時点で逆転を許してしまいます。

全身の連動を使って、筋肉の力ではない理合で固めることを目指さなければなりません。



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また、関節の捕り方、身体のどこに密着させると効果が出るのか、ディティールの部分も重要です。

全体を大きくとらえながら、細かいところへの目配りも忘れずに。



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まさに日常生活でも求められる教訓ではないでしょうか?

大東流の口伝は、古武術以外にも活かすことのできる含意の宝庫です。



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最後は1月18日(木)の稽古。

基本の形を修練した後、この日は二カ条の動きで手首を制する鍛錬に取り組みました。



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身体の位置取り、捌き、指の使い方…。

理屈はわかっていても相手を前にすると、自分の思う様に動けないのが実際です。



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想定と違ったことが起きても、小手先の力で無理やりにこね回さないことを意識して稽古をするのが大事です。



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少しずつ、感覚をつかんでいってください!



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Posted on 2024/01/22 Mon. 20:28 [edit]

category: 稽古日誌

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀  連動  重心 
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【動画解説】其の四百六十八 肚で動く 大東流合気柔術 扶桑会  




  【謹んで新年のお慶びを申し上げます】
 令和6年、大東流合気柔術 扶桑会は創設から10年の節目の年を迎えました。
 私たちはこれまで動画、画像、テキストなどを駆使しながら古武術の思考法や技術を発信してきました。
 そのスタイルは今後も変えることなく、さらに新たな展開を模索していくつもりです。
 今後も、扶桑会の活動をよろしくお願いいたします!




肚で動く1



自動車は大変便利な文明の利器だ。人を乗せ、重い荷物を遠くまで運び、人の労力はたかだかアクセルやブレーキを踏む程度の脚力と、ハンドルやレバーを操作する腕力があれば良い。
昔は井戸や泉まで桶を担いで水を汲みに行くことで得られた飲み水も、現代では指先で水道の蛇口をひねれば手に入る。

欲しい品物はスマホ画面をタップするだけで自宅に届けられ、人と交渉するために遠い道程を移動することもなく、コンピュータ端末を指で操作すれば海外の人ともビデオ映像を通して会話ができる。

2020年代、私たちの社会はさらにこうした「体の末端で何でもできる生活」への傾斜を強めていくだろう。
バーチャル世界の一般化が進めば、脳と機械が直結するような極端な現実感覚が到来するかもしれない。







現代人が作り上げたこの「身体の末端を使うだけで生きていける世界」は、はたして文明として進化しているのだろうか?

いうまでもなく、人は呼吸しなければ生きていけないし、食物を摂取し消化吸収しなければ肉体を維持できない。
空気や血液を循環させるための各臓器が全身に配置され、片時も休むことなく連携しながら私たちの身体の奥底で働き続けている。
人間の生命システムは常に全体として機能し、どれ一つ欠けても身体は成り立たない。

文明が極限まで進んで、身体の末端で「生活を処理する」社会が出現することに、生命体としての人間は根源的な不安を感じ始めているのではないだろうか。
先進国での精神疾患や孤立は増加の一途をたどり、その病理を解明する立場からは「身体性」を取り戻す必要性が指摘されている。自分の身体を、自分のものと感じて生きられないことが耐え難いストレスを生んでいるのだという。

人間は宇宙の一部として、その全身を使って生きるのが自然な姿なのだ。



肚で動く5



さて、今回の鍛錬法「膝行素振り」はまさにその全身を連動させて使うというコンセプトがその中核をなす。

足を使って体を進め、腕を使って剣を振るという操作を同時に行うのだが、その時に体の中心、つまり丹田(肚)を起点に力を発していく意識を働かせる。
足の爪先や剣の柄を握る手に力がこもってしまいがちだが、むしろ体の末端は柔らかくし、肚の中心から力を放出するようにして進んでいく。



肚で動く3



足と腕を同時に使うことによって、却って末端への執着が薄くなる。
始めはぎこちない動きに苛立つことがあるかもしれないが、繰り返し鍛錬していく中で、いつしか身体の中心を発したエネルギーが全身をくまなく通過する感覚に気付くだろう。

その時、身体の奥底に閉じ込められていた人間本来の生きる喜びが湧き出てくるのだ。



肚で動く2



これは、末端だけを使って「生活を処理していく」科学文明に対する、生命の側からのアンチテーゼである。

大仰に聞こえるかもしれないが、これからの時代を生きていく人間にとっては重要な視点ではないだろうか。





Posted on 2024/01/06 Sat. 19:00 [edit]

category: 基本動作

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  連動  丹田 
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【動画解説】其の四百六十七 剣を振る 大東流合氣柔術 扶桑会  




扶桑会では脱力のための鍛錬法として、木剣による素振りを推奨している。
これは通常立位で行うことを想像されると思うが、今回紹介するのは座ったままで振り下ろす方法である。



剣を振る1



立って行う素振りは、足の前への踏み込み、あるいは後退と合わせて全身の連動を用いて行う。

動画で説明しているように、立位の場合でも腕の力を使うのではなく、肚(丹田)から発した力を剣に乗せ、切っ先の軌跡が最大円周を描くように振る。







ところが坐位の場合には足の移動を伴わないために、肚の意識をより深く持たなければ、先に述べたような感覚で振ることはできないのだ。
はじめのうちはどうしても肩から先で剣を操作してしまいがちだ。足を使えない分、立って剣を振るよりも難しさが増すという実感を抱かれる方が多いのではないだろうか。
その分、鍛錬としての実は上がる、と私は考えている。



剣を振る5



さらに、我々の鍛錬法として坐位での素振りが適しているといえる理由に、東京の地域的事情として公共の場で木剣を振ることが難しいということがあげられる。
立った状態で自由に木剣を振り回すことができるほど、自宅に広い庭があれば話は別であるが、多くの人はそのような恵まれた環境を持っていない。

公園で模擬刀を使って居合の修練をしていた人が警察に捕まったという笑えない話もあるほどだから、深夜であっても人目につくところで剣の素振りをするなど、憚られるのが都会の実情なのだ。



剣を振る6



その点坐位で行う剣の素振りは部屋の中でも安全に行うことができる。
畳一枚のスペースがあれば家族に迷惑をかけることもなく、納得いくまで鍛錬が可能だ。



剣を振る4



少々情けない話ではあるが、かくのごとく普通の社会人が武術の稽古を行うのには、若干の制約がある。
それを知恵と工夫で乗り越えていくのも、現代の武術者に課せられた命題だとせざるを得ない。





Posted on 2023/12/30 Sat. 19:00 [edit]

category: 基本動作

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tag: 大東流  合気柔術  古武術  丹田  連動 
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稽古日誌 令和5年10月12日 15日 19日 大東流合気柔術扶桑会  




大東流合気柔術扶桑会の稽古日誌です。
今回は10月中旬の稽古について記していきます。

まずは10月12日(木)、世田谷総合運動公園 体育館での稽古から。



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この日は、いわゆる「掴み手」の口伝をいくつか取り上げて修練しました。

手の甲や掌に対して、自分の手刀をどう触れさせるか。
激しい動きの中でも、正しい位置に、正しいかたちで合わせることが必要になります。



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いうまでもなくその効力は、手先の動きをなぞるだけでは発揮されません。
姿勢、脱力。全身の連動…。

そうした基本的な操作が可能になって初めて、古武術大東流としての口伝が生きてきます。



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扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。
一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場の外では見せられないコツなどを取り上げています。

扶桑会の会員として稽古に参加してみたいけれども、
仕事や家庭の事情、あるいは首都圏外に在住で東京世田谷の道場には来られない方のために始めた取り組みです。
興味のある方は

YouTube「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ

にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!



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続いて10月15日(日)の稽古。
この日は背後からの攻撃への対処から始めました。



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見えない相手を感じ取り、届いた攻撃に対しては即時に応じる気構えが重要です。
大東流合気柔術の「後捕」という技術系では、稽古の中でそうした思考法を養成していきます。

一方で現実の世界においては、不意の攻撃は防ぎえないものなのか否か、不断に検証し、その備えを怠らないことも同時に必要でしょう。



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中東に紛争が発生し、痛ましい被害の報道が本邦にも次々ともたらされています。

民族、宗教、歴史と様々な違いから互いを憎しみ合い、暴力で応酬していく姿は、人間の悲劇的な一側面です。
私たち日本民族が再びその泥沼に足をとられることがないとは断言できません。



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神道では「人は天の下の神物(みたまもの)なり」ととらえます。

「みたまもの」即ち「神の分霊(わけみたま)」です。

私たちは皆、唯一にして全てである大いなる存在、神の「分身」であると、古来から日本人は考えてきました。
別々のように見える私たち一人ひとりは、元をたどれば「神」にたどりつきます。
真実は皆、たった一つにつながっているはずなのです。



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人類の苦境を、日本人が古来から抱いていた素朴な真理によって救うことができないかと夢想します。

古武術の思考法が、その有効な一つの実証として世界の人々に届くことを望みます。



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最後は10月19日(木)。
この日も後ろからの攻撃をどうさばくか、からスタート。



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自ら身を固くして縮こまってしまうと、その場を切り抜けることは儘なりません。
相手からの強度の高い攻撃を受けた時こそ、のびやかに自然体を維持することが必要です。



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また、見えない相手に対して気迫で負けない気構えも大切です。
接触点を通じて旺盛なエネルギーを放射し、状況の不利を跳ね返していきます。



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技術的な試行錯誤とともに、精神面での向上を目指し、扶桑会は日々稽古に臨んでいます。



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Posted on 2023/10/20 Fri. 18:30 [edit]

category: 稽古日誌

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稽古日誌 令和5年 8月20日 24日 27日本稽古 大東流合気柔術 扶桑会  




大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌です。
今回は8月下旬の稽古の内容を記録していきます。

まずは8月20日(日)。この日は扶桑会の行事として二段審査を開催しました。



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大阪琢磨会から小林清泰先生をお招きし、立会をお願いしたうえでの審査です。

大東流の二カ条は合計30本。
一カ条からは難易度も格段に上がります。



2段審査1



継続した鍛錬の成果を見せて、無事に審査合格。2段認定となりました。

世界中どこの国においても、人間の言語読解能力の平均値は小学校6年生から中学校1年生のレベルだそうです。
それは、日常生活においてそのレベルの読解力があれば一通りのやり取りが支障なくこなせるから。

つまり、「とりあえず出来る」ところまで能力が上がった時、人は「それ以上のレベルに上げていく努力をしなくなる」という、興味深い分析があるのです。



二段審査2



これは武術の世界においても同じことがいえると考えます。

段位を上げて、一通りのことができるようになったとき、さらに切実にその上のレベルを目指す意識を持てるかどうか?
あくなき向上心は、もっと道の奥深くを見てみたいという真摯な思いから発します。



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これからも変わることなく、古武術探求の心を持ち続けてもらいたいと思います。



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続いては8月24日(木)。



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この日は基本に立ち返り、攻撃を受けたときに自分がどういう心構えで対応するかを中心に稽古しました。

掴まれた部分を全身で操作して、三角点に導き崩す動き。



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突き出された腕の内または外に体を捌いて、そこから崩しをかけていく動き。

シンプルな動きほど古武術の核心的な考え方が明確に現れます。



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最後は8月27日(日)。
この日は8月の本稽古でした。



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相手の攻撃を体捌きをもってかわす動きから始めました。

全身を一体化させて動けるかどうか、簡単なようで難易度は高いです。



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さらに木刀や短刀を使って負荷を上げていきます。
人間の体の動きに、目で見える脅威の強さが大きく影響することを実感します。

平常心の維持こそが、達人への道なのです。



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さらに手刀の使い方を研究したのち、この日は総伝技の研究も行いました。

相手に掴まれたところを、そのまま掴ませておいて、厳しい関節の固めに入ります。
琢磨会に伝わる、昭和のはじめ武田惣角の円熟期の技です。



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基本から「幻の技」総伝まで。

これからも扶桑会では、奥行深く大東流合気柔術の探求に取り組んでいきます。



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Posted on 2023/09/05 Tue. 20:40 [edit]

category: 稽古日誌

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其の四百五十 手の甲 大東流合気柔術 扶桑会  




接点の脱力で相手に力を伝える考え方について、さらに別の角度から解説を加えてみる。

それは、「密着することで感覚をかく乱する」という技法である。



手の甲1



相手に強く拘束されたとき、接点である手首(手刀)を脱力する。ただし手刀にはエネルギーを通したままにしておき、いわゆる「手刀を活かした」状態である。

今回のキモとなるのは、この時に掴んでいる相手の掌(てのひら)に自分の手の甲を柔らかく密着させていくことだ。







密着させるという言葉で、自分から手の甲を押し付けていくようにとらえてしまう人も多いだろう。
実際に稽古の中でもそうした誤解に基づいて操作して、うまくいかない場合が散見された。



手の甲2



大事なことは、相手の掴んでくる動きに「沿う」ようにして密着することである。
こちらから動いてくっつけていくのではなく、あくまで相手の動きに合致するような意識で動かしてみる。

そのために、相手の動きをよく感じ取り、自分の身体を柔軟にして対応することが重要になる。



手の甲4



最初は要領がつかみにくいかもしれないが、小手先の動きで合わせていくのではなく、全身を使って相手の掌に密着させるような気持ちでやってみると、突破口が開けるはずだ。

これがうまくいくと、相手は自分の力のやりどころがわからなくなってしまう。
その混乱に乗じて崩しをかけていくのだ。



手の甲5



接点である手首や手の甲の部分に視線が行きがちかもしれないが、そこから離れた全身にこそ、技を成立させる秘訣が含まれている。
そうした逆転の発想が有効であるところも、大東流合氣柔術の魅力といえるだろう。






Posted on 2023/09/02 Sat. 19:00 [edit]

category: 片手捕

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其の四百四十六 持たせる 大東流合氣柔術扶桑会  




相手につかまれた手を、そのまま離させずにこちらの思うところに動かしてしまう。
今回はそんな大東流合気柔術に特徴的な操作を紹介する。



持たせる1



術がうまくかかればかかるほど、これを見た人の不審の念は深まるかもしれない。
技の受け手側が忖度して手を離さずにいるのだと思い、インチキだと片付けてしまう人もいるだろう。

しかしこれまでに何度も解説してきているように、攻撃の意思を持って掴みかかった人間の手というのものは、そう容易なことで開くものではない。







それはちょうどカバンを持っている人が、突然誰かにそのカバンを奪われそうになったとき、思わず反射的に力を入れて把手を握ってしまうのと同じ心理的な働きがあるからだ。

もちろん、この譬えは一瞬の間に限り有効なものであって、技をかけるほうは相手の心理的規制が有効な間に取り押さえてしまわなければならない。



持たせる4



この時に捕り手側(技をかける方)が、精妙な感覚で攻めなければならない急所がある。

それが相手の掌底、さらに言えば拇指丘と小指球のちょうど間にある窪みの部分なのだ。
動画の中では「掌の谷間」と表現しているが、正確には上の表現がイメージしやすいだろう。



持たせる3



術者はここを攻めなければならないのだが、その攻め手にも微妙な感覚が要求される。

まず、腕の筋肉を使って突き上げるようにしたのでは、相手の心理的規制は起きにくい。
刀を使うように、手刀の小指側(刃)の方を意識して斬り上げるように操作する。
つまり「摺り上げ」の動きなのだが、これは全身を連動させて行うことが前提となる。



持たせる2



急所を攻めて相手の体が吊り上がったら、接点の感覚を変えないようにして素早く相手の腕の下をくぐり、後ろに回る。
慌ててしまうと、小手先の力になってしまいがちなので注意すること。

最後の極めの形は「脇詰め」となるが、この詳しい技法についてはいずれ項を改めて解説する。




Posted on 2023/08/05 Sat. 19:00 [edit]

category: 片手捕

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tag: 大東流  合気柔術  手刀  連動 
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