扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 10月22日(日)14時30分から16時30分まで開催します。
場所は 明大前 扶桑会館(神道扶桑教太祠 本殿) です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
【関連商品】
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【Twitter】https://twitter.com/aiki_fusoukai
【Instagram】https://www.instagram.com/aiki_kobujutsu/
【Facebook】https://fb.com/kobujutsu
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
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場所は 明大前 扶桑会館(神道扶桑教太祠 本殿) です。
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稽古日誌 平成31年3月28日 自主稽古 
其の二百三十、一カ条居捕絞返 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回解説した「腰車」と同じような動作を行うのがこの絞返(しぼりがえし)。
大東流合気柔術では、居捕と立合で上半身の操作が同じという形がいくつかあります。
「同じような」と言いましたが、立った状態と正座(跪坐)の状態では自ずと異なるところがあります。
今回はその点を中心に解説してみます。
動画を見てください。
受け手は衣紋締で攻撃してきます。しっかり踏み込んで肘を曲げて押し込みます。
捕り手は相手の手首に顎を当て、頸動脈が絞まるのを防いでください。
それと同時に相手の攻撃線の外側に、膝行して捌きます。さらに外側の膝を立て、当身を入れてください。
居捕の場合、この膝行での捌きがすべての動作の基盤となります。
また、捌くだけにとどまらず、膝に体重を乗せ、重心を移動することで膝行と同様の効果を上げることもあります。
一番陥りがちな弱点は、重心の移動をせずに上半身の力だけで技を行おうとしてしまうことです。稽古する時は、常にそのことを念頭に置いてください。

この捌きによって、相手の体勢が崩れます。顎と相手の手首の接点で相手を攻める考え方ですが、決して顎で相手を押すのではないですよ。
身体の方向を変えることで、相手との接点に全身の力が加わるように操作しましょう。
相手が崩れたら、自分の中心に手刀を上げ、相手の肘に当てます。さらにもう一方の手で反対の腕の袖を取ります。
この操作は立合の腰車と同じですね。立合ではこの後、千鳥の体捌きで腰を切り、相手を大きく崩しました。

ところが居捕では、腰の方向を変えるのが立合いほど容易ではありません。
そのために、ここでは「膝の立て替え」を行って体の転換を行います。
180度、体の向きを変えるんですね。

この体の転換に追随させるようにして、上半身の向きを変えると、相手を不思議なほど軽々と倒すことができてしまいます。

解説を読んだだけでは、感覚がつかみづらいかもしれません。
練習方法としては、肩から先の力を出来るだけ抜いて技をかけてみることがあります。自分の重心に相手を乗せることができるように、稽古してみましょう。
稽古日誌 平成31年3月24日 自主稽古 
日曜の夜、いつもの道場で自主稽古でした。
先日の怒涛の懇親会の後で、どことなく照れ臭い感じで再開した面々…。

この日は、演武会に備えての技をああでもないこうでもないとやってみました。

形にはまらない、こういう稽古も、大東流の理解にはとても役立ちますね


演武会、できるといいな~

稽古日誌 平成31年3月21日 本稽古 
春分の日の午前、東京稽古会は本稽古を行いました。

居捕の手刀詰、立合小手詰で力を届かせ、詰めて崩す動きを修練。

続いて両手捕を受け止め、ずらして崩す動き、さらに半身の体捌きと胸捕を制する操作を修練しました。

暖かい日差しの射す中、充実した稽古となりました

そして、この日は昨年来の昇級祝いを兼ねた懇親会を行いました。

前日に釣った大量の魚と、皆で持ち寄った飲み物で手作りのパーティーでした。


昼過ぎから夜遅くまで、大東流についてじっくりと語り明かしました。

もちろん、たくさん食べ、飲み・・・

気持ちよく酔いましたよ


また近いうちに

東京稽古会は飲み会も真剣です~

其の二百二十九、一カ条立合腰車 大東流合気柔術 東京稽古会 
東京稽古会の審査形解説です。今回から三級技を取り上げていきますよ。
その前に、大事なことなので、もう一度おさらいしておきますね。
大東流合気柔術の形は、相手の攻撃や崩れ方に応じて、また、彼我の体格差などに応じて変化します。決して固定化された動きではありません。

動画ではポイントを止めて解説していますが、これはあくまでも形の習得のための基本の考え方を示したものです。
技の理解が進めば、身体の動きはどんどん簡略化されて行きます。ポイントは集約され、あたかも「一筆書き」のように切れ目を見つけられない一つの連続体になっていくんですね。
そこを目指して、はじめは「楷書」のお手本を丁寧になぞるところから始めて行きましょう。
では、立合腰車(こしぐるま)の解説動画を見てください。
受け手の攻撃は衣紋締めです。
奥襟と前襟をつかみ、肘を張って押し込むように頸動脈を絞めます。
捕り手は顎を引き、頸動脈に腕が当たらないようにブロックします。
稽古とは言え、気を抜いていると血流が止まり危険ですので、必ずこの操作を行ってくださいね。

相手の攻撃線を外すように外側に捌きます。同時に当身。相手の絞めを緩めます。
次に相手の肘に手刀を当て、やや持ち上げるようにします。

この時に、手刀が自分の中心で操作できるように体の向きを修正します。

同時に反対の手で相手の袖をつかみ、千鳥の足さばきで腰を切ります。
腰と連動して上体が回転し、肘をとられた相手が大きく崩れます。
つまり、腕の力で相手を崩すのではなく、相手の重心を腰に乗せて、体全体で操作していくんですね。
これは大東流の主要な考え方ですので、意識して稽古してください。

相手が崩れたら、自分の腰を相手に密着させるように前進します。
腰の上を転がすように相手の肘をまっすぐ斬り落とし、倒します。
とどめを刺して、残心。

最後は駆け足になりましたが、全身を連動させる操作で崩すという点を忘れないでくださいね。
次回は同じ考え方を居捕で行う「絞返(しぼりがえし)」を解説しますよ。
稽古日誌 平成31年3月17日自主稽古 
うららかな小春日和の日曜、自主稽古でした。

今日も合気上げの鍛錬から。相手と肘をつなぎ、肘をコントロールする狙いでひとしきり修練しましたね。
続いて片手捕から脇詰。これも相手と肘をつなげて動き出します。

さらに片手捕から肘を攻めて崩し倒す操作、両手捕の小手返と、ひたすら肘をつなぎ、攻める動きを繰り返し稽古しました

最後は居捕の肘返と、これも肘を攻める技。
いつもとは違い、流れを止めずに一気に投げるやり方に挑戦しました。
これは少し難しかったかもしれませんね


自主稽古では、一つのテーマに沿って形稽古を行っています。
今週の木曜日(春分の日)は本稽古です。
大東流合気柔術の根幹部分の技術、考え方を修練しますよ。
参加したい方は上のメールフォームからお問い合わせくださいね

稽古日誌 平成31年3月14日自主稽古 
其の二百二十八、手刀を向ける 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回の「攻撃を防ぐ」の考え方を、もう少し分かりやすくした動きを解説していきます。
相手の攻撃を受けないようにしながら、自分を有利な位置に立たせる点に変わりはありません。動きが直接的ですので、シンプルに理屈が見えてくるとよいのですが。
動画を見ましょう。
相手が片手を掴んできます。これはもう一方の手で攻撃してくることが前提です。
そうでなければ、ただ変わった感じの握手をしたいだけの輩ですからね。
次の攻撃があることを想定して、まずはそれを止める操作を行います。
今回は、掴まれた腕の手刀を相手が攻撃してくる方に向けます。ただ漫然と向けるのではなく、手を柔らかく張り、相手の手のひらに手刀を密着させてください。
いつも言うことですが、手先だけを動かすのではなく、全身で手刀を操作する意識を持ってくださいね。

上手く相手の体に力が伝わったら、手刀を掴んでいる方の肩がピクリと動くのが感じられるはずです。最初のうちはその感覚が分かりづらいとは思いますが、稽古を続けていくうちに「つながり」を感じ取れるようになってきます。
相手に力が到達したら、そのまま相手の腕に添うようにして踏み込みます。
手刀は相手に向けたまま、しっかりと張りを作ったままの状態にします。
この時に相手の掌から手刀が離れてしまうと、たちまち相手は楽になり、先ほど作った「つながり」もなくなってしまいますよ。

相手に近づくように踏み込むということは、前回の「攻撃を防ぐ」で解説した通り、相手の「攻撃の陰に入る」のと同じ考え方です。
相手の攻撃から一番遠いところに立つわけですからね。
こうすることで相手は肩を詰められたまま、つま先立ちになってしまいます。
なかなか上手くいかない、という人は、手刀を肩から先の力で操作していることが大半です。全身で手刀を操作する意識を大事にしてください。
脇を絞め、自分の膝の上で手刀を操作するようにするのが上達の近道ですよ。

今回、補助的に手刀以外の手を使いましたが、どうしても両手で相手の手首を痛めつけようとする動きになってしまいがちでした。大事なことは相手の身体全体を動かすことだったんですが、その部分が見えにくくなってしまったかもしれません。

反省して、次の稽古に生かしていきます

稽古日誌 平成31年3月7日 自主稽古 
雨風の吹き荒れる中、自主稽古でした。
平日にもかかわらず、道場に足を運んだ勇者たちです。

メニューは手首を四カ条にとって詰める鍛錬、手刀詰、小手返、一本担の四本でした。
このところ手首を極めたり、肘を逆関節に捕ったりする操作(痛い)が多いですね。
それでも、道場に足を運ぶ勇者たちです。

この日の着眼点は、「相手に力を届ける」というところ。
焦って斬り落としたり、詰めようとして動くと、結局力が伝わりません。
思うように操作するためには、相手の反応を見極めて動かなければならないんですね。

最近の東京稽古会の主要テーマとなりつつある考え方です。
次の本稽古で、分かりやすく解説してみようと思っています

其の二百二十七、攻撃を防ぐ 大東流合気柔術東京稽古会 
手刀で打ちかかってきた相手を、素早くつま先立ちにさせて無力化する…。
大東流合気柔術ならではの動きですが、これも解きほぐしていくと単純な考え方のもとに整理していくことができます。

一言で言うなら、「相手の攻撃を防ぎ、自分を有利な位置に置く」ということなんですね。
その思考法を突き詰めていくことで、操作の原理が理解できます。
また、理屈が分かるとどう動けばいいのかが直感でとらえられるようにもなります。
動画を見てみましょう。
相手の攻撃は正面打ちです。
それを受け止めるだけではなく、こちらからも当身を入れて相手を止めましょう。
当身は手で打つのではなく、踏み込んで体全体で打つことが大事です。
同時に体を捌いて相手の攻撃線を外します。これはいつもやっている操作ですね。
この二つの動きで、相手の身体を伸ばします。これが第一段階。

続いて相手の手刀を捕ります。
手刀の刃の部分、小指球を親指とほかの四指で挟むようにします。
そのまま、その手刀を斬り落とし、刃(小指球側)を相手の方に向けるようにしてみてください。
手先の力でねじるようにしてはうまくいきません。先ほど言った「挟む」感覚で相手に刃を向けるんですね。
この時に、はじめにやった「相手を伸ばす」動きが出来ているかどうかが大事になってきますよ。

これで、相手は尺骨側の筋を伸ばされてつま先立ちになります。
小指球を向けられることで、捻りが入り、こちらに対して攻撃ができない状態になります。これが「攻撃を防ぐ」操作です。言葉を変えるならば、相手の攻撃できる場所を「遠ざける」ということもできますね。
そのまま手刀を持ち替えて、さらに相手の背後に回って掌を背中につけるようにしてみましょう。
腕の関節の詰まりが、肩から腰に及んで身動きが取れないようになるはずです。

相手の攻撃から遠い場所に移動することで、自分を有利な位置に置くことになるんですね。
ただ逃げるのではなく、相手の身体の部位を利用して「攻撃を防ぐ意思」を持ち続けることでこの操作が有効になります。
大東流合気柔術らしい、体の構造を利用した思考法を紹介してみました。
東京稽古会で、体験してみませんか?