東京稽古会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 7月31日(日)17時00分から20時00分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
東京稽古会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 7月31日(日)17時00分から20時00分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
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其の二百二十二、一カ条居捕一本捕 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回から4回にわたって居捕を取り上げていきます。
大東流合気柔術では、双方が座ったまま行う技の体系があり、それを居捕(いどり)と呼んでいます。
立ち合い技とは異なり、正座(跪坐)の状態で体を捌かなければならないため、慣れない人には難しく感じられるかもしれません。
座ったまま動くことで、全身の連動性を強く意識することができます。居捕を身につけていくことで、大東流をより深く理解することができるといって良いと思います。
それでは、動画を見てください。
立合の一本捕と同じく、受け手の攻撃は正面打ちです。これを攻撃線を外すようにわずかに外側に捌きながら、肘、手首を制します。
肘を関節の位置で掴むことで、上腕を自由に動かさせないようにします。
これと反対に手首は掴むのではなく、手刀をぴったりと当てて止めることを意識してください。

そこから相手を崩すために当身を打ちながら前に出ます。
この時やってしまいがちなのが、足の動きが不十分で上体が前のめりになってしまうこと。
相手が崩れるのではなく、自分の体勢が崩れてしまっては本末転倒です。
東京稽古会では、膝を立て、大きく踏み込んで当身を打つことを基本にしています。
足先と膝、当身の方向が一つになるようにしてください。

この当身は相手に痛みによるダメージをあたえるものではないと考えましょう。
あくまでも、身体全体で前に出ることで相手の体勢を崩すことが目的です。
ここまで出来たら、制している相手の腕を斬り落とし、倒します。
この時も、自分の上半身の力だけで倒すのではなく、全身の連動で崩します。
動画を見ると分かるように、足を横に開くようにして腰を回し、その動きに追随するように手刀を斬り下ろしていますね。
これが手先だけで引っ張るようになってしまうと、力が伝わっていきません。
居捕の一本捕の場合は、ここが一番の要点といってよいでしょう。

最後に、固めに入ります。
膝を相手の脇下に当て、肩から肘、肘から手首の順に地面に密着させるようにつけていきます。この時に相手の手首は、自分の鼠径部から太ももの上を滑らせるようにしながら徐々におろしていきましょう。
相手の手首が、肩から横に伸ばした線よりもやや上になるところに下ろしてください。
こうすることで、相手は身動きが取れなくなります。

ここまで見てきたように、居捕の基本は膝行による全身の移動と連動です。
次回も、別の形でそのことをさらに深めていきますよ。
それでは

稽古日誌 平成31年1月27日自主稽古 
風の冷たい冬日でしたが、快晴で気持ちのいい陽差しがさす大東流合気柔術日和でした

いつもの道場で昼から自主稽古を行いました。

来月の半ばに昇級審査を控え、審査組の稽古にも熱が入りました。
2級組は一カ条の居捕、立合、後捕の25種。

4級は居捕4本、立合4本の計8種。5級は立合2本が審査の技になります。

東京稽古会では、審査前に集中的に形を体に練りこむことを大事にしています。
ただ技を覚えるというのではなく、次の段階に進んだときに困らないよう、
大東流の考え方を理解することが必要だと考えているからです。

一方、審査を受けない組は、この時間を利用して基本的な体の使い方を修練。
今日は、座り方、合気上、重心の下に入る動きを研究しました。
これも、大事な稽古ですね。

大東流合気柔術 東京稽古会では、参加者を随時募集しています。
お問い合わせはメールフォームからどうぞ!
コメントも受け付けてますよ

其の二百二十一、一カ条立合裏落 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は立合の裏落の解説です。他流にも似た技はありますが、大東流合気柔術では相手の裏(重心の後ろ側)に踏み込んで落とすように崩し、倒します。
この時に相手との接点を扱う方法に特徴があるんですね。
それでは、動画を見ていきましょう。
受け手の攻撃は袖捕です。道着の二の腕あたりを掴んで身体の中心を押し込みます。
捕り手側はその攻撃をまともに受けるのではなく、攻撃線を外すように側面に踏み込んでいきます。
この初動で相手を崩せるかどうかで技の成否が決まります。
いくつかポイントがありますので、覚えてください。

一つは自分の手で相手を引っ張らないこと。小手先の力では相手は崩れません。
次に、低い体勢で動くこと。棒立ちで踏み込まず、しっかり腰を落としましょう。
さらに、踏み込む位置が重要です。相手の重心が後ろにかかるところにまで移動してください。
この3点を同時に行うことで相手を崩していきます。
続いて中段横に当身を打って相手の腰を崩します。
相手の袖をとった接点が緩まないようにしてください。引っ張るのではないですよ。

さらに相手の裏に踏み込みます。
動画にもあるように、ここでも袖の接点が緩まないよう注意してください。
これは実際に稽古するのが一番わかりやすいんですが、考え方として、相手に掴ませているところに余計な負荷をかけない、ということが重要です。
姿勢を正しくとり、自分の重心の上にまっすぐ乗った状態で技を行いましょう。

相手の腰に打った当身は引かずに、裏への踏み込みと同時に相手に密着させます。
ここで、肩甲骨から手先までを一本にして、腕を反します。
動画で詳しく解説していますが、ここで重要なのは相手に触れている接点が、この「腕の反し」によって全体として動かされることです。
そうすることで、相手はつま先立ちになります。

ここまで来たら、手刀を相手のかかとに向けて突きこむようにします。
相手を自分の足元、真下に落とすようにしてください。
前回の車倒と同じように、膝で相手が起き上がらないように押さえます。
とどめを打って、残心。
接点を緩めないこと、接点を相手に密着させて動かすこと。
繰り返し稽古して、感覚を掴んでください。
稽古日誌 平成31年1月20日自主稽古 
今日は寒さも幾分緩み、過ごしやすい冬の一日でした

昼過ぎから自主稽古をおこないました。

交叉捕から手刀を操作して一本捕に崩す動き、続いて片手捕から同じく逆腕捕に崩す動きを基本動作として行った後、
搦投、肘返、四方投などを研究しました。

東京稽古会では、本稽古で大東流合気柔術の基本の考え方を学び、自主稽古で形の習得を中心に修練しています。

初めて触れる技はパッと見複雑で、体がついていかないように思うものですが、基本の考え方や、身体操作の集合体なんですね。

本稽古、自主稽古とコツコツ積み上げていくことで、大東流の深層に徐々に近づいていきますよ。
東京稽古会に、参加してみませんか?
其の二百二十、一カ条立合車倒 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は立ち合いの車倒です。東京稽古会ではここからが4級の審査技になります。
一本捕、逆腕捕とはまた異なる大東流合気柔術ならではの考え方が出てきますので解説していきますね。
まずは、動画を見てください。
受け手の攻撃は横面打ちです。
斜め前に踏み込んで、捕り手のこめかみのあたりを垂直に斬り落とします。
水平に振り回さず、側面から正面打を打つ感覚で行いますよ。
捕り手はその攻撃を手刀で受けますが、この時、相手の横面打ちを払いのけるようにするのではなく、手刀を合わせて相手の攻撃を「乗せる」ような気持ちで受けてください。相手を前のめりにさせるようなイメージですね。

それと同時に足を踏み込んで中段突きを打ちます。この当身で相手が前に出てくる動きを止めます。
しっかりと踏み込んで打つことで、自分の体勢がやや低くなっているはずです。
このことが後々効いてきます。

次に中段に当身した腕を、相手の顎につけます。当身を打った力が緩まないように、腕を伸ばしたまま、相手の体をなでるように動かしてください。
この時、相手との接点は、手刀を受けた手首と顎です。
捕り手の体勢が低くなり、受け手の体重を「乗せる」ことができていたら、上出来です。
寄せ足をして自分の重心を一本にしつつ、全身で受け手の接点を持ち上げましょう。
大事なことは全身を連動させて行うことです。腕だけで持ち上げると、上手くいきません。

こうなると、相手はつま先立ちになり、無力化された状態になります。
手首と顎の接点を運ぶように体重移動し、重心を横に動かします。
ここでも、全身の連動に留意してください。手だけ、足だけの動きではせっかく崩した相手の体勢が生き返ってしまいます。

顎に当てた手刀を相手の肩に移し、相手の裏に体重移動して斬り落とします。腰を崩す意識で行いましょう。
彼我の体勢にもよりますが、ここでも私はできるだけ寄せ足をして、自分の重心を一本にすることを心がけています。
そうすることで、相手を倒す動きに強い威力が加わるからです。
倒れた相手が起き上がらないように、背中に膝を当てます。とどめを刺して、残心。

膝で強く押さえつけるようなことはしないでくださいね。力を不必要に入れると、自分の体勢が崩れます。端正に、美しい所作で技を終えるのが大東流です。
次回は、立合の裏落です。お楽しみに!