東京稽古会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 6月26日(日)14時00分から17時00分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
東京稽古会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 6月26日(日)14時00分から17時00分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
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其の二百二十六、肩を下げる 大東流合気柔術東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会では、ほぼ月に一回、本稽古を開催しています。
並行して大体週に一回のペースで自主稽古も行っていますが、本稽古では大東流のエッセンスとなる身体操作を様々な角度から紐解きながら修練しています。
本稽古で学んだ身体の使い方を、自主稽古で形の習得に落とし込んでいくという過程で、効果的な大東流の習得を目指す、というのが東京稽古会の考え方です。

今回の身体操作は、一月の本稽古で行ったものです。
大東流の基本中の基本といえる「合気上鍛錬法」の一つのアプローチです。
動画を見てください。
双方座ったままで、受け手側が両手を上から取り、押してきます。
手を押さえつけるというよりも、体の中心(腰)に向けて押し込んでいくような意識でやりましょう。
ここで、相手の手を肩から先、つまり腕の力で持ち上げようとしても、相手とぶつかるばかりで決して持ち上がりません。
相手の全体重を小手先の力で何とかしようということですから、当然ですね。

大東流では、相手の力とぶつからず、重心を自分の上に乗せてしまうことで無力化する方法をとります。
そうすることで、相手が自然と自分の方に引き付けられてくるというイメージでしょうか。
その「自分の上に乗せる」という操作を、今回は「肩を下げる」という方法で修練しています。
この方法の利点は、腕の力で対抗しようとする思考を捨てることができるところです。
肩甲骨ごと下に落としてしまえば、腕の力を使うことが難しくなりますよね。

このほかにも、相手を自分の上に乗せる方法はいくつかあります。
また、重心の下に入ったのちに、相手を自分に引き付ける操作にも、様々な考え方があり、それらを都度応用・駆使しながらこの「合気上鍛錬」を行っています。

これからの本稽古でも、その多岐にわたる方法を取り上げていくつもりです。
興味のある方は東京稽古会に参加してみませんか

稽古日誌 平成31年2月23日・24日自主稽古 
土曜、日曜の2日間連続で自主稽古を行いました。
先週の土日は稽古がなく、久しぶりに集まった面々の顔が懐かしく感じられました。
まずは、23日土曜日。

審査も一段落したので、あまりやったことのない技をいくつか取り上げてみました。
居捕で正面打からの小手詰、立合で正面打からの小手返、巻詰。
正面打への対応をいくつか連続してやってみることで、初動の捌き方、相手との距離感、
崩し方の変化を感じるように修練しました。

さらに衣紋締からの腰車、絞返。
これは上半身を体全体の動きと連動させることを目標に。
最後は半座半立で肘挫を研究しました。
少し難しかったかもしれません。

続いて、24日日曜日。

手刀詰で力を丁寧にとどける修練を行ったのち、
居捕の切羽、鎌手詰、肘返、手枕と手首の攻めを中心に研究しました。
自分の位置をどこに置くか、重心をどうするかで相手の崩れ方がどう変わるかを体感出来たと思います。
さらに、手首関節を操作するときに、相手を安定させないことの重要性についても考えてみました。

両日とも、大東流の幅広い考え方を感じられる修練になったと思います。
次にこれを深め、どんどん理解を増していければと考えています。
東京稽古会への参加問い合わせは、上のメールフォームから随時受け付けていますよ。
其の二百二十五、一カ条居捕肘返 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は一カ条居捕の肘返(ひじがえし)です。
東京稽古会では、立合一本捕からこの肘返までの8本が4級の審査技となります。
大東流合気柔術の一カ条はこのほかに17本、計25本の形があり、東京稽古会ではそれらを一通り習得すれば初段に認定されます。
先は長いですが、着実に進んでいきましょう!
では動画を見ます。
受け手が胸を捕ってきますので、その手首を押さえて外に捌きます。
攻撃線を外す操作ですね。
ただ攻撃を避けるのではなく、反対の手で二次攻撃をしてくる、それを防ぐような気持ちで行うと、有効です。

相手の肩が内側に折れたら、踏み込んで当身を打ちます。さらに相手の体勢は崩れて、二次攻撃を無効にすることが出来ました。
当身を打った腕を、身体の中心に置いたまま、外側に膝を開きます。
こうすると、受け手の肘が自然と曲がるはずです。
腕の力で、相手の肘を動かそうとしても、抵抗されてそう簡単には曲がりません。
身体全体で操作することで、拍子抜けするほど楽に動かすことができるんですね。

その体勢のまま、膝行して前進します。
相手の肘はさらに曲がります。こうなると、受け手は肩の力を十分に出せません。
間を置かず、相手の肘と手首の間(小手)を詰めるような意識で自分の手刀を引き付けます。
同時にやや沈み込みながら、受け手の小手を自分の腰の上に乗せるように操作してください。動画では「肘を出すように」と表現していますね。
この辺りは稽古していく中でコツを掴んでいく以外ありませんが、操作の基本として覚えていてほしいのは、「手刀を体の中心で操作する」ということです。

胸の前で相手の手首を固定している手刀と、相手の肘に当てている手刀。
この二つを自分の中心で一直線になるように構え、動かすことを意識してください。
ここがずれると、力ずくの美しくない動きになってしまいますよ。
肘から先を詰められた相手は、たまらず腰を浮かせます。
軽くなった相手を豪快に投げ飛ばします。後ろに体を転換させましょう。
ここでも同様に、構えた手刀は中心に置いたままです。
すると、相手の体は自然と前方へ飛んでいきます。

動きが複雑に見えるかもしれませんが、意識すべき点をひとつずつ積み重ねていけば、技の本質が理解できてきますよ。繰り返し、修練しましょう

其の二百二十四、一カ条居捕車倒 大東流合気柔術 東京稽古会 
一カ条居捕の3回目、今回は車倒(くるまだおし)です。
大東流合気柔術では同じ崩しかたを居捕と立合の両方で行う場合があります。
この車倒もその一つですが、立合よりも居捕の方が格段に難易度が高くなります。
動画を見てください。
双方座った状態から、受け手が横面打で攻撃してきます。
捕る側は相手に正対するように膝行して捌き、相手の横面を受けつつ中段突きで当身を打ちます。
この一連の操作の中で重要なのが、相手の下に入る、ということ。
これまで一本捕、逆腕捕を解説してきましたが、あえてその中で言わなかったのですが、居捕においても立合と同じく、低い姿勢で相手の重心の下に入る動きが必要となります。

ところが見ての通り、居捕では正座(跪坐)のまま技を行っていますから、立ち合いの時のように低い体勢をとることが簡単ではないんですね。
また、相手より低くなろうと前傾して体勢を崩してしまうことになりがちですが、あくまでも腰の上に上体を乗せていなければなりません。
ここは大東流でも肝になる部分といえます。その部分については自主稽古で行っている合気上や基本稽古などで継続して修練していかなくてはいけません。

長くなりましたが、続けます。
相手の重心の下に入ったら、立合と同じように相手を乗せ、崩します。受け手の腰が浮くような形になったら、上出来です。

膝行してまずは横に崩します。腕の力で振り回すのではなく、全身を一つにして操作して下さい。
さらに受け手の側面に膝行して、手刀を斬り下げるように倒します。
何度も同じことを言うようですが、上体の力だけを使わずに、全身の連動を意識してください。

形の習得は最初から上手くいくわけではなく、様々な動きを修練する中で、徐々に正解に近づいて来るものです。
東京稽古会で、稽古していきましょう!
稽古日誌 平成31年2月11日本稽古 昇級審査 
小雪舞う

初参加の方3名を含む総勢22名での修練でした。

9時半から10時半までの特別稽古の後、
30分の休憩をはさんで11時から13時半までが本稽古。

接点を保持して、相手を崩し倒す身体操作を中心に積み重ね、
裏落、脇詰などの変化技に至りました。

さて、本日は大きなイベントである昇級審査も行われました。

これは2級審査、肘返。
軸足で重心をコントロールできています。
腰と腕が連動できているとより良いですね。

同じく2級審査、帯落。
つま先立ちに吊り上げて、崩し切ってます。
欲を言えば、もう少し低く構えたいですが。

こちらも2級審査、切返です。
上体が腰から外れているのが気になりますが、
相手の崩れも大きく、稽古の成果が出ています。

こちらは4級の居捕一本捕。
膝行での崩しが進歩しました。

五級の一本捕。これからさらに練り上げてください。
東京稽古会では、昇級昇段を目指す方も歓迎しています。
大東流合気柔術の術技を我々と一緒に習得してみませんか?