扶桑会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
其の六十六、肘を伸ばす 
相手の肘を伸ばして、逆関節をとることで制する技です。
この前に教わった動き(「其の六十三、腕を伸ばす」、「其の六十四、前に斬る」)が、複合されて技となっています。
派手さはありませんが、かなり実戦的な動きと言えるでしょう。
動画を見てみます。
相手が胸倉をつかんできます。
その動きに逆らわず、そのまま相手の腕を伸ばしていきます。
自分の手で相手の手首を挟むようにします。先生の動きにあるように腕を直角に交差させています。

腕を伸ばさせると、小指が自然に上を向きます。すると、同じように肘も上向きになります。
この時、引っぱろうとしすぎないように。
自分の力が加わると、相手の腕は伸びにくくなります。

そのまま、相手の手首を捕った自分の肘を、相手の肘に添わせるようにします。
極められた方は、身動きが取れません。逆らうと腕が折れそうな感覚に陥ります。
実際に、危険が伴いますので、練習の時にはしっかりと相手を見て、加減してくださいね。

ここでも、力任せに体重をかけたり、腕に力を籠めたりしては技になりません。
あくまで相手の動きに沿って、操作すること。
それともう一つ重要なのは、自分の中心で操作することです。
動画の中にもあったように、相手からそっぽを向いていると、うまくいきません。
それが、相手の方に向いた途端に、技は威力を発揮します。

まさに「面白いように決まる」といった感じでしょうか。
この前に教わった動き(「其の六十三、腕を伸ばす」、「其の六十四、前に斬る」)が、複合されて技となっています。
派手さはありませんが、かなり実戦的な動きと言えるでしょう。
動画を見てみます。
相手が胸倉をつかんできます。
その動きに逆らわず、そのまま相手の腕を伸ばしていきます。
自分の手で相手の手首を挟むようにします。先生の動きにあるように腕を直角に交差させています。

腕を伸ばさせると、小指が自然に上を向きます。すると、同じように肘も上向きになります。
この時、引っぱろうとしすぎないように。
自分の力が加わると、相手の腕は伸びにくくなります。

そのまま、相手の手首を捕った自分の肘を、相手の肘に添わせるようにします。
極められた方は、身動きが取れません。逆らうと腕が折れそうな感覚に陥ります。
実際に、危険が伴いますので、練習の時にはしっかりと相手を見て、加減してくださいね。

ここでも、力任せに体重をかけたり、腕に力を籠めたりしては技になりません。
あくまで相手の動きに沿って、操作すること。
それともう一つ重要なのは、自分の中心で操作することです。
動画の中にもあったように、相手からそっぽを向いていると、うまくいきません。
それが、相手の方に向いた途端に、技は威力を発揮します。

まさに「面白いように決まる」といった感じでしょうか。
其の六十五、構える 
多くのスポーツで、相手に対するときに腰を落とし、ぐっと神経を集中する姿が見られます。
テニスでも、野球でも、相撲でもそうですね。
これを「構える」と言います。

今回の稽古は、相手に対する「構え」を修練しました。
大東流合気柔術は「無構え」といって、上級者になるほど構えなしで相手に対することを目指します。ただ、最初はしっかりと相手に対峙する基本を学ぶことが肝心です。
動画を見ましょう。
こぶしを握り、脇を締め、腰を落とします。
からだ全体で相手に向かい合うことで、技がかかります。

動画の中で先生が言われているように大事なことは「心構え」です。
「何だ精神論か」と思われるかもしれませんね。
私見ですが、自分の意識を相手に伝えることが大東流という古武術のそもそもの目的なのではないか、と私は考えています。

心構えをとる(意識する)ことがすなわち技として身体操作法に直結することを知るのは重要な稽古ですよ。

それから、今回の「構える」に対応する動画として、過去記事「其の三十四、中心」があります。
そちらの方も、ぜひ参考にしてみてください。
其の六十四、前に斬る 
胸倉をつかみに来た相手の腕を制して、倒します。
これまでにも何度か解説しましたが(「其の四十一、横面打ち」など)、攻撃されるということは、仕掛ける相手の方が「自分の充分な体勢を失っている」と考えるのが大東流合気柔術の思考法です。

そこで、こちらは自分の正しい姿勢を崩さずに敵を制します。
動画を見てみます。
相手は腕を伸ばしてこちらに攻撃を仕掛けます。
前足に荷重しているので前のめりです。
その動きに逆らわず、自分の前に斬り落とす、それだけです。

ただその時に、自分の中心線上で腕を真っすぐに斬ることが必要です。
これまで積み重ねてきたことを覚えているでしょうか?
小手先(腕)の力だけでは、相手の体幹を崩すことは容易ではありません。
結果、無理をすることにつながり、自分の体勢を崩すことになってしまいます。

丹田から発する力を手刀に伝えるためには、自分の身体の向きを修正して、腕を自分の中心で操作します。
先生が、「しゅっしゅぽっぽ」という言葉で例えたように、分かり易く言うと「脇を締めて、腕を前後に回転させる」あの動きです。

童心に帰って、やってみましょう
これまでにも何度か解説しましたが(「其の四十一、横面打ち」など)、攻撃されるということは、仕掛ける相手の方が「自分の充分な体勢を失っている」と考えるのが大東流合気柔術の思考法です。

そこで、こちらは自分の正しい姿勢を崩さずに敵を制します。
動画を見てみます。
相手は腕を伸ばしてこちらに攻撃を仕掛けます。
前足に荷重しているので前のめりです。
その動きに逆らわず、自分の前に斬り落とす、それだけです。

ただその時に、自分の中心線上で腕を真っすぐに斬ることが必要です。
これまで積み重ねてきたことを覚えているでしょうか?
小手先(腕)の力だけでは、相手の体幹を崩すことは容易ではありません。
結果、無理をすることにつながり、自分の体勢を崩すことになってしまいます。

丹田から発する力を手刀に伝えるためには、自分の身体の向きを修正して、腕を自分の中心で操作します。
先生が、「しゅっしゅぽっぽ」という言葉で例えたように、分かり易く言うと「脇を締めて、腕を前後に回転させる」あの動きです。

童心に帰って、やってみましょう
其の六十三、腕を伸ばす 
相手が腕を使って(掴んで)攻撃して来るとき、相手の腕は曲がっていることが多いはずです。
これは攻撃する側が屈筋(曲げる筋力)を使っているからですが、それに対抗するのにこちらも屈筋を使って対抗するとただの力比べになってしまいます。

そうなると、私のようなおじさんは、不利ですね。
大東流合気柔術では、力比べではなく、相手を崩し、無力化することを修行の目的としています。
簡単に言うと、掴んできた相手の腕を伸ばしてしまえば攻撃の力を弱めることが出来るんです。
動画を見ましょう。
拍子抜けするほど単純な方法です。
相手の腕を伸ばそうとするならば、まず自分の腕を伸ばす。
無理やりに引っぱったり、腕を振り回したりするのではなく、自分の腕を伸ばして相手の腕に添わせます。

腕を自然に伸ばすことで、相手は手首と肘を極められた状態になります。
こうなると、攻撃してきた側は、掴んだ手を離せなくなるんです。
以前の記事(「其の五、伸ばす」)で、手首を掴まれたときに指を伸ばすことによって相手が手を離せなくなるという不思議な技を解説しました。
実際に先生の手を捕ると、手がくっついてしまうように感じてしまいます。
今回の身体操法も、それと同じような考え方です。

闇雲に抵抗するのではなく、相手の攻撃に応じて、自然に自分の充分な姿勢を取る。
現代にも通用する、古武術の極意と言えるのではないでしょうか?
これは攻撃する側が屈筋(曲げる筋力)を使っているからですが、それに対抗するのにこちらも屈筋を使って対抗するとただの力比べになってしまいます。

そうなると、私のようなおじさんは、不利ですね。
大東流合気柔術では、力比べではなく、相手を崩し、無力化することを修行の目的としています。
簡単に言うと、掴んできた相手の腕を伸ばしてしまえば攻撃の力を弱めることが出来るんです。
動画を見ましょう。
拍子抜けするほど単純な方法です。
相手の腕を伸ばそうとするならば、まず自分の腕を伸ばす。
無理やりに引っぱったり、腕を振り回したりするのではなく、自分の腕を伸ばして相手の腕に添わせます。

腕を自然に伸ばすことで、相手は手首と肘を極められた状態になります。
こうなると、攻撃してきた側は、掴んだ手を離せなくなるんです。
以前の記事(「其の五、伸ばす」)で、手首を掴まれたときに指を伸ばすことによって相手が手を離せなくなるという不思議な技を解説しました。
実際に先生の手を捕ると、手がくっついてしまうように感じてしまいます。
今回の身体操法も、それと同じような考え方です。

闇雲に抵抗するのではなく、相手の攻撃に応じて、自然に自分の充分な姿勢を取る。
現代にも通用する、古武術の極意と言えるのではないでしょうか?
其の六十二、触れに行く 
「丹田から出る」意識をテーマにした修練のまとめになります。

以前にやった「裏落」とほぼ同じ原理で技をかけていきます(前回の記事「其の五十二、裏落」)。違うのは今回は両腕をとられているところです。
動画を見てみましょう。
相手の出足を片方の手のひらで触るだけで、倒してしまいます。不思議ですよね。

これもまた、上半身の力で無理やり触りに行こうとしても上手くかかりません。

大事なことは全身で前に出ることです。手のひらが相手の足に触れられるところまで進みます。
その過程で相手の体勢は自然に崩れていきます。

もちろんそのためには、最初の攻撃(腕をつかまれる)を受けた時に、力まずに肚(丹田)で止めることが出来ていなければなりません。
相手の攻撃を跳ね返すのではなく、自分の身体の奥に「引っぱり込む」様な感覚というか…言葉にするとちょっと変ですが。

「丹田から出る」ということは、結局「からだを一体のものとして使う」ことにつながっていきます。
力みをとって、上半身と下半身の動きを統合していくこと。

「全体をもって、事に当たる」。
古流武術である大東流の興味深い思考法だと思います。

以前にやった「裏落」とほぼ同じ原理で技をかけていきます(前回の記事「其の五十二、裏落」)。違うのは今回は両腕をとられているところです。
動画を見てみましょう。
相手の出足を片方の手のひらで触るだけで、倒してしまいます。不思議ですよね。

これもまた、上半身の力で無理やり触りに行こうとしても上手くかかりません。

大事なことは全身で前に出ることです。手のひらが相手の足に触れられるところまで進みます。
その過程で相手の体勢は自然に崩れていきます。

もちろんそのためには、最初の攻撃(腕をつかまれる)を受けた時に、力まずに肚(丹田)で止めることが出来ていなければなりません。
相手の攻撃を跳ね返すのではなく、自分の身体の奥に「引っぱり込む」様な感覚というか…言葉にするとちょっと変ですが。

「丹田から出る」ということは、結局「からだを一体のものとして使う」ことにつながっていきます。
力みをとって、上半身と下半身の動きを統合していくこと。

「全体をもって、事に当たる」。
古流武術である大東流の興味深い思考法だと思います。
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