扶桑会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
其の五十六、上下に分ける 
裏に入って崩す技のシリーズです。
前々回(「其の五十二、裏落」)は初伝一ヶ条にある技でした。
前回(「其の五十五、巻きつける」)は、力づくで行うのではなく、体を柔らかく使い、身を寄せることで相手を崩すことを学ぶための動きの修練でした。

今回は、その発展形です。
動画の解説を見てみましょう。
<「上下に分ける」動画は上の画像をクリック!>
足の捌きと腕の動きを連動させることで、相手を自分の方に引きつけます。
相手にとられた手首を、上と下に斬り分けるようにします。
この時、力づくで相手を持ち上げようとしたり、引っぱり下げようとしてはダメです。
実際に稽古した人は体感したと思いますが、決してうまくかかりません。

手を捕られた瞬間に横に体重移動。身体を捌きます。
それと同時に、腕を上下に斬り分けます。この一連の操作を連動させることで、相手は爪先立ち、腰を反らせて抵抗できない状態になります。
上下に分ける腕の動きを足の捌きと「一体化させる」こと。ここが今回の重要ポイントです。

また、身体の中心で操作する意識も必要です。
脇を締めてかかりましょう。
前々回(「其の五十二、裏落」)は初伝一ヶ条にある技でした。
前回(「其の五十五、巻きつける」)は、力づくで行うのではなく、体を柔らかく使い、身を寄せることで相手を崩すことを学ぶための動きの修練でした。

今回は、その発展形です。
動画の解説を見てみましょう。
<「上下に分ける」動画は上の画像をクリック!>
足の捌きと腕の動きを連動させることで、相手を自分の方に引きつけます。
相手にとられた手首を、上と下に斬り分けるようにします。
この時、力づくで相手を持ち上げようとしたり、引っぱり下げようとしてはダメです。
実際に稽古した人は体感したと思いますが、決してうまくかかりません。

手を捕られた瞬間に横に体重移動。身体を捌きます。
それと同時に、腕を上下に斬り分けます。この一連の操作を連動させることで、相手は爪先立ち、腰を反らせて抵抗できない状態になります。
上下に分ける腕の動きを足の捌きと「一体化させる」こと。ここが今回の重要ポイントです。

また、身体の中心で操作する意識も必要です。
脇を締めてかかりましょう。
其の五十五、(力を)巻きつける 
今回の技を稽古した人は、ちょっと不思議な感覚におちいったかも知れません。

相手から両手を捕られたとき、反発して振りほどこうとしたり、引っぱろうとするのではなく、相手の体に向かって捕られた手首ごと近づいていきます。
この時、自分の手だけで操作するのではなく、腕の力を抜き(「過去動画 其の三、力を抜く」)身体全体で寄せていくようにします。

さらに、相手の腰の外周に自分の手を沿わせるようにします。
すると相手はさほど抵抗することなく後ろ側に重心をかけてくれます。
つまり、「崩れて」いきます。
動画を見ます。
<「巻く」動画は上の画像をクリック!>
強い力は必要ありません。逆らわず、押し込まず、相手の体に沿って接点を操作するだけです。

先生もおっしゃるように、手首だけの力ではなく、肘、肩を含めた腕全体を柔らかく使えば、かかります。
あとは、体重移動(過去記事「其の九、体重移動」)。自然と相手の裏に踏み込みます。

不思議ですが、これで相手はなすすべなく倒れます。
大東流合気柔術の特徴がよく表れた動きと言えるでしょう。

相手から両手を捕られたとき、反発して振りほどこうとしたり、引っぱろうとするのではなく、相手の体に向かって捕られた手首ごと近づいていきます。
この時、自分の手だけで操作するのではなく、腕の力を抜き(「過去動画 其の三、力を抜く」)身体全体で寄せていくようにします。

さらに、相手の腰の外周に自分の手を沿わせるようにします。
すると相手はさほど抵抗することなく後ろ側に重心をかけてくれます。
つまり、「崩れて」いきます。
動画を見ます。
<「巻く」動画は上の画像をクリック!>
強い力は必要ありません。逆らわず、押し込まず、相手の体に沿って接点を操作するだけです。

先生もおっしゃるように、手首だけの力ではなく、肘、肩を含めた腕全体を柔らかく使えば、かかります。
あとは、体重移動(過去記事「其の九、体重移動」)。自然と相手の裏に踏み込みます。

不思議ですが、これで相手はなすすべなく倒れます。
大東流合気柔術の特徴がよく表れた動きと言えるでしょう。
其の五十四、個人稽古 裏落 
其の五十三、担ぐ 
大東流合気柔術では、相手を無力化し、抵抗できないようにしたうえで、自分の思うように動かす技があります。
「連行術」といいます。捕り物で犯人に縄をかけて「しょっ引いていく」アレです。
ただ、大東流では縄や手錠は使いません。

今回の技は、両手を捕って交差させ、肩に担ぎ上げて肘を極めます。
受ける方は腕の自由を奪われたうえ、痛みから逃れようと爪先立ちますから、全く力を出すことが出来ません。
相手の思うままに操られてしまいます。
技をかける方が、腕の力だけで相手を担ごうとしてはうまくいきません。
前回までの基本動作で習った、「すり足」、「足捌き」、「肘当投げ」の動きをしっかり行うことが大切です。

動画の先生の動きをよく見ると、相手の前に足を進めるとき、手も同じ方向に動いていることがよくわかります。
技をかけられる方は、手首から肩までが一直線に伸ばされたようになり、爪先立っています。
この手と足の方向がバラバラだと、力はうまく伝わらず、肘は伸びていきません。
<「担ぐ」動画は上の画像をクリック!>
ここで先生が再三注意された「まっすぐに立つ」という意識ですが、これは以前習った「其の三十一、引っかける」で解説した動きを参考にしてください。
あの時も、身体が前傾したり、後傾したりせず、まっすぐな姿勢で腰の上に上体を載せたときに、驚くような技のかかり方をしたはずです。

過去の動画を見直してみると、技の秘訣を発見できるかも知れませんよ。
「連行術」といいます。捕り物で犯人に縄をかけて「しょっ引いていく」アレです。
ただ、大東流では縄や手錠は使いません。

今回の技は、両手を捕って交差させ、肩に担ぎ上げて肘を極めます。
受ける方は腕の自由を奪われたうえ、痛みから逃れようと爪先立ちますから、全く力を出すことが出来ません。
相手の思うままに操られてしまいます。
技をかける方が、腕の力だけで相手を担ごうとしてはうまくいきません。
前回までの基本動作で習った、「すり足」、「足捌き」、「肘当投げ」の動きをしっかり行うことが大切です。

動画の先生の動きをよく見ると、相手の前に足を進めるとき、手も同じ方向に動いていることがよくわかります。
技をかけられる方は、手首から肩までが一直線に伸ばされたようになり、爪先立っています。
この手と足の方向がバラバラだと、力はうまく伝わらず、肘は伸びていきません。
<「担ぐ」動画は上の画像をクリック!>
ここで先生が再三注意された「まっすぐに立つ」という意識ですが、これは以前習った「其の三十一、引っかける」で解説した動きを参考にしてください。
あの時も、身体が前傾したり、後傾したりせず、まっすぐな姿勢で腰の上に上体を載せたときに、驚くような技のかかり方をしたはずです。

過去の動画を見直してみると、技の秘訣を発見できるかも知れませんよ。
其の五十二、裏落 
初伝一ヶ条、裏落(うらおとし)です。
相手の両足かかとの後ろ、裏に入って崩し制する技なので、この名前がついています。
といっても、私が命名したわけではありませんが。

いつものように、この日練習した基本動作を積み重ねることで、技が構成されていきます。
先生の技を皆さん不思議そうに見ていましたけど、この技はコツを掴めば理解しやすいんです。

相手から袖を掴まれます。ボーっとせず、次の攻撃を受けないようにすかさず相手の側面に入ります。
この時に重心を浮かせることなく、すり足(「其の四十九、すり足」)で移動。
また、捕られた袖を引っ張るのではなく、なんば(「其の二十、なんば」)の動きで足の動きに上半身を追随させます。

攻撃してきた相手はこの時点で、やや崩れています。
間をおかず当身(「其の六、当身」)。腰を打ちます。
さらに、相手の裏(かかとの後ろ)に入身します。前々回の動き(「其の五十、足の捌き」)が活かされます。
どうでしょう、習得した基本動作の集積であることが分かってもらえたのではないでしょうか?
動画を見てみましょう。
<「裏落」動画は上の画像をクリック!>
ここで、「腕(かいな)を返す」という動きが出てきました。
動画の中で先生が指導されているように、背中に向けている剣の刃先を足の方に向けるように腕を動かします。
引っ張るのではなく、腕を相手の体につけたまま、力の方向(攻撃を意識する方向)を変えるイメージで行う動作です。

大事なことは、手首だけを動かすのではなく、肩(肩甲骨)、肘、を含めた「腕全体」での操作であることです。
さらに、相手に触れている部分を離さないこと。「密着する」意識を持ちましょう。
攻撃してきた相手があっというまにのけぞらされて、足元に投げ落とされます。

最初はワケが分からないかもしれませんが、「裏落」は比較的習得しやすい技です。
基本動作を身につけるためにも、繰り返し稽古しましょう!
相手の両足かかとの後ろ、裏に入って崩し制する技なので、この名前がついています。
といっても、私が命名したわけではありませんが。

いつものように、この日練習した基本動作を積み重ねることで、技が構成されていきます。
先生の技を皆さん不思議そうに見ていましたけど、この技はコツを掴めば理解しやすいんです。

相手から袖を掴まれます。ボーっとせず、次の攻撃を受けないようにすかさず相手の側面に入ります。
この時に重心を浮かせることなく、すり足(「其の四十九、すり足」)で移動。
また、捕られた袖を引っ張るのではなく、なんば(「其の二十、なんば」)の動きで足の動きに上半身を追随させます。

攻撃してきた相手はこの時点で、やや崩れています。
間をおかず当身(「其の六、当身」)。腰を打ちます。
さらに、相手の裏(かかとの後ろ)に入身します。前々回の動き(「其の五十、足の捌き」)が活かされます。
どうでしょう、習得した基本動作の集積であることが分かってもらえたのではないでしょうか?
動画を見てみましょう。
<「裏落」動画は上の画像をクリック!>
ここで、「腕(かいな)を返す」という動きが出てきました。
動画の中で先生が指導されているように、背中に向けている剣の刃先を足の方に向けるように腕を動かします。
引っ張るのではなく、腕を相手の体につけたまま、力の方向(攻撃を意識する方向)を変えるイメージで行う動作です。

大事なことは、手首だけを動かすのではなく、肩(肩甲骨)、肘、を含めた「腕全体」での操作であることです。
さらに、相手に触れている部分を離さないこと。「密着する」意識を持ちましょう。
攻撃してきた相手があっというまにのけぞらされて、足元に投げ落とされます。

最初はワケが分からないかもしれませんが、「裏落」は比較的習得しやすい技です。
基本動作を身につけるためにも、繰り返し稽古しましょう!