大東流合気柔術 東京稽古会スケジュール
次の本稽古は 4月18日(日)16時30分から19時30分まで
開催場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)に開催しています。通常稽古は会員限定です。
東京稽古会への参加を希望の方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
開催場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)に開催しています。通常稽古は会員限定です。
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其の二十七、手首の柔軟(一) 
大東流合気柔術の技は、そのほとんどが手を使って「崩し」をかけていきます。
(達人と言われる方々はその限りではないのでしょうが・・・)
なので、手首を自由自在に動かせるようにしておくことがとても大事なのです。

柔術というのは、柔らかく、絡みつくように行う術だと教わったことがあります。
もちろん全身を柔らかく使え、という教えなのでしょうが、とりわけ肩、手首など関節の可動域を広げていくことは重要です。
今回は、道場の基本稽古で行っている手首の柔軟体操を紹介します。
<「手首の柔軟(一)」動画は上の画像をクリック!>
鎌手詰(かまてづめ) : 手を農具の「鎌」の形にします。その手の甲をもう一方の手で包むようにして、ゆっくり息を吐きながら曲げられるところまで曲げます。
脇を締めて行います。
小手返し : 掌を上に向け、両手を重ねます。下の手の小指、薬指、中指で上の手の母子丘を掴み、下の手の親指を上の手の甲、小指と薬指の付け根にあてます。
そのまま、指を立てるようにしてひねります。小手(肘から手首まで)をねじる体操です。

最初は、慣れない痛みでブルーになるかもしれませんが、くじけてはいけません。
柔軟体操ですので、無理をせずに、筋肉を硬直させないようにやりましょう。
(達人と言われる方々はその限りではないのでしょうが・・・)
なので、手首を自由自在に動かせるようにしておくことがとても大事なのです。

柔術というのは、柔らかく、絡みつくように行う術だと教わったことがあります。
もちろん全身を柔らかく使え、という教えなのでしょうが、とりわけ肩、手首など関節の可動域を広げていくことは重要です。
今回は、道場の基本稽古で行っている手首の柔軟体操を紹介します。
<「手首の柔軟(一)」動画は上の画像をクリック!>
鎌手詰(かまてづめ) : 手を農具の「鎌」の形にします。その手の甲をもう一方の手で包むようにして、ゆっくり息を吐きながら曲げられるところまで曲げます。
脇を締めて行います。
小手返し : 掌を上に向け、両手を重ねます。下の手の小指、薬指、中指で上の手の母子丘を掴み、下の手の親指を上の手の甲、小指と薬指の付け根にあてます。
そのまま、指を立てるようにしてひねります。小手(肘から手首まで)をねじる体操です。

最初は、慣れない痛みでブルーになるかもしれませんが、くじけてはいけません。
柔軟体操ですので、無理をせずに、筋肉を硬直させないようにやりましょう。
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其の二十六、立合中段突 
「立合」は双方立った状態で技を行うこと、「中段突き」は受け(技をかけられる方)の攻撃方法を指します。
相手の突きを捌いて、すれ違うように入身。相手の手首を柔らかく持ち、そのまま剣(というか杖、または棒)を突き下げるように相手を制します。

力を入れるとうまくかからない不思議な技ですが、これまで稽古してきた基本動作を素直に行えば、自ずと相手は崩れます。
<「立合中段突」動画は上の画像をクリック!>
技としては特に名前はありません。
大東流は何千種類ともいわれる技の体系を持っていますが、もともと戦場での命のやり取りを想定して作り上げられた古武術ですので、技は相手の出方や状況によって千変万化します。ですから名前がついていない技の派生形が数えきれないほど存在するのです。
因みに、現在大東流として行われている技の名前は、主に武田惣角師の三男である武田時宗先生が整理されたといわれています。
時宗先生ありがとう。

初心の修行者にとって、技に名前がついていると頭の中でイメージしやすいんですよね。
同時に、技の名前や型にこだわらないで稽古出来なアカンな~とも思うのですが。
相手の突きを捌いて、すれ違うように入身。相手の手首を柔らかく持ち、そのまま剣(というか杖、または棒)を突き下げるように相手を制します。

力を入れるとうまくかからない不思議な技ですが、これまで稽古してきた基本動作を素直に行えば、自ずと相手は崩れます。
<「立合中段突」動画は上の画像をクリック!>
技としては特に名前はありません。
大東流は何千種類ともいわれる技の体系を持っていますが、もともと戦場での命のやり取りを想定して作り上げられた古武術ですので、技は相手の出方や状況によって千変万化します。ですから名前がついていない技の派生形が数えきれないほど存在するのです。
因みに、現在大東流として行われている技の名前は、主に武田惣角師の三男である武田時宗先生が整理されたといわれています。
時宗先生ありがとう。

初心の修行者にとって、技に名前がついていると頭の中でイメージしやすいんですよね。
同時に、技の名前や型にこだわらないで稽古出来なアカンな~とも思うのですが。
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其の二十五、小手詰 
「小手詰」です。
正面打ちを受けて捌き、相手の小手(肘から手首まで)を両手でとって肘、肩を詰めるように崩します。

「正面打」の受け、「体の開き」など、これまでに学んだ動きが複合的に作用して技となります。
小手を詰める際には手先で行わず、身体の中心から出る力を接点に作用させる意識が必要です。
<「小手詰」動画は上の画像をクリック!>
これも、どこまで手先の力だけでなく全身を使って技に出来るかが試されます。
また相手の手首をとって詰めるのですが、作用させる部位が小さいだけに、どうしてもそこに「こだわって」しまいます。
大東流ではこの「こだわる」があるとうまくいかないことが多いんです。
手首を詰めるのではなく、相手の身体全体を崩す意識。
部分ではなく「全体」を見る。
己を空(むな)しゅうして、宇宙に没入する(?)。

ほとんど禅とか東洋思想の世界です。
※諸般の事情により、動画は限定公開とさせていただきます。ご了承ください。
正面打ちを受けて捌き、相手の小手(肘から手首まで)を両手でとって肘、肩を詰めるように崩します。

「正面打」の受け、「体の開き」など、これまでに学んだ動きが複合的に作用して技となります。
小手を詰める際には手先で行わず、身体の中心から出る力を接点に作用させる意識が必要です。
<「小手詰」動画は上の画像をクリック!>
これも、どこまで手先の力だけでなく全身を使って技に出来るかが試されます。
また相手の手首をとって詰めるのですが、作用させる部位が小さいだけに、どうしてもそこに「こだわって」しまいます。
大東流ではこの「こだわる」があるとうまくいかないことが多いんです。
手首を詰めるのではなく、相手の身体全体を崩す意識。
部分ではなく「全体」を見る。
己を空(むな)しゅうして、宇宙に没入する(?)。

ほとんど禅とか東洋思想の世界です。
※諸般の事情により、動画は限定公開とさせていただきます。ご了承ください。
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其の二十四、ついていく 
肩を掴みに来た相手の腕を、まっすぐ下に落とします。肘を固定するように詰めながら、身体を開いて相手を崩します。

相手の動きをよく見て、無理することなくそれに追随するようにします。
自分の姿勢は保ったまま、決して手先で相手を操作しないこと。全身を一体化させて相手の動きについていくと、相手は自然と崩れていく、不思議な身体操法です。
<「ついていく」の動画は上の画像をクリック!>
この日の稽古会、個人的にはこの動きが一番面白くて興味深いものでした。
言い換えると一番難しかったんです。
だからこそ出来るようになりたい!と思えるものでした。
試行錯誤しながら思ったのは「掴みに来る相手の動きを利用して、手を下に落とす」。相手と呼吸を合わせるというか、相手の呼吸を外して引っ張り込むというか。
(そのためにここでは「掛け手」という技法を使っているのですが、長くなるのでまた後日書きます)
結局、稽古時間内にはピンとくるところまではいけませんでした。
後日先生にお聞きしたところでは「小指の遣い」が重要だそうです。また、あくまでも「相手の動きをよく見て、ついていくことが大事」とも言われました。
うーん、わからん。でも何時かはモノにしたいと思ってますよ。
そういう風に、自分の理解や身体感覚を超えるものに挑戦して克服していくなんてことは、日々生きていくなかで滅多に出会えないものです。
大東流の稽古をする、その醍醐味がここにあります。

相手の動きをよく見て、無理することなくそれに追随するようにします。
自分の姿勢は保ったまま、決して手先で相手を操作しないこと。全身を一体化させて相手の動きについていくと、相手は自然と崩れていく、不思議な身体操法です。
<「ついていく」の動画は上の画像をクリック!>
この日の稽古会、個人的にはこの動きが一番面白くて興味深いものでした。
言い換えると一番難しかったんです。
だからこそ出来るようになりたい!と思えるものでした。
試行錯誤しながら思ったのは「掴みに来る相手の動きを利用して、手を下に落とす」。相手と呼吸を合わせるというか、相手の呼吸を外して引っ張り込むというか。
(そのためにここでは「掛け手」という技法を使っているのですが、長くなるのでまた後日書きます)
結局、稽古時間内にはピンとくるところまではいけませんでした。
後日先生にお聞きしたところでは「小指の遣い」が重要だそうです。また、あくまでも「相手の動きをよく見て、ついていくことが大事」とも言われました。
うーん、わからん。でも何時かはモノにしたいと思ってますよ。
そういう風に、自分の理解や身体感覚を超えるものに挑戦して克服していくなんてことは、日々生きていくなかで滅多に出会えないものです。
大東流の稽古をする、その醍醐味がここにあります。
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其の二十三、身体を開く 
これ、一本捕の変形技です。
正面打ちを受け、捌いて当て身を入れます。受けた手刀を斬りおろして相手を崩しますが、そのとき身体を開いてさらに相手を導いて逆腕に(相手の掌を上にして)手首をつかむのが、通常の一本捕と異なるところです。
「なんば歩き」と同様に、上下半身をバラバラに使うのではなく一体にして操作します。手先、足先で相手を動かそうとしていては技が成立しないことが体感できます。
中でも大事なことは自分の身体の中心で操作することです。
先生が常におっしゃるように、手先だけ足だけでやらないこと。これだけでも技の中身が大きく変わってきます。
さて、ここからは私の妄想です。
「合掌」という習慣は、神道や仏教の礼拝の仕草です。キリスト教でも祈るとき両手を胸の前で組みますよね。
昔の人にとって、神や仏に対するとき、自分が最も「正しいかたち」になることは至極当然のふるまいだったでしょう。文化を問わず、神仏の前で「合掌」が「正しいかたち」として古くから認められていたと推察されます。

ためしに、「いただきます」の形で手を合わせてください。自然と姿勢がまっすぐ伸びるでしょ。そして、なんとなく身体の中心が意識されませんか?
つまり、身体の中心で物事を行うことに深い意味があると、我々の祖先たちは知っていたのではないでしょうか?
その知恵が、古武術の身体操作法の中にも保存されているのだと、私には思えるのです。
正面打ちを受け、捌いて当て身を入れます。受けた手刀を斬りおろして相手を崩しますが、そのとき身体を開いてさらに相手を導いて逆腕に(相手の掌を上にして)手首をつかむのが、通常の一本捕と異なるところです。
「なんば歩き」と同様に、上下半身をバラバラに使うのではなく一体にして操作します。手先、足先で相手を動かそうとしていては技が成立しないことが体感できます。
中でも大事なことは自分の身体の中心で操作することです。
先生が常におっしゃるように、手先だけ足だけでやらないこと。これだけでも技の中身が大きく変わってきます。
さて、ここからは私の妄想です。
「合掌」という習慣は、神道や仏教の礼拝の仕草です。キリスト教でも祈るとき両手を胸の前で組みますよね。
昔の人にとって、神や仏に対するとき、自分が最も「正しいかたち」になることは至極当然のふるまいだったでしょう。文化を問わず、神仏の前で「合掌」が「正しいかたち」として古くから認められていたと推察されます。

ためしに、「いただきます」の形で手を合わせてください。自然と姿勢がまっすぐ伸びるでしょ。そして、なんとなく身体の中心が意識されませんか?
つまり、身体の中心で物事を行うことに深い意味があると、我々の祖先たちは知っていたのではないでしょうか?
その知恵が、古武術の身体操作法の中にも保存されているのだと、私には思えるのです。
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