大東流合気柔術 東京稽古会スケジュール
次の本稽古は 3月20日(土・祝)11時00分から14時00分まで
開催場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)に開催しています。通常稽古は会員限定です。
東京稽古会への参加を希望の方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
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通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)に開催しています。通常稽古は会員限定です。
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其の二百九、両肩捻 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回も後ろからの攻撃に対処する動きです。
大東流合気柔術には、初伝だけで118カ条の形が存在します。
最初は一カ条の30本の手順を覚えるだけでも大変です。
この両肩捻なども一見複雑な動きを見せますので、なおさら覚えにくく思えるかもしれません。

ただ、形は「相手を崩す」ための動きのつながりであることを念頭に置いて整理していくことで、シンプルに技をとらえていくことができるようになるはずです。
さて、動画を見てみましょう。
受け手側が後ろから肩を掴み、押さえつけるようにします。
わざわざ「受け手側が」と書いたのは、この攻撃がちょっと肩に触れているだけだったり、道着を掴まずに手をのせているだけだったりすると、この形は成立しにくいからです。
もちろん武田惣角先生級の達人ならば、どう取られてもバンバン投げるんでしょうが、初心者同士の稽古の場合は、そんなことは起こりえません。
しっかりと道着を握って押さえられることで、捕り手は力を伝えやすくなります。

肩を取られたら、相手の出足の方に身体を回転させます。
この時、軸となる足を千鳥に切って腰を回してください。
相手が掴んでいる肩の接点を通じて、力を伝え、崩していくわけですが、やってしまいがちなのが、相手の手を肩で引っ張ること。
すると、逆に自分の上半身が前傾して崩れてしまい、相手に引き倒されてしまいます。
いつも言うように、全身を連動させて動きましょう。腰の動きに全身を追随させる意識ですね。

回転して相手のほうを向いたら、相手の顎を下から斬り上げるようにして腕を伸ばします。
それと同時に相手の裏側に踏み込むように足を出しましょう。
ここでも、連動が大事になってきます。
上半身と、下半身で相手を挟み込むようにして崩していきます。
この崩しは、立ち合い技の「切返」と同じ原理ですね。

上半身が腰の上にしっかりと乗っていることが成功の秘訣ですよ。
其の二百八、立襟捕 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術には、後捕という後ろからの攻撃に対処する技の体系があります。
以前にも少しだけお伝えしたことがありましたね。

今回からは、初伝一カ条の形の中にある後捕の技を取り上げていきます。
東京稽古会の昇級審査では、2級から、この後捕が審査項目に入ってきますよ。
まずは、動画を見ましょう。
相手が後から、首の裏側にある襟(立襟)をつかんできます。
敵の出足と逆の方向、つまり、相手の内に入るように、半円を描いて向き直ります。
これが相手の外側に向くように捌くと、別の技になります(「突倒」という二カ条の形)。
一つ目のポイントとしては、この時、相手を自分の方に引き込んでバランスを崩させることです。
しっかりと腰を落として動き、自分の身体の軸を安定させておく必要があります。

次に自分の首を、相手の腕の外側に出すようにします。
当然、頭を下げて腕をくぐらせるようにするのですが、この時、前傾しすぎてしまうと、相手がバランスを取り戻してしまいます。
体軸を保ったまま首の位置を入れ替えるような意識で動いてください。

相手の外側に出たら、襟を掴まれている手首を逆腕に捕り、お辞儀をするようにして崩します。
ここは逆腕捕の要領と同じですね。
肩から先の力で操作しないことを心がけてください。
慣れるまでは、かなり複雑な手順を踏まなければならないように感じますが、後ろから掴まれると同時に、一気呵成にこの動きを行うことで、あっという間に相手を制圧することができます。

稽古を重ねて、少しづつ、熟成していきましょう!
其の百八十四、抜ける 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回の「其の百八十三、腰に乗せる」と同じく後捕(うしろどり)の身体操作です。
今度はさらに密着度の高い攻撃を受けた時の対処法になりますね。

「腰に乗せる」の動画や解説を見て気付いた方もいると思いますが、初動で相手との接点をつなげた後に、ある部分を攻め続けることによって、相手の自由を奪っているんです。
今回の操作も、同じところを攻めます。
動画を見てみましょう。
後から腕を回されて、グッと絞められます。これだけなら何ということはありませんが、他の人間から攻撃を受けたり、また何よりも身動きが取れないのは気持ちが悪いですからね。
さっさと抜けてしまうに越したことはありません。
さて、絞められてはいますが、相手の手は自分の顔の下で交差しています。
まずはここを何とかします。
「いただきます」をするように手刀を中心に摺り上げて、親指の外側で相手の手を持ち上げます。

小指(小指丘)を攻めることで、相手の掌を外側に向けることが出来ます。
これは相手の肘関節が曲がりにくい方向に刺激していることになり、それによって相手の肘から肩がひらきます。
すると、密着していた相手の腕と自分の間に隙間が出来ます。
そこを抜けるんですね。

抜けるときには、腰を引いてはいけません。軸足を中心に内側に回転しつつ、やや沈むような形で隙間の下側に身体を持っていきましょう。
この時、相手の小指丘を攻めている手刀は離さずにいてください。
身体が相手から抜けた後も、その接点を利用することで、相手を制していきます。

動画では、小指丘を攻めつつ肘関節を伸ばして、肩の近くを斬り落としています。
小指の攻めはこれまでにも何度か出てきていますが、非常に効果的です。
繰り返し稽古して身につけていきましょう。
其の百八十三、腰に乗せる 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は後捕(うしろどり)です。
大東流合気柔術には後ろからの攻撃に対処する技の体系があります。

相手が見えない状態で、捕られた部分(接点)からの情報を頼りにして崩していくわけですから、難易度は上がります。
ただ、これまでやってきた基本を組み合わせていくことには変わりありません。
まずは、動画を見てみましょう。
後から両手首を掴まれます。
この時、その手を振りほどこうとして手を引っ張ってしまっては技になりません。
大東流では「掴まれたところを利用する」んでしたよね。
掴まれたら、しっかりと指を開き、手刀を張ります。
次に脇を締めて手刀を腰骨のところに固定するような意識で、全身を使って沈み込みます。
相手との接点が繋がっていれば、この操作だけで、相手の腰を崩すことが出来ます。
小手先で相手を引っ張ると、決してこの状態にはなりませんからね。

次に手刀を張ったまま、腕(かいな)をかえします。つまり腕を外側に回転させるのですが、この時に肩から先を回すのではなく肩甲骨から回すような意識を持ってください。
肘の上に相手の体重を乗せるようにするのがコツです。

ここでも相手との接点が繋がっていることが重要になるのですが、腕をかえす操作で相手を引きつけられれば、相手の踵は上がり、つま先立ちにしてしまうことが出来ます。
こうなれば、こちらの意のままに相手を動かすことが出来ます。
動画では、相手を自分の前に出して投げを打っていますが、手刀で相手を攻め続けることでこの操作が可能になっているんですね。

そのためにも、相手との接点をつなげる、初動が大切になってきます。
これは稽古を重ねることで感覚をとっていくほかに道はありません。
今後は自主稽古でも後捕を取り入れていく予定です。
其の百十七、千鳥足(二) 大東流合気柔術 東京稽古会 
後ろから腕ごと抱え込まれたとき、身体を入れ替えて投げ倒します。
この時にも「千鳥足」の身体操作を使っています。

動画を見ましょう。
なんのことか、分からん!と思った人、気持ちは分かりますよ。
受け手と捕り手が示し合わせて、踊りをやってるみたいに見えたかもしれません。
受けを取っているのはこの東京稽古会の主宰ですが、先生から攻撃方法を言われるだけで、どんなことをされるか全くわからずにかかっています。ノー打ち合わせです。
これまでの動画は、全部そうなんですよ。ホンマに。
いくつかポイントがあるので、分解して解説しますね。

まずは、後ろから抱えられたときです。
相手(受け手)の腕がまわってきます。
それを、押し返すのではなく、また、負けてしまわないように、相手と均等の力で「止めます」。
ここがまず難しいところです。弾き返すようにしてはいけません。
相手の力を吸い込むように(?)柔らかく止めます。

次に、その接点の力を変えないようにして、自分の腕を上下に斬り分けるようにしながら、自分の体勢を180度変えます。
その時に出てくるのが、「千鳥足」です。
足を大きく踏み変えずに、その場で腰を切ります。
そうすることで、軸をブラさずに身体を転換させるんです。

動画の中に、手で相手を動かそうとして四苦八苦している様子が出てきますが、相手の腕を操作しようとしては上手く行きません。
自分に充分な体勢で、自分の陣地内で転換すると、相手は自然とついてきてくれます。
で、大きく崩れてしまっているわけです。
後ろから攻撃を受けて圧倒的に不利だったのに、瞬く間に形勢逆転です。

面白いでしょ?
この時にも「千鳥足」の身体操作を使っています。

動画を見ましょう。
なんのことか、分からん!と思った人、気持ちは分かりますよ。
受け手と捕り手が示し合わせて、踊りをやってるみたいに見えたかもしれません。
受けを取っているのはこの東京稽古会の主宰ですが、先生から攻撃方法を言われるだけで、どんなことをされるか全くわからずにかかっています。ノー打ち合わせです。
これまでの動画は、全部そうなんですよ。ホンマに。
いくつかポイントがあるので、分解して解説しますね。

まずは、後ろから抱えられたときです。
相手(受け手)の腕がまわってきます。
それを、押し返すのではなく、また、負けてしまわないように、相手と均等の力で「止めます」。
ここがまず難しいところです。弾き返すようにしてはいけません。
相手の力を吸い込むように(?)柔らかく止めます。

次に、その接点の力を変えないようにして、自分の腕を上下に斬り分けるようにしながら、自分の体勢を180度変えます。
その時に出てくるのが、「千鳥足」です。
足を大きく踏み変えずに、その場で腰を切ります。
そうすることで、軸をブラさずに身体を転換させるんです。

動画の中に、手で相手を動かそうとして四苦八苦している様子が出てきますが、相手の腕を操作しようとしては上手く行きません。
自分に充分な体勢で、自分の陣地内で転換すると、相手は自然とついてきてくれます。
で、大きく崩れてしまっているわけです。
後ろから攻撃を受けて圧倒的に不利だったのに、瞬く間に形勢逆転です。

面白いでしょ?