fc2ブログ

扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 

入会希望者が参加可能な公開稽古は2月23日(金・祝)13時30分から16時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。

扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】 縦に使う1 
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます) 
 

【関連商品】 縦に使う1 扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク   
【Twitter】https://twitter.com/aiki_fusoukai
【Instagram】https://www.instagram.com/aiki_kobujutsu/
【Facebook】https://fb.com/kobujutsu

【稽古日誌】令和6年2月1日 4日 大東流合氣柔術 扶桑会  




大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌。今回は2月初旬の稽古内容について記録していきます。

まずは2月1日(木)の稽古から。



PSX_20240201_233732.jpg



手首を取って2カ条から3カ条に変化する操作。

仮に一つの技が効かなかったとしても、次から次に変化して相手を制していく大東流の特徴がよく出た動きです。



PSX_20240201_232854.jpg



さらには小手の内側と外側を極める4カ条の操作。

手先の力でこね回してしまいがちですが、それでは力が伝わりません。



PSX_20240201_234507.jpg



むしろ手首から先はゆったりとさせて、身体全体の力が接点に集中するように施術します。

上手くいったら飛び上がるほど効きますが、不思議と「イやな」痛みではないんです。
この辺りにも、古武術大東流の秘密が隠されているように思います。



PSX_20240202_000140.jpg















続いて2月4日(日)の稽古。

この日は公共の運動施設で修練させていただきました。



PSX_20240204_222025.jpg



大東流合氣柔術は初動で相手の動きを無力化することにその特徴があります。

いわゆる「詰める」動きがその代表的なもので、両手取り、片手取りなどをその接点を通じて相手に力を返していくような意識で、肩や肘、手首関節などを固定してしまう操作を行います。



PSX_20240204_225228.jpg



一方で、相手の攻撃を敢えて受け止めず、その力の線を延長させるような形で崩しをかける技術の体系も存在します。

こちらはやや上級者向けとなりますが、この日の稽古ではその二つの手法に取り組んでみました。



PSX_20240204_232753.jpg



相手に手首をつかませるように見せかけながら、そのまま誘導して体勢を崩すなど、慣れない動きでしたが新鮮な気持ちで修練できたと思います。



PSX_20240204_221359.jpg



単純に末端だけを使った動きでは、相手は乗ってきません。
心理的な面も含めた、「相手と一体化する」意識が重要になってきます。

どちらの手法においても、共通する点があることに気づいてくれたのではないでしょうか。



PSX_20240204_234023.jpg









スポンサーサイト



Posted on 2024/02/06 Tue. 19:37 [edit]

category: 稽古日誌

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  姿勢  重心  攻撃線 
tb: 0   cm: 0

【稽古日誌】令和6年1月11日、14日、18日 大東流合氣柔術 扶桑会  




大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌、今回は1月中旬の修練の内容について記します。

扶桑会は毎年一つの文字を選んで稽古場所に掲げます。
稽古の中で大事にしたい心構えや考え方を目に見えるようにしておこうという試みです。

今年は「今」を選びました。



PSX_20240114_195537.jpg



「一大事と申すは今日唯今の心なり」とは、禅の世界でよく語られる教えですが、神道にも「中今」という概念があります。

過去にこだわらず、先々にとらわれず、今この瞬間だけに心の焦点を当てること。
古武術の修行とは究極を言えばその境地にたどり着くことだと考えています。

あらゆる雑念を排し、純粋に「今」に没入して稽古をやり通すことができるか否か?
この一年をかけて取り組んでいきたいと思います。



PSX_20240112_000018.jpg



さて、1月11日(木)の稽古です。
この日は湾岸地域にある民間体育施設での稽古となりました。



PSX_20240112_000148.jpg



いつもの稽古場とは東京の西と東に大きく分かれるため、通うのに負担がある人もいると思いますが、それをものともせず集まった会員さんたちと熱気高く修練しました。



PSX_20240112_113140.jpg



柔術としての大東流は、合気道や柔道などとは違い、投げ落として終わりではありません。
昨年までの反省点として、痛みを伴う関節固定などを省略してしまうことも多かったことがありました。

しっかりと固め、極めを施して動きを奪い、技を完成させることを心がけていきます。



PSX_20240112_002910.jpg











続いて1月14日(日)の稽古。

重心移動を使った固定方法や、相手の自由を奪うための位置取りなどをテーマに修練しました。



PSX_20240114_194551.jpg



力ずくで押さえ込んだ場合、相手の反発する力に負けた時点で逆転を許してしまいます。

全身の連動を使って、筋肉の力ではない理合で固めることを目指さなければなりません。



PSX_20240114_193355.jpg



また、関節の捕り方、身体のどこに密着させると効果が出るのか、ディティールの部分も重要です。

全体を大きくとらえながら、細かいところへの目配りも忘れずに。



PSX_20240114_195250.jpg



まさに日常生活でも求められる教訓ではないでしょうか?

大東流の口伝は、古武術以外にも活かすことのできる含意の宝庫です。



PSX_20240114_191453.jpg










最後は1月18日(木)の稽古。

基本の形を修練した後、この日は二カ条の動きで手首を制する鍛錬に取り組みました。



PSX_20240119_004731.jpg



身体の位置取り、捌き、指の使い方…。

理屈はわかっていても相手を前にすると、自分の思う様に動けないのが実際です。



PSX_20240119_005427.jpg



想定と違ったことが起きても、小手先の力で無理やりにこね回さないことを意識して稽古をするのが大事です。



PSX_20240119_005813.jpg



少しずつ、感覚をつかんでいってください!



PSX_20240119_213759.jpg







Posted on 2024/01/22 Mon. 20:28 [edit]

category: 稽古日誌

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  手刀  連動  重心 
tb: 0   cm: 0

【動画解説】其の四百五十七 肩車 大東流合氣柔術扶桑会  




今回は相手の攻撃の「下に潜り込む」操作によって、崩しをかけていく考え方について解説してみよう。

援用する形としては大東流二カ条立合の「肩車」を取り上げるが、突きや横面打ちなど遠間からの打撃に対しては同じ考え方で対応できる。



肩車1



正面打ちを打ってきた相手の小手を下から斬り上げて受ける。
手刀で跳ね返すのではなく、相手の正面打ちの軌道に下から合わせるように打ち上げ、柔らかく接触させる。

これを「結び」と言って、この時に相手の身体の芯と繋げてしまうことが最上だが、これは稽古を積まなければなかなかに難しい。







最初のうちはまず受け止めて、そのまま相手との間合いを空けるようにやや外側に身体を開いてみる。
接触している部分は動かさずに、身体全体で捌くことが重要だ。

これが上手くいけば相手の重心がやや前にかかり、攻撃の力は半減する。
簡易的に「結び」が出来た状態だ。



肩車3



次に相手の肘に手刀を当て、両手を柔らかく身体と一体化させたまま前に出る。

決して押し返すような力の使い方をせず、相手の身体と地面の隙間に自分を滑り込ませるような意識で前進する。
下半身を柔らかく使い、相手の身体を自分の中心に乗せたような感覚がとれれば、相手は無力化しているはずだ。



肩車4



以上が「潜り込む」操作の要諦だが、これを流動的な状況の中で出来るかどうかは、相手との境界をいかに曖昧にするかという点にかかっていると感じる。



肩車2



敵と自分を「分かつ」のではなく、身体的にも心理的にも同一化していくことで勝機を得る。

これこそが日本古武術である大東流合氣柔術に保存されている稀有な思考法ではないだろうか。









Posted on 2023/10/21 Sat. 19:00 [edit]

category: 正面打

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  重心  正面打 
tb: 0   cm: 0

稽古日誌 令和5年10月12日 15日 19日 大東流合気柔術扶桑会  




大東流合気柔術扶桑会の稽古日誌です。
今回は10月中旬の稽古について記していきます。

まずは10月12日(木)、世田谷総合運動公園 体育館での稽古から。



PSX_20231012_222136.jpg



この日は、いわゆる「掴み手」の口伝をいくつか取り上げて修練しました。

手の甲や掌に対して、自分の手刀をどう触れさせるか。
激しい動きの中でも、正しい位置に、正しいかたちで合わせることが必要になります。



PSX_20231012_223144.jpg



いうまでもなくその効力は、手先の動きをなぞるだけでは発揮されません。
姿勢、脱力。全身の連動…。

そうした基本的な操作が可能になって初めて、古武術大東流としての口伝が生きてきます。



PSX_20231012_222328.jpg



扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。
一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場の外では見せられないコツなどを取り上げています。

扶桑会の会員として稽古に参加してみたいけれども、
仕事や家庭の事情、あるいは首都圏外に在住で東京世田谷の道場には来られない方のために始めた取り組みです。
興味のある方は

YouTube「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ

にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!



PSX_20231012_224617.jpg








続いて10月15日(日)の稽古。
この日は背後からの攻撃への対処から始めました。



PSX_20231015_210539.jpg



見えない相手を感じ取り、届いた攻撃に対しては即時に応じる気構えが重要です。
大東流合気柔術の「後捕」という技術系では、稽古の中でそうした思考法を養成していきます。

一方で現実の世界においては、不意の攻撃は防ぎえないものなのか否か、不断に検証し、その備えを怠らないことも同時に必要でしょう。



PSX_20231015_211441.jpg



中東に紛争が発生し、痛ましい被害の報道が本邦にも次々ともたらされています。

民族、宗教、歴史と様々な違いから互いを憎しみ合い、暴力で応酬していく姿は、人間の悲劇的な一側面です。
私たち日本民族が再びその泥沼に足をとられることがないとは断言できません。



PSX_20231015_204821.jpg



神道では「人は天の下の神物(みたまもの)なり」ととらえます。

「みたまもの」即ち「神の分霊(わけみたま)」です。

私たちは皆、唯一にして全てである大いなる存在、神の「分身」であると、古来から日本人は考えてきました。
別々のように見える私たち一人ひとりは、元をたどれば「神」にたどりつきます。
真実は皆、たった一つにつながっているはずなのです。



PSX_20231015_204626.jpg



人類の苦境を、日本人が古来から抱いていた素朴な真理によって救うことができないかと夢想します。

古武術の思考法が、その有効な一つの実証として世界の人々に届くことを望みます。



PSX_20231015_211309.jpg







最後は10月19日(木)。
この日も後ろからの攻撃をどうさばくか、からスタート。



PSX_20231019_232248.jpg



自ら身を固くして縮こまってしまうと、その場を切り抜けることは儘なりません。
相手からの強度の高い攻撃を受けた時こそ、のびやかに自然体を維持することが必要です。



PSX_20231019_233013.jpg



また、見えない相手に対して気迫で負けない気構えも大切です。
接触点を通じて旺盛なエネルギーを放射し、状況の不利を跳ね返していきます。



PSX_20231019_232646.jpg



技術的な試行錯誤とともに、精神面での向上を目指し、扶桑会は日々稽古に臨んでいます。



PSX_20231020_002934.jpg








Posted on 2023/10/20 Fri. 18:30 [edit]

category: 稽古日誌

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  中心  連動  重心  手刀 
tb: 0   cm: 0

其の四百五十四 真中に置く 大東流合氣柔術扶桑会  




今回も掴まれたところを起点にして相手に大きな力を伝えていくということについて解説していく。

最初は片手で掴まれたときの対処から。



真中に置く2



大きな力を伝えるためには、こちらが大きな入力をしなければならないという思考は、こと大東流に限っては適用されない。
仮につかまれたところを力を込めて引っ張ってみるといい。相手はより強い力で握り返して来るだけだ。







その理由は引っ張ることによって、相手との接点にぶつかりが生じるからだ。

引っ張っているのにぶつかるとは不思議に聞こえるかもしれないが、近づいてこようが遠ざかろうが、己の把持しているところが意思に反して動いたとき、人はその部分に固執し、抵抗するものである。



真中に置く3



今回片手での操作において特筆すべきは、掴まれた部分を空間上に固定しておくような意識で、むしろその空間上の一点を自分の真ん中に置きつづけるようなつもりで、体幹部を動かしていく技法を使っていることだ。

こうすることで、相手は抵抗する意図を持てないままに、体勢を崩されてしまう。
このあたりの呼吸は、文章で説明するのは相当にむずかしい。

実際に生身の人間と相対してみて、そこから掴んでいってもらいたい。



真中に置く4



そこで初心者については片手は少し難易度が高いので、まずは両手取りから始めることをお勧めする。

その際にも脱力が最も大切だ。
腕で押し返さず、手刀を活かして相手を自分の重心に乗せるような意識で修練してほしい。



真中に置く7



そのあとは構えた両方の手刀を、自分の身体の真ん中に置いたまま、180度体を転換させる。

大きく派手に投げることを考えず、相手に力が伝わっているかどうかに焦点を絞って、丁寧な動きを心がけることで、徐々にコツがつかめてくるはずだ。




Posted on 2023/09/30 Sat. 19:00 [edit]

category: 未分類

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  中心  姿勢  重心  転換 
tb: 0   cm: 0

其の四百四十九 合谷を使う 大東流合気柔術 扶桑会  




今回も接点に力を入れず、柔らかく操作することで力を発揮する大東流合氣柔術の技法を紹介したい。



合谷1



前回(其の四百四十八 親指で乗る)と同じく、肩から先の筋力を使ってしまうと機能しなくなる身体操作である。

両手首をつかまれたところ、今回は自分の両方の手刀を刀を持つように合わせ、中心に構えるようにして沈む。







筋肉の力をもって押したり、引いたりすると相手は敏感にそれを察知して対処行動をとってしまう。
ただただ素直に手を合わせ、自由落下するかの如く垂直に重心をかけてみてほしい。



合谷5



手の親指と人差し指が二股に別れたところを「合谷(ごうこく)」というが、これは刀の柄を握る際に縦一直線に「谷」の部分を合わせるようになることをイメージしてほしい。

これを相手に掴まれた手の上でも再現すると、非常に大きな力を発揮できるのだ。



合谷6



まさに剣の構えかたを身体操作にも活かしていく代表的な例だが、大東流は「剣の理合に基づく」との言葉通りである。
最初はうまくいかないかもしれないが、姿勢、肩から先の脱力は、実際に刀を握り、振ってみてその身体感覚を確かめてみてほしい。



合谷7



動画の中で、動き始めの「予備動作」を作らずに沈むようにとの表現があるが、これもまた、刀を使うことを想定してみると腑に落ちるところだろう。

剣を使った鍛錬も有効である。扶桑会では今後もこうした理合の研究を続けていきたい。






Posted on 2023/08/26 Sat. 19:00 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 合気柔術  手刀  姿勢  剣の理合  重心 
tb: 0   cm: 0

稽古日誌 令和5年7月20日 23日本稽古 27日 大東流合気柔術 扶桑会  




大東流合気柔術 扶桑会の稽古日誌。今回は7月下旬の修練内容を記録していきます。

まずは7月20日(木)の稽古から。



PSX_20230720_234314.jpg



相手が力いっぱい掴んだり、絞めてきた時にまず大事なのは「力で対処しない」ということです。
攻撃の意思に対して抵抗するような動きを見せると、必ず力のぶつかり合いになって膠着します。力が互角であれば、攻撃を受けた方が必ず不利になります。



PSX_20230720_235502.jpg



窮地に陥っても、慌てず心静かに正しい姿勢で、形稽古で培った動きで打開すること。



PSX_20230720_235407.jpg



特に首を絞められる「衣紋締め」のような攻撃を受けたときには、いかに落ち着いて自然体を崩さないようにできるかが問われます。
これからも習熟度に合わせて負荷を調整しながら取り組んでいくつもりです。



PSX_20230720_235937.jpg










7月23日(日)は、7月の本稽古でした。

「接点を柔らかく使う」をテーマに、多種多様な動きで大東流の核心技法に取り組みました。



PSX_20230723_201425.jpg



片手取り、両手取り、諸手取り、両肘取り・・・。

どのような設定で攻撃を受けても、初動で相手と「つながる」ことができてしまえば、そのあとの展開は容易になります。



PSX_20230723_203015.jpg



相手の攻撃に対して反発するのではなく、その意図に「沿い」、いったん受け入れたうえで、自分を活かせる道を切り拓いていく。



PSX_20230723_203942.jpg



身体操作もさることながら、こうした意識の変革こそ、この武術の神髄に近づきうる極意です。



PSX_20230723_210145.jpg



競争原理一色のこの日本社会にあっては難しい価値観かもしれませんが、現代において古武術大東流を修練する意義はこの辺りにあると考えています。



PSX_20230723_215932.jpg











最後は7月27日(木)の稽古。

前半は中段突きを内外に捌いて相手を崩していく動きに取り組みました。



PSX_20230728_085148.jpg



攻撃に勢いのある相手に対して、常に真っ向正面から立ち向かうのではなく、適切な距離感をとって「間合い」を空けることも必要です。



PSX_20230728_082935.jpg



仮に体格や筋力の差があったとしても、この「間合い」によって無理なく相手より優位に立つことができます。



PSX_20230728_083206.jpg



一方で、接近してきた相手に対して、さらに密着することで自分の重心に「乗せて」しまうという考え方も有効です。
真逆の考え方ですが、ぶつからずに対処するという基本的な概念は共通しています。

これからも様々なバリエーションで、古武術大東流の奥義に近づいていくつもりです。



PSX_20230728_090343.jpg






Posted on 2023/08/01 Tue. 20:16 [edit]

category: 稽古日誌

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  重心  連動 
tb: 0   cm: 0

其の四百四十四 縦に重ねる 大東流合氣柔術扶桑会  




今回もまた、腕を刀に見立てて操作することで相手の身体の自由を奪う技法について解説していく。

ポイントは「立てる」操作だ。



縦に重ねる



初動は「掛け手」。
手首をつかませるかの如く差し出し、相手が手を出してきた瞬間に摺り抜けるようにして反対につかみ返す。

大東流合気柔術では、自ら姿勢を崩して攻撃を仕掛けていく技の体系は少ないが、「掛け手」のように、こちらから相手に攻撃させるよう仕向けることで、相手の崩れを誘うことは頻繁に行う。







この動きも、相手の重心を前にかけさせることが目的であって、その状態でこそ技が有効になる。

前に踏み込んだ相手の手首をつかみ、それを「刀の柄」と仮想して、剣先を「立てる」ように操作する。
この操作によって、相手の肩が詰まり、身体を浮かすことが出来るかどうかで成否が決定する。



縦に重ねる2



刀の柄を握って剣先を「立てる」わけであるが、この時に必要とする握力や手首の力は極めて小さくて良い。
実際に木刀か模擬刀を使ってその操作をしてみると良く分かると思うが、腕に力を込めて剣を立てることはないはずだ。

ただ、人の手首をつかむとなると、どうしても力が入ってしまう。
ここで意識を変えられるかどうか、そこが稽古だといえる。



縦に重ねる5



ただ刀(剣)を立てるがごとく、小指を締め、全身の力を使って相手の身体を浮かすことが出来たら、次は手中にある二本の腕を交叉させる。

この時に、重ねる下側の腕の峰(親指~橈骨)に、上側の腕の刃(小指~尺骨)を垂直に合わせる。
まさに刃筋を立てるように。

前回同様、不思議に思われるかもしれないが、人はこの操作で自縄自縛に陥り、つま先立ちのまま身動きが出来なくなってしまう。



縦に重ねる4



こうした技法は表面上の動きの面白さや不思議さにとらわれがちだが、初動で相手を前のめりにさせきれるか、次に手首を鋭く「立てる」ことで制することが出来るか、そうした「初動の正確さ」が成否のほぼ9割を占める。

枝葉にこだわらず、根本部分に備える稽古を心がけてほしい。






Posted on 2023/07/22 Sat. 19:00 [edit]

category: 掛け手

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  姿勢  重心 
tb: 0   cm: 0

稽古日誌 令和5年7月6日 9日 13日 大東流合気柔術扶桑会  




大東流合気柔術扶桑会の稽古日誌です。
今回は7月上旬から中旬にかけての活動内容について記していきます。

まず最初は7月6日(木)、扶桑教世田谷太祠での稽古。



PSX_20230706_232637.jpg



つかまれたところ、打ち込まれたとき、接点に力を籠めずに操作していく修練から始めました。



PSX_20230706_232934.jpg



技の難易度が上がり、複雑になるにつれて全身の脱力が要求される度合いが高くなっていきます。

相手との接点は、ほとんど手刀の一部分で触れているだけ、もしくは挟み込んでいるだけ。柔らかい動きが出来るほど、技の切れが生まれます。



PSX_20230706_233623.jpg



それぞれ現時点の習熟度に合わせて、そうした感覚をつかんでいってほしいと思います。



PSX_20230706_234539.jpg














続いては7月9日(日)の稽古。

この日も接点に手刀を搦め、筋力に頼らず全身の連動で力を伝える修練から始めました。



PSX_20230709_191241.jpg



肝心なのは、ぶつかり合い、せめぎ合っている部分にこだわらないこと。

身体操作というよりもむしろ、認識の刷新に難しさを感じているように見て取れます。



PSX_20230709_191529.jpg



後半戦は後捕。

見えないところから攻撃を受けた時、どのように初動を取るかが問われます。
単純な動きのセオリーを学ぶだけではなく、対峙する心構えの鍛錬です。



PSX_20230709_191857.jpg



受ける側ともコミュニケーションをとりながら、ただ形をなぞるだけに堕さない密度の濃い稽古を目指していきます。



PSX_20230709_192332.jpg





















最後は7月13日(木)。

自分の重心を相手の身体に乗せる操作法から。



PSX_20230713_233152.jpg



小手先の動きで押し込んでしまいがちですが、ここは全身を一体化して「乗り」ます。

言葉で聞く分には何となく理解できますが、実際にやってみるとなかなかの難易度です。



PSX_20230713_233654.jpg



これを行うためには、現代人が生まれてこの方、長らく支配されてきた「筋力による身体操作の呪縛」から脱する必要があります。



PSX_20230713_234555.jpg



それは言ってみれば、自他の境界を取り払い、相手と思念を同調させることによって実現する身体操作なのかもしれません。

古武術の修練を通じて、そうした境地に通じることを目指していきたいと考えています。



PSX_20230713_234946.jpg










Posted on 2023/07/21 Fri. 23:15 [edit]

category: 稽古日誌

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 合気柔術  大東流  手刀  中心  連動  重心 
tb: 0   cm: 0

其の四百四十一 中心で構える 大東流合氣柔術 扶桑会  




「力を使わずに動いてください」ということを稽古の中では良く耳にする。

しかし、その感覚を理解している人にとっては当然のアドバイスであっても、初心者にとっては全く支離滅裂な要求に聞こえるであろうことは想像にかたくない。



中心で構える



今回は、大東流合氣柔術初伝一ヶ条の「腰車」をもとに、「力を使わずに動く」とは一体どういうことかについて述べてみたい。

相手の攻撃は衣紋締め。両腕を使って力いっぱい首を絞めに来る。
これに対応して、捕り手側は相手の両肘を上下に分けるようにする。相手の身体の崩れを誘うことが目的だ。







この時に「力を使わないで動いてください」となる。

首を絞めてくる相手の腕を動かすのに「力を使わずに」とはいかなる意味か、とアドバイスを受けた側は混乱する。

ではありながら、力いっぱい相手の肘を押し上げたり、引き落としたりしても、なるほど全く動いてはくれない。
むしろ、相手はより一層力を込めてくるようになって、膠着してしまう。



中心で構える2



つまり、これを初心者の立場に立って親切に言い換えるならば、「腕の筋肉の力を使わずに」というのが適当なのだ。

さらに言うと、「腰から腕を摺り上げるようにして、全身を連動させてください。筋力を使うのではなく、肘から小指までの線を張るように使って、自分の重心の上に乗せるように動きましょう」とでもなろうか。



中心で構える1



ここまでは前回まで取り上げてきた「摺り上げ」の技法を使って説明できる。

「腰車」ではさらにもう一段崩しの度合いを高めて、自分の腰の上に相手を乗せてしまわなければならないのだが、やはりこの時も腕、上半身の筋力に頼って相手の身体を引き回そうとしてしまいがちだ。

ここも「力を使わないで」、すなわち「身体の中心で手刀を構えたまま、腰を回転させることで相手を動かしましょう」と言い換えていただきたい。



中心で構える5



立体的な身体操作のイメージを言葉によって伝えるというのは、難しさを伴うことではある。
と同時に、この概念の言語化もまた、古武術の修行が奥深く、興味の尽きないところであると感じる。





Posted on 2023/07/01 Sat. 19:00 [edit]

category: 衣紋締

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  連動  重心 
tb: 0   cm: 0

プロフィール

入会はこちらから

大東流合気柔術って何?

これまでの動画と記事

最新記事

最新コメント

カテゴリ

アクセス数

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

ブロとも申請フォーム

QRコード


▲Page top