東京稽古会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 6月26日(日)14時00分から17時00分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
東京稽古会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 6月26日(日)14時00分から17時00分まで開催します。
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稽古日誌 平成31年3月28日 自主稽古 
其の二百三十、一カ条居捕絞返 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回解説した「腰車」と同じような動作を行うのがこの絞返(しぼりがえし)。
大東流合気柔術では、居捕と立合で上半身の操作が同じという形がいくつかあります。
「同じような」と言いましたが、立った状態と正座(跪坐)の状態では自ずと異なるところがあります。
今回はその点を中心に解説してみます。
動画を見てください。
受け手は衣紋締で攻撃してきます。しっかり踏み込んで肘を曲げて押し込みます。
捕り手は相手の手首に顎を当て、頸動脈が絞まるのを防いでください。
それと同時に相手の攻撃線の外側に、膝行して捌きます。さらに外側の膝を立て、当身を入れてください。
居捕の場合、この膝行での捌きがすべての動作の基盤となります。
また、捌くだけにとどまらず、膝に体重を乗せ、重心を移動することで膝行と同様の効果を上げることもあります。
一番陥りがちな弱点は、重心の移動をせずに上半身の力だけで技を行おうとしてしまうことです。稽古する時は、常にそのことを念頭に置いてください。

この捌きによって、相手の体勢が崩れます。顎と相手の手首の接点で相手を攻める考え方ですが、決して顎で相手を押すのではないですよ。
身体の方向を変えることで、相手との接点に全身の力が加わるように操作しましょう。
相手が崩れたら、自分の中心に手刀を上げ、相手の肘に当てます。さらにもう一方の手で反対の腕の袖を取ります。
この操作は立合の腰車と同じですね。立合ではこの後、千鳥の体捌きで腰を切り、相手を大きく崩しました。

ところが居捕では、腰の方向を変えるのが立合いほど容易ではありません。
そのために、ここでは「膝の立て替え」を行って体の転換を行います。
180度、体の向きを変えるんですね。

この体の転換に追随させるようにして、上半身の向きを変えると、相手を不思議なほど軽々と倒すことができてしまいます。

解説を読んだだけでは、感覚がつかみづらいかもしれません。
練習方法としては、肩から先の力を出来るだけ抜いて技をかけてみることがあります。自分の重心に相手を乗せることができるように、稽古してみましょう。
稽古日誌 平成31年3月24日 自主稽古 
日曜の夜、いつもの道場で自主稽古でした。
先日の怒涛の懇親会の後で、どことなく照れ臭い感じで再開した面々…。

この日は、演武会に備えての技をああでもないこうでもないとやってみました。

形にはまらない、こういう稽古も、大東流の理解にはとても役立ちますね


演武会、できるといいな~

稽古日誌 平成31年3月21日 本稽古 
春分の日の午前、東京稽古会は本稽古を行いました。

居捕の手刀詰、立合小手詰で力を届かせ、詰めて崩す動きを修練。

続いて両手捕を受け止め、ずらして崩す動き、さらに半身の体捌きと胸捕を制する操作を修練しました。

暖かい日差しの射す中、充実した稽古となりました

そして、この日は昨年来の昇級祝いを兼ねた懇親会を行いました。

前日に釣った大量の魚と、皆で持ち寄った飲み物で手作りのパーティーでした。


昼過ぎから夜遅くまで、大東流についてじっくりと語り明かしました。

もちろん、たくさん食べ、飲み・・・

気持ちよく酔いましたよ


また近いうちに

東京稽古会は飲み会も真剣です~

其の二百二十九、一カ条立合腰車 大東流合気柔術 東京稽古会 
東京稽古会の審査形解説です。今回から三級技を取り上げていきますよ。
その前に、大事なことなので、もう一度おさらいしておきますね。
大東流合気柔術の形は、相手の攻撃や崩れ方に応じて、また、彼我の体格差などに応じて変化します。決して固定化された動きではありません。

動画ではポイントを止めて解説していますが、これはあくまでも形の習得のための基本の考え方を示したものです。
技の理解が進めば、身体の動きはどんどん簡略化されて行きます。ポイントは集約され、あたかも「一筆書き」のように切れ目を見つけられない一つの連続体になっていくんですね。
そこを目指して、はじめは「楷書」のお手本を丁寧になぞるところから始めて行きましょう。
では、立合腰車(こしぐるま)の解説動画を見てください。
受け手の攻撃は衣紋締めです。
奥襟と前襟をつかみ、肘を張って押し込むように頸動脈を絞めます。
捕り手は顎を引き、頸動脈に腕が当たらないようにブロックします。
稽古とは言え、気を抜いていると血流が止まり危険ですので、必ずこの操作を行ってくださいね。

相手の攻撃線を外すように外側に捌きます。同時に当身。相手の絞めを緩めます。
次に相手の肘に手刀を当て、やや持ち上げるようにします。

この時に、手刀が自分の中心で操作できるように体の向きを修正します。

同時に反対の手で相手の袖をつかみ、千鳥の足さばきで腰を切ります。
腰と連動して上体が回転し、肘をとられた相手が大きく崩れます。
つまり、腕の力で相手を崩すのではなく、相手の重心を腰に乗せて、体全体で操作していくんですね。
これは大東流の主要な考え方ですので、意識して稽古してください。

相手が崩れたら、自分の腰を相手に密着させるように前進します。
腰の上を転がすように相手の肘をまっすぐ斬り落とし、倒します。
とどめを刺して、残心。

最後は駆け足になりましたが、全身を連動させる操作で崩すという点を忘れないでくださいね。
次回は同じ考え方を居捕で行う「絞返(しぼりがえし)」を解説しますよ。