扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 3月21日(火・祝)14時から17時まで開催します。
場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
【関連商品】扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 3月21日(火・祝)14時から17時まで開催します。
場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
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其の百五十八、はさむ 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回の「小手返」では、拇指丘に小指を引っかけて攻める操作法を解説しました。
今回も同じように拇指丘を攻めて相手を制します。
ただ、「引っかける」のではなく、「はさむ」んですね。

「引っかける」も「はさむ」も、基本的な考え方は同じです。いかに力を入れずに操作することが出来るか。相手を崩すために必要なのは、そこです。
動画を見てください。
片手捕に捕ってきた相手の手首を、手刀で外側から斬りこむようにします。
前回(「其の百五十七、小手をとる」)で解説したように、小手先を回すのではなく、身体の向きを変えて全身の連動で操作するんでしたよね。
上手く連動できると、相手にしっかりと力が伝わります。
すると、相手の掌は親指が下を向いた状態になっているはずです。
自分の手刀は斬り下げているので、小指丘側(刃の方)が下を向いた状態です。
この時に、親指以外の四指で、相手の拇指丘を挟みます。
握るのではないですよ。四指と拇指丘とで、文字通り「はさむ」んです。

そのまま、相手の肩を詰める方向に腕を伸ばしていきます。
相手の肘を逆にとる形になりますから、相手はたまらずつま先立ちになります。
最初の手刀で斬りこむタイミングで、相手の腕が伸びるように当身を入れておけば、より効果的に肘を伸ばすことが出来ます。
相手がつま先立ちになったら、あとは簡単です。
肩を押さえるようにして、投げ落としましょう。

ここで親指を使って握りこまないのは、力が入ってしまう(屈筋を使ってしまう)からではないかと僕自身は解釈しています。
屈筋=大きい筋肉を使うとどうしても力任せになってしまい、力の伝達効率が悪くなります。また、力任せになると相手の抵抗心を呼び起こしてしまいます。
そのために、主に小指側の筋力を使って「はさむ」操作を行うのではないかと。
正直に言えばこの辺り、私も確信があって書いているわけではありませんが。
自分の解釈に自信が持てるようになるまで…修行せねば!
今回も同じように拇指丘を攻めて相手を制します。
ただ、「引っかける」のではなく、「はさむ」んですね。

「引っかける」も「はさむ」も、基本的な考え方は同じです。いかに力を入れずに操作することが出来るか。相手を崩すために必要なのは、そこです。
動画を見てください。
片手捕に捕ってきた相手の手首を、手刀で外側から斬りこむようにします。
前回(「其の百五十七、小手をとる」)で解説したように、小手先を回すのではなく、身体の向きを変えて全身の連動で操作するんでしたよね。
上手く連動できると、相手にしっかりと力が伝わります。
すると、相手の掌は親指が下を向いた状態になっているはずです。
自分の手刀は斬り下げているので、小指丘側(刃の方)が下を向いた状態です。
この時に、親指以外の四指で、相手の拇指丘を挟みます。
握るのではないですよ。四指と拇指丘とで、文字通り「はさむ」んです。

そのまま、相手の肩を詰める方向に腕を伸ばしていきます。
相手の肘を逆にとる形になりますから、相手はたまらずつま先立ちになります。
最初の手刀で斬りこむタイミングで、相手の腕が伸びるように当身を入れておけば、より効果的に肘を伸ばすことが出来ます。
相手がつま先立ちになったら、あとは簡単です。
肩を押さえるようにして、投げ落としましょう。

ここで親指を使って握りこまないのは、力が入ってしまう(屈筋を使ってしまう)からではないかと僕自身は解釈しています。
屈筋=大きい筋肉を使うとどうしても力任せになってしまい、力の伝達効率が悪くなります。また、力任せになると相手の抵抗心を呼び起こしてしまいます。
そのために、主に小指側の筋力を使って「はさむ」操作を行うのではないかと。
正直に言えばこの辺り、私も確信があって書いているわけではありませんが。
自分の解釈に自信が持てるようになるまで…修行せねば!
其の百五十七、小手をとる 大東流合気柔術 東京稽古会 
これまでにも何度か「小手返」という形を取り上げてきました。
相手(受け手側)の攻撃方法に対応して、捌き方や崩し方は変わりますが、相手の手を「小手返」のかたちに捕るところは共通しています。

今回は、その手の取り方をクローズアップして解説します。
まずは動画を見てみましょう。
ここでは交叉捕に捕られます。これが両手捕や正面打ち、あるいは胸捕になったりするわけですね。
さて、手首を捕られたら、あわてずに捕られた腕を外側に回します。
おっと失礼。
ここで「腕を回す」という表現が誤解を生むんですね。
いつも言っているように、肩から先の「小手先」で腕を回してはダメなんです。
相手に力が伝わっていきません。
そうではなく、腕は必ず自分の正面で操作しましょう。
そこに、腰の回転が加わることで、あたかも腕が外側に回っているように見えるんでしたね。

このとき、指をしっかり開いて操作してください。
こうすることで、相手の親指の内側に、自分の拇指丘が引っかかっていきます。
力で押し込むのではなくて「引っかける」感覚が重要です。
身体全体を使って上手く相手の親指を引っかけたら、もう片方の手を自分の前に伸ばし、相手の拇指丘を捕ります。
この時に、小指を手首と拇指丘の境目、膨らんでいるところに引っかけるようにしてください。
握りこむのではなく、「引っかける」。
相手が強くつかんで来れば来るほど、自分の手首を柔らかく使うことが上達の秘訣です。
そのときに有効なのが、「引っかける」操作法なんですね。

さらに親指を相手の手の甲、小指と薬指の付け根の間の部分に当ててください。
最後に、相手の手の甲に、もう片方(掴まれていた方)の掌を添えるようにして斬り落とします。
初めは、指の位置が上手く合わずに慌ててしまうかもしれません。
練習を重ねるうちに、引っかけるポイントが分かるようになってきますよ。
稽古しましょう!
相手(受け手側)の攻撃方法に対応して、捌き方や崩し方は変わりますが、相手の手を「小手返」のかたちに捕るところは共通しています。

今回は、その手の取り方をクローズアップして解説します。
まずは動画を見てみましょう。
ここでは交叉捕に捕られます。これが両手捕や正面打ち、あるいは胸捕になったりするわけですね。
さて、手首を捕られたら、あわてずに捕られた腕を外側に回します。
おっと失礼。
ここで「腕を回す」という表現が誤解を生むんですね。
いつも言っているように、肩から先の「小手先」で腕を回してはダメなんです。
相手に力が伝わっていきません。
そうではなく、腕は必ず自分の正面で操作しましょう。
そこに、腰の回転が加わることで、あたかも腕が外側に回っているように見えるんでしたね。

このとき、指をしっかり開いて操作してください。
こうすることで、相手の親指の内側に、自分の拇指丘が引っかかっていきます。
力で押し込むのではなくて「引っかける」感覚が重要です。
身体全体を使って上手く相手の親指を引っかけたら、もう片方の手を自分の前に伸ばし、相手の拇指丘を捕ります。
この時に、小指を手首と拇指丘の境目、膨らんでいるところに引っかけるようにしてください。
握りこむのではなく、「引っかける」。
相手が強くつかんで来れば来るほど、自分の手首を柔らかく使うことが上達の秘訣です。
そのときに有効なのが、「引っかける」操作法なんですね。

さらに親指を相手の手の甲、小指と薬指の付け根の間の部分に当ててください。
最後に、相手の手の甲に、もう片方(掴まれていた方)の掌を添えるようにして斬り落とします。
初めは、指の位置が上手く合わずに慌ててしまうかもしれません。
練習を重ねるうちに、引っかけるポイントが分かるようになってきますよ。
稽古しましょう!
其の百五十六、親指をかける 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は手の使い方です。
これまでにも相手から攻撃を受けた時、力任せに対応しないという身体の操作法を何度か取り上げてきました。

今回もその考え方が良く表れている動きなんです。
まずは、動画を見てみましょう。
相手が両手首を掴んできます。両手捕ですね。
こちらを害そうとする意思を持った人間が両手を掴んできたとき、普通の人ならどういう行動を取るでしょうか?
まず、振りほどく。あるいは自分の手で相手を掴み返す…それも力一杯、というところが通常の反応でしょう。
大東流では、そうではない対処法をとります。
腕を外側から回すようにして、相手の手首に親指を絡めるようにします。
次に小指を締めこむようにして肘を伸ばします。この時、決して力をこめて握りこまないでください。
これだけで、相手は無力化されます。そのまま、手首の位置を下げると、相手はたまらず崩れ落ちてしまいます。

「そんなワケあるかいな」と思われるのは無理もありません。
決して力を入れていない状態で、攻撃してきた相手を制するわけですからね。
いくつかポイントがありますが、相手に手首を掴ませておくということが重要です。
そうすることによって、相手の手にはロックがかかります。
次に、自分の手を刀のように使うということです。手刀ですね。
刀は曲がっていませんよね。それと同じように、自分の手首を曲げずに、刀のように伸ばして使います。
また、それと同様に相手の腕を刀だと仮定して操作してみましょう。
肘を伸ばし、まっすぐ中段に構えるようにします。

どうでしょうか?出来ましたか。
意識してほしいのが、掴まれている接点を動かすことに気をとられ過ぎないことです。
全く忘れるというのは難しいでしょうから、「力を入れない」練習をしてみましょう。
そのことで、相手は手を掴み続けてくれます。つまり、ロックがかかりやすくなります。
また、引っかけている親指が密着します。これが力の伝達効率を上げてくれます。

攻撃の意思に対して、力任せに反応しないことで、我が方を有利にする。
どこかの国同士の一触即発の状態にも似ているなと思ったりもしますねぇ。
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