扶桑会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
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其の百二十七、手鏡 大東流合気柔術 東京稽古会 
今日は少し変わった技法を紹介します。
今ではあまり見なくなりましたが、把手(とって)のついていない、名刺大の鏡、皆さん知ってますか?
小さいガラスに反射材を塗って、エナメルで固めただけ…みたいな鏡が、僕の子供のころにはまだありました。昭和です。
今でいうと…スマホ???

それを使って自分の顔を見るような。
そんな動きで、大の男の肘を極め、爪先立ちにさせる、面白い身体の使い方です。
動画を見てみましょう。
正面打ちを受け、捌きます。
ここ何回か連続してやっている、攻撃線を外す身体の捌き方です。
相手の手首に接した手刀をずらすようにして、掌の小指丘に滑らせ、親指とその他の4指ではさむようにします。そのまま、あわてずに大きく軌道を描きながら、相手の掌が自分の顔の前に向くように持ってきます。

手先で引っ張ろうとしてはダメですよ。
足、腰を使って(体を動かして)、常に自分の身体の正面に相手の掌を置き続けるようにします。
その時、自分の肘と相手の肘を結んだ線が一直線になるように。
さらに、その線が地面に対して垂直になるように持ってきます。

相手の小指球を挟んでいる、自分の手の指先は真っすぐ上を向いています。
そう、ちょうど手鏡を見るように。
スマホじゃないですよ。スマホは、指が横向いてしまいますよね。
さあ、その形に相手の肘を極めたら、しっかり体重移動して、自分の膝の延長線上に相手を乗せるようにしましょう。
そうすると、あら不思議。
挟んだ指先で吊り上げるように相手の腰が浮きました。つま先立ちで痛がっています

これを、ヒョイっと引き落とすようにすると、簡単に倒すことが出来ます。
双方座った状態(居捕)でこれをやると、木葉返(こばがえし)という技になります。
今度また、やってみましょう。
今ではあまり見なくなりましたが、把手(とって)のついていない、名刺大の鏡、皆さん知ってますか?
小さいガラスに反射材を塗って、エナメルで固めただけ…みたいな鏡が、僕の子供のころにはまだありました。昭和です。
今でいうと…スマホ???

それを使って自分の顔を見るような。
そんな動きで、大の男の肘を極め、爪先立ちにさせる、面白い身体の使い方です。
動画を見てみましょう。
正面打ちを受け、捌きます。
ここ何回か連続してやっている、攻撃線を外す身体の捌き方です。
相手の手首に接した手刀をずらすようにして、掌の小指丘に滑らせ、親指とその他の4指ではさむようにします。そのまま、あわてずに大きく軌道を描きながら、相手の掌が自分の顔の前に向くように持ってきます。

手先で引っ張ろうとしてはダメですよ。
足、腰を使って(体を動かして)、常に自分の身体の正面に相手の掌を置き続けるようにします。
その時、自分の肘と相手の肘を結んだ線が一直線になるように。
さらに、その線が地面に対して垂直になるように持ってきます。

相手の小指球を挟んでいる、自分の手の指先は真っすぐ上を向いています。
そう、ちょうど手鏡を見るように。
スマホじゃないですよ。スマホは、指が横向いてしまいますよね。
さあ、その形に相手の肘を極めたら、しっかり体重移動して、自分の膝の延長線上に相手を乗せるようにしましょう。
そうすると、あら不思議。
挟んだ指先で吊り上げるように相手の腰が浮きました。つま先立ちで痛がっています

これを、ヒョイっと引き落とすようにすると、簡単に倒すことが出来ます。
双方座った状態(居捕)でこれをやると、木葉返(こばがえし)という技になります。
今度また、やってみましょう。
其の百二十六、胸捕から一本捕 大東流合気柔術 東京稽古会 
相手の攻撃を「捌いて崩すシリーズ」も今回で最後です。

というか「捌いて崩すシリーズ」って今言い始めました。
いきあたりばったりで解説していきます。応援よろしく!
実はこの稽古の日、先生に仕込んだワイヤレスマイクが上手く動いておらず、隣でやってるチアリーディングの青年たちの大音響で、ほとんど声が聞き取れません。

人生ままならず。様々に沸き起こる困難に立ち向かうことも、武術の修業と考え・・・早よ本題に入れわかりました。
動画を見ましょうか。
相手が胸倉を掴んできます。
これを胸捕と言いますが、顔面に近いところに手が伸びてくるわけですから、掴まれるまでじっとしていてはいけません。
型の稽古とはいえ、相手は攻撃を仕掛けてきているわけですから、こちらもそれに対処します。相手の腕に添うように外側に身体を移動させながら、手刀を差し上げます。
すると、当然ですが手刀は相手の腕に当たります。
これを押したり、払ったりしては、小手先の力のぶつかり合いになると「其の百二十四、捌いて入る」で解説しました。
当たったところの接点を押すでもなく、引くでもなく、力のバランスを維持しながら全身で前に出ます。

身体と連動して、手刀も前に進みますから、相手の腕には斜め前への圧力がかかります。
これで相手の重心は前のめりとなり、バランスが崩れます。
「捌いて崩すシリーズ」で何度も言い続けたように、身体全体で接点を攻めることで、相手にとって抵抗し難い力を発揮することが出来ます。
この感覚をつかむことが、上達の秘訣です。
手首の力を抜き、肘を伸ばし、肩を落として、丹田の力を指先まで通す意識を持つこと。

言葉で言われても、何のことだかわからないと思います。
まずは稽古で、お互いに研究してみましょう!
其の百二十五、切返 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回の「捌いて入る」動きを使った型がこの「切返」です。
大東流合気柔術初伝の一ヶ条に出てくる技でもあります。

大東流のどの技もそうですが、全身を上手く使って崩し、投げると非常に大きな力が相手に伝わります。
この「切返」も同様で、全身の連動が決まるとすごい威力が発揮されます。
受けを取る人は、しっかりと顎を引いて、後頭部を守る意識を持って受身をとってください。

後ろに放り投げられますので、初めはどうしても恐怖心が先に立つかもしれませんが、怖がって床に手を着いたりしないでくださいね。手首をねんざしたり、場合によっては骨折をすることもありますので。
日頃行っている受身の鍛錬を信じて、身体を丸くして転がってください。
前置きが長くなりましたが、動画を見ましょう。
相手が正面から両袖を取ってきます。
次に来る攻撃は蹴りか、頭突きか?いずれにせよ、相手の目前にボーっと突っ立っているのは得策ではありません。
相手の出足の外側に身体を捌き、攻撃線を外します。これは前回解説した(「其の百二十四、捌いて入る」)動きを参照してください。
全身を連動させて動くんでしたよね。
下半身の動きに、上半身の動きが追随しないと、相手を崩すことが出来ません。
捌きには「千鳥足」を使います。(「其の百十八、千鳥足(一)」、「其の百十九、千鳥足(二)」)
一動作で腰を切ることが出来るので、非常に実戦的と言えます。

再度言いますが、この時、腰の動きと上半身の動きが連動していることが重要です。
動画を見ると、先生が外側に捌くと同時に受け手側の私の身体が大きく崩れているのが分かります。
相手の脇をくぐり、下から斬り上げるように身体を寄せます。同時に足を相手の後ろ側に踏み込みます。
脇の下をくぐることに気を取られるあまり、前かがみになってはダメですよ。上半身の姿勢を保ったまま、膝をゆるめて低く入っていきましょう。
こうすることで、相手は腕と足の間に挟み込まれるようになってさらに崩れていきます。
肘を地面に向けて突き下ろすようして、投げます。
ここでも、姿勢を正しく、胸を張っていること。
上手く決まれば、相手は後方にひっくり返るように落ちていきます。

連動ですよ。連動。
一つ一つの動きをしっかりと意識して、稽古してくださいね。
其の百二十四、捌いて入る 大東流合気柔術 東京稽古会 
古武術に特徴的な身体の使い方です。
このブログで何度も取り上げている全身の連動を鍛錬します。

これまでに出てきた型の中にも、この動きが出来れば上手くいくものが沢山あります。
負荷が小さい分、わかりやすく、練習しやすい動きですね。
動画を見ていきましょう。
正面打ちを打ってきた相手の攻撃線を外すように外側に捌きます。
「其の百二十、攻撃線を外す」で解説したように、相手の打撃を受けた手刀を動かしてはいけません。
受けたところで接点を保ったまま、足を動かして身体を移動させます。
初めのうちは、手で相手の腕を払いのけようとしてしまいがちです。
そうすると小手先の力で相手に対処してしまうことになり、結局は、腕力でのせめぎあいになってしまいます。
何かと生きにくい世の中。それでは、しんどいですよね。

古武術では相手の攻撃に、全身の力を使って対処します。
自分の持っている力を全部使うことで、効率よく事に当たろうという思想です。
ここが、今回のポイントです。
さて、捌いて相手の外側に出たら、空いている方の腕を相手の脇の下に差し入れます。
チョップを打つように叩きに行くのではありませんよ。
柔らかく伸ばすように相手の胸の辺りに当てるだけです。
このとき相手に触れた接点が後々モノを言います。

両腕を相手の方に伸ばしている姿勢のまま、相手の背面に踏み込みます。
先ほど言ったポイントを思い出しましょう。
手の力だけで相手の体を動かそうとしても、上手くいきません。
ましてや、自分に斬りかかってきている相手です。
腕を伸ばした形をそのままに、身体全体で相手の後ろに身体を移動させましょう。
この、「腕を伸ばした形をそのままに」というところが重要です。
これは、腕だけの力で相手を押すのではなく、全身の力(地面の反発力)を相手に作用させると言い換えることも出来ます

攻撃線を外されて、踏ん張れない位置に入りこまれた相手は、バランスを崩します。
こうなったら、相手との接点を保ったまま体勢を低くします。
ここでも、腕で相手を払い倒そう、押し下げようとはしないこと。
あくまで全身の連動で崩し、倒してください。

相手にダメージを与えようと思うのではなく、全身の力を使う鍛錬だと思って、繰り返しやってみましょう。
受ける側は、後ろ受身です。
顎を引いて、後頭部を守る意識をもって稽古してくださいね!
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