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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 
  
入会希望者が参加可能な公開稽古は 3月21日(火・祝)14時から17時まで開催します。
場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
  
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其の二百八、立襟捕 大東流合気柔術 東京稽古会  



大東流合気柔術には、後捕という後ろからの攻撃に対処する技の体系があります。
以前にも少しだけお伝えしたことがありましたね。


立襟捕1


今回からは、初伝一カ条の形の中にある後捕の技を取り上げていきます。
東京稽古会の昇級審査では、2級から、この後捕が審査項目に入ってきますよ。

まずは、動画を見ましょう。





相手が後から、首の裏側にある襟(立襟)をつかんできます。
敵の出足と逆の方向、つまり、相手の内に入るように、半円を描いて向き直ります。

これが相手の外側に向くように捌くと、別の技になります(「突倒」という二カ条の形)。

一つ目のポイントとしては、この時、相手を自分の方に引き込んでバランスを崩させることです。
しっかりと腰を落として動き、自分の身体の軸を安定させておく必要があります。



立襟捕4


次に自分の首を、相手の腕の外側に出すようにします。
当然、頭を下げて腕をくぐらせるようにするのですが、この時、前傾しすぎてしまうと、相手がバランスを取り戻してしまいます。
体軸を保ったまま首の位置を入れ替えるような意識で動いてください。


立襟捕3


相手の外側に出たら、襟を掴まれている手首を逆腕に捕り、お辞儀をするようにして崩します。
ここは逆腕捕の要領と同じですね。
肩から先の力で操作しないことを心がけてください。

慣れるまでは、かなり複雑な手順を踏まなければならないように感じますが、後ろから掴まれると同時に、一気呵成にこの動きを行うことで、あっという間に相手を制圧することができます。


立襟捕2


稽古を重ねて、少しづつ、熟成していきましょう!



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Posted on 2018/10/25 Thu. 16:48 [edit]

category: 後捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  姿勢 
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其の二百七、片手捕裏落 大東流合気柔術 東京稽古会  



大東流合気柔術の初伝技にある裏落(うらおとし)の基本動作です。

初伝一カ条では、受け側の攻撃は袖捕になります。道着の二の腕部分を掴んで攻撃されます。
今回は片手を握られますが、崩し方の基本原理は同じです。


片手捕裏落4


これまでにも何度か取り上げてきた形ですが、今回は特に、相手との接点をどう扱っていくかということについて考えてみようと思います。

動画を見てみましょう。





相手が手首を握ってきます。片手捕ですね。
動画では最初、掛け手(かけて)で対応していますが、途中から相手につかませたまま対応しています。ここでは通常の片手捕で解説します。

掴まれた手首に力を入れず、柔らかく腕を伸ばしてください
そのまま、相手のあごに向けて当身を打ちつつ、相手に並ぶように側面に踏み込みます。

このとき、相手を腕で横に引っ張るようにしてはいけません。
そうではなく、体の動きに合わせて相手につかまれている接点が移動していくような意識で崩していきます。
小手先の動きでなく、全身の連動を使った操作ですね。


片手捕裏落1


初めはどうしても腕の力で何とかしようとしてしまいがちですが、何度もやっているうちに、連動が生みだす大きな効果を感じることができるはずです。

相手の接点を移動させることで、当然相手の体のバランスは崩れます。
さらに、相手の裏に接点を持っていきましょう。


具体的には相手の腰の下あたり。二本の足で支えている点を底辺とした、三角形の頂点に重心を誘導していきます。
これを大東流では裏と呼んでいます。

この時も腕だけを伸ばしたり、上半身を前傾させて接点を持って行ってはうまくいきません。
接点は常に、体の中心にある、ということを意識してください。


片手捕裏落2


接点を下げるには、身体全体を低くします。
手首から先を柔らかく脱力して使うことで、接点に大きな力が伝わり、その結果相手は大きく崩されていきます。

文章では、なかなか伝えづらいですね(*´~`*)
東京稽古会で、一緒にやってみましょう!


Posted on 2018/10/18 Thu. 18:46 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  からだ  中心  連動  重心  当身  掛け手 
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其の二百六、手を合わせる 大東流合気柔術 東京稽古会  



「手を合わせる」といっても、「いただきます」や、「なんまんだぶ」のことではありません。
相手の掌に自分の手の甲をくっつけていく大東流合気柔術ならではの身体操作です。
このことが、ちょっと見ただけでは「ヤラセちゃうか」と思わせるくらい不思議な効果を生むんですね。


手を合わせる2


実際にこの動きを受けてみると、突然腰に大きな力がのしかかってくるように感じてしまいます。
その力の根拠が分からないままなので、対処することが出来ません。
まさに「為す術なく」という感じで崩されてしまうんですね。

動画を見ましょう。





片手を掴んできた相手の外側に捌きながら、手のひらを上に向けます。

このとき、相手を引っ張るようにせず、自分の手の甲を相手の掌の膨らんだ部分(掌底)に密着させるような意識をもって操作してください。

相手の外側に踏み込みながら腕を動かしましょう。
腕だけで操作すると、上手くいきません。連動が大事です。


手を合わせる3


しっかりと連動させると、相手の肘が曲がってくるはずです。
そうなったら、その肘から相手の腰に向かって力を流すようにしましょう。
ちょっと意味が分かりにくいかもしれませんね。

動画の中で先生が説明されていますが、相手の掌に「乗る」ような感覚が必要になります。
腕で押し込むのではなく、「乗る」んです。


手を合わせる1


さらに分かりにくくなりましたかね?
肩から先を脱力して、相手との接点に重心をかけていくようなイメージなんです。
このときに、相手の肘から腰にかけて意識を向けると、相手の体が崩れていきます。

まずはしっかりと身体を捌いて連動させること。次に密着と、脱力。
力づくでやると、稽古の目的が変わってきます。


手を合わせる4


少し難しいですが、最近はこの動きを自主稽古で良く取り上げてます。
東京稽古会に、参加してみませんか?




Posted on 2018/10/11 Thu. 18:41 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  姿勢  連動  重心  合掌 
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其の二百五、手刀で詰める 大東流合気柔術 東京稽古会  


手刀を使って、相手に力を伝える修練です。

大東流合気柔術の核心的な考え方がいくつか含まれる身体操作法です。
東京稽古会では、前半部分を手刀詰」として、型の稽古をする前に行うことが多いですね。


手刀で詰める1


同時に受け手側は、手首の柔軟や可動域を広げる鍛錬にもなります。
お互いに、技のかかり具合を確認しながら、稽古することが大事です。

動画を見てみましょう。





相手が両手首をつかんできます。
それに対して、手刀で下から攻めるように構えます。
押し返すのではなく、相手の脇下に剣先を向けるぐらいの意識でやってみましょう。

こうして相手の動きを止めたら、片方の手刀を相手の手首の外側から斬りこむようにします。
このときに、必要以上に押し込んでは上手くいきません。あくまで「止める」意識です。

さらに、いつも言うことですが、手首だけを回すようにするのではなく、全身を連動させて手刀を操作してください。
これが剣の理合い」です。刀を使うように、動きましょう。


手刀で詰める2


片方の手刀で斬りこんだら、その手刀は保持したまま、もう片方の手刀も同じように操作します。
どうですか?両方の手刀が相手の中心に向いていますか?

大東流合気柔術の考え方に、「手刀を縦に使う」というものがあります。
剣の威力を発揮するためには「刃」の方を相手に向けますよね。
手刀を縦に操作することによって、自然と「刃」が相手の中心を攻めることになります。

ここまで出来たら、相手の手首を乗り越えるようにして、手刀を伸ばし、剣先を相手のヘソのあたりに向けます
これも、剣の使い方を応用したものです。


手刀で詰める3


押さえつけるようにしてしまう人がいますが、刀を使っていることをイメージして動かしてみましょう。全く効果が違ってくることが分かるはずです。

さらに、相手を掬い上げるようにして前後に斬り分けていきます。
このとき、手刀と手刀を擦り合わせるようにして操作しましょう。
自分の中心から力を出すことで、相手にぶつかることなく崩すことが出来ます。


手刀で詰める5


最後は駆け足になりましたが、自主稽古では頻繁に取り上げる操作法です。
東京稽古会で、やってみましょう(´∀`*)


Posted on 2018/10/04 Thu. 19:00 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  姿勢  中心  剣の理合  連動 
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