扶桑会への入会について
通常稽古は毎週木曜・日曜(または祝日)の2回行っています。通常稽古は会員限定です。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
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稽古日誌 令和元年12月22日、25日自主稽古、26日稽古納 
令和元年最後の稽古日誌です。
大東流合気柔術 東京稽古会では12月にも週2回の稽古を行いました。
まずは12月22日(日)の自主稽古。冷たい雨の降る中、集まった面々です。

この日は今年のテーマ「姿勢」に改めてじっくりと取り組みました。
胸を張り、骨盤の上にまっすぐ乗ることを主眼にした稽古です。

合気上げ鍛錬から小手返、半座入身投、居捕の抱締の三本。
複雑な動きながら、要点を明確にして取り組みましたね


続いては12月25日(水)の自主稽古です。

この日は、居捕の一本捕、腰車、帯落、居捕搦投、立襟捕の五本。

肩から先の力を使わず、腰の動きで技をかけていくことに主眼を置いた稽古でした。
「脱力」は難度の高い考え方ですが、修練を重ねることで身につくはずです。
来年からも継続していきましょう


最後は12月26日。この日が稽古納となりました。

立合逆腕捕からの、抜手捕…

ぶつからず、力を入れず・・・
身体の中心の力を使います。

締めくくりは半座の裏落。
全身を一つにして相手に力を伝えていきます。

稽古の後には、一年の感謝を込めて道場の清掃を行いました


心静かに新年を迎えましょう。
一年間ありがとうございました

其の二百六十八、肘を突く 大東流合気柔術 東京稽古会 
ここまで自分の身体を「手刀」として使っていく考え方を見てきました。
今回からは、相手の身体を刀と考えて対応することで力を伝えていきます。

言葉だけ聞いてもちょっとピンとこないかもしれません。
剣の使い方を相手との接点に応用することで大きな力を出すことができるんですね。
動画を見てみましょう。
相手が水月(みぞおち)を突いてきます。中段突きですね。
これに沿うように捌きながら、相手の手首を両手で握ります。
相手の身体側に近い方の手が前になります。
この時に、刀の柄(つか)を握るような意識を持ってください。
そのまま、足を踏み込むようにしながら腕を前に突き込みます。

とはいうものの、この動きを文字に書かれたとおりにやってみてもなかなか相手を倒すまでには至らないと思います。
おそらく、相手の腕は動くが、体幹部分は崩れない…という状態だと思います。
この時に重要なのが、刀を使うように相手との接点を動かしていく意識です。

先ほども少し書きましたが、相手の腕が刀だと仮想します。
すなわち、手首が柄で、腕そのものを刀身と見立てるんですね。
柄である手首を強く握っても力は伝わりません。
むしろ小指を締め込むようにして、親指と人差し指の部分は緩めるような意識です。

木刀などを握ってイメージするとわかりますが、相手の手首を縦に握ってください。
これまで解説してきたように、小指側が刃、親指側が峰でしたね。
斬り込むときに、身体が前傾すると力が伝わりません。
実際に刀を振る時のように、胸を張りましょう。

さらに今回の場合は、肘を切っ先と考え、地面に突き込むのですが、その際に手首だけを動かすのではなく、重心の移動を含む身体全体の動きで斬り込みます。
相手の身体を刀と見立てる、革新的な発想ですが、これも古武術独特の思考法なんですね。

東京稽古会では、大東流合気柔術のこうした考え方を日々の鍛錬で修得していきます。
参加お問い合わせは、ブログ内に設置のメールフォームからどうぞ。
稽古日誌 令和元年12月3日、8日、10日、自主稽古 15日本稽古 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌です。
また更新が滞ってしまいました

まずは12月3日(火)の自主稽古。

いつもの手刀詰をいろいろなバリエーションで。
片手取、両手取、袖取…

手首(手刀)を柔らかく使うことで、相手に力を伝える操作法を研究しました。

続いて12月8日(日)の自主稽古。

手首の鍛錬から、搦投、車倒…

半座の裏落、四方投と研究しました。
形の習得につとめながら、基本の考え方にじっくり取り組みました


12月10日(火)も自主稽古。

この日は切返一本に絞って研究しましたが…

その土台として、上半身と下半身の連動について基本のハズ押し。
肩の脱力、なんばの動きを一時間ほどじっくりやりました


単純な動きですが、こういう普段意識しない身体の使い方に時間をかけられるのも自主稽古のいいところです。

12月15日(日)は、今年最後の本稽古でした。

片手取を手刀を使って制する動き、相手の攻撃を真下に沈んで制する動きをテーマに3時間。
その後は東京稽古会の令和元年を振り返る納会(忘年会)でした


来年からも、大東流合気柔術 東京稽古会は更なる技術向上を目指して精進していきます。

よりお互いを高められる修練の場としていく所存ですので、ご支援よろしくお願いいたします。
参加ご希望の方は、ブログ内に設置のメールフォームからお問い合わせください。
其の二百六十七、峰で入る 大東流合気柔術 東京稽古会 
自分の腕から手までを剣に見たてて操作する考え方の続きです。
ここまでは主に、手の小指側を「刃」と考え、その部分をどう相手に向けていくか、あるいはどの方向に動かしていくかなどを見てきました。

今回は、「刃」の部分と対をなす「峰」の使い方を中心に見ていきましょう。
まずは動画から。
これは大東流合気柔術の裾払(すそばらい)という形ですが、攻撃を受けた際にとる初動の中に、今回のメインテーマとなる操作が入ってきます。
受け手側の攻撃は袖捕です。腕の根元を押さえ、剣が抜けないように固定します。
それに対して捕り手は力で対抗するのではなく、相手の攻撃の軸を外すように捌いてください。

相手の外側に身体を持っていきながら、手刀を操作します。
この時に、自分の腕を刀と仮想してください。そして、親指側すなわち「峰」の部分を使って相手の肘を目がけて突き込むように動かしましょう。
この操作の目的は、相手の自由な手(袖をつかんでいない方の)からの攻撃を無力化することだと心得てください。
その方向に剣を動かすことで、相手の身体は崩れます。

この時に気を付けたいのは、峰を意識することと、相手の腕そのものを斬りつけることは異なるということです。
動画を見てもらえばわかりますが、必ずしも「峰」の部分で相手の腕を押してはいません。むしろ、そこに触れずに突き込む方が効果的に崩せる場合の方が多いんですね。
(もちろん、彼我の体勢によって接触させた方がよい場合もあります)

重要なことは手刀の峰側を使うという意識です。このことが相手との接点に作用して体幹部分から崩していくことにつながるんですね。
相手が崩れたら、再び手刀を相手の身体を撫でるように斬り上げて肩をひきつけ、足を払うようにして倒します。
いずれにしても、初動の崩しがうまくかからないと、技にはなりません。

「刃」と、「峰」。刀の構造を自分の身体に当てはめた興味深い考え方です。
東京稽古会では、こうした術技を平易に解説しながら修練しています。
参加お問い合わせは、ブログ内に設置のメールフォームにてどうぞ。
其の二百六十六、縦に使う 大東流合気柔術 東京稽古会 
前回の考え方を、さらに深めて見ていきましょう。
大東流合気柔術では、自分の手(腕)を剣に見立てて使い、相手に力を伝えていきます。これが「手刀」の概念でしたね。

ただ、実際の操作では、なかなか思ったように相手を動かしていくことができないと感じるかもしれません。
いくつかの注意点がありますので、それを解説していきます。
動画を見てください。
上手くいかない要因の一つに、手刀を回すように横の動きをしてしまうということがあります。
こうして相手との接点を横から押すようにすると、身体の中心部へと力が届かなくなり、結局力技で押していくことになってしまいます。
まず、刀を縦に斬り上げるイメージをもって使ってみましょう。これが第一点。

それに付随して、刀を使うという場合には、刃の方だけではなく、刀全体を活用することが重要という点も忘れてはいけません。
すなわち、親指(峰)の方も意識して、相手に力を届けてください。
これは先ほど述べた剣を「縦に使う」という操作法と表裏一体をなしているんですね。

次に、相手の腕を制するために、手首と肘の2か所に当てている手刀を、バラバラに使わないことが重要です。
二つの手刀が離れて操作されるために、別のものと認識しがちですが、ここは一本の剣を操作するがごとく同時に動かしてください。

この一本の剣をもって、相手の体幹部に斬り込んでいくイメージを持ってください。
引っ張るように刀を使うと、身体の中心は崩れてくれませんよ。

東京稽古会では古武術の核心的な考え方を分かりやすく学んでいます。
参加希望の方は、ブログ内に設置のメールフォームでお問い合わせください。