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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 

入会希望者が参加可能な公開稽古は3月17日(日)16時00分から19時00分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。

扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】 縦に使う1 
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます) 
 

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其の二百八十九 四方投表 独習法 大東流合気柔術 東京稽古会  




東京稽古会では、自宅で出来る稽古法として、体幹トレーニング木刀を使っての基本動作・形の鍛錬を取り入れています。

活動自粛期間中はそれぞれの自宅をオンラインで結んでの稽古ですが、2か月近く継続することで古武術の身体感覚を失わずに過ごすことが出来ていると思います。



四方投げ9




今回は、大東流合気柔術でも代表的な形である四方投の動きをひとりで修練する体操法です。オンラインでの自宅稽古でも行っているものです。

前回、前々回取り上げた一本捕、逆腕捕と同じく、剣(短刀)を使うことで、大きな効果を生みます。

動画を見てみましょう。







短刀を使って行うこの鍛錬では、相手に剣を向け、自分の腰の力を剣を通じて伝えることを意識することが重要です。

両手首を掴まれたと仮定して、短刀を相手の喉元を突き上げるように立てます。
この時に腕の力を使って剣を持ち上げるようにするのではなく、身体全体の力を剣に集約するような操作をします。



四方投げ1



このあとのすべての動きに共通する考え方ですが、肩から先の腕を動かして短刀を操作しては、この鍛練の効果は出ません。
腕を脱力し、腰を中心に動いていくようにしてください。



四方投げ4



外側に踏み込み、内側の足を寄せ足。さらに内側の足で相手の裏に踏み込んだら、木刀を額の前に斬り上げて、180度体を転換します。

この間、短刀の刃は常に相手に向けて斬り込んでいるという意識を継続させます。



四方投げ3



さらに、腰と連動させるために短刀を自分の中心軸上で構えることが重要です。
一人稽古ですが、実際に手をとられたときの重みを仮想し、感じながら修練することで、実際に相手をつけたときにも通用する身体の動きをつかんでいきましょう。



四方投げ7



また、相手を付けずに稽古することのメリットとしては、抵抗を受けないことで姿勢を正しく保った状態で動けることです。骨盤の上に上体をまっすぐのせ、常に重力を垂直に感じながら操作しましょう。



四方投げ8



脱力と、姿勢古武術において非常に重要な感覚の養成に役立ててください。

次回は同じ四方投の裏を取り上げる予定です。





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Posted on 2020/05/26 Tue. 15:13 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  姿勢  中心  連動  攻撃線  一本捕  転換 
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其の二百八十八 逆腕捕独習法 大東流合気柔術 東京稽古会  



東京稽古会が行っている、一人でもできる古武術の修練法を紹介しています。



逆腕捕独習法9



今回は、逆腕捕をマスターするための要素を織り込んだ体操です。前回の一本捕と同じように、短刀を使うことで、その効果が高まります。



逆腕捕独習法1



ひとりで行う体操ではありますが、相手を想定しながら行うことで、古武術全般に応用の効く身体の動きを練り込んで行きます。

また、相対稽古とは違って抵抗がないので、力を入れずに正しい操作の道筋を反復できることもメリットの一つと考えられます。

では、さっそく動画を見てください。







1、相手が胸倉をつかんできたことを想定して、攻撃線を外しつつ、相手の肘に手刀を当て制します。

2、短刀を持った腕を、前方に伸ばし当身を入れます。この時、腕だけを伸ばすのではなく、全身で前に出る意識で行います。

さらに肘に当てた手刀と、伸ばした短刀は一直線に並ぶように操作してください。これで相手の肩が詰まり、抵抗が出来なくなります。



逆腕捕独習法10



3、胸をつかんでいる相手の手首を逆腕捕の掴み方で握ります。

小指を小指丘に引っかけ、親指の外側を包むように握ります。
これは、小指丘側を刃とし、親指側を峰と考えたとき、刀の柄を握り込んだ時の手の形と同様です。

つまり、短刀の柄の部分が相手の手であると仮想できるんですね。



逆腕捕独習法11



4、この状態で、相手の手首を斬り上げます。

重心を移動させ、足を踏み込みながら短刀を操作しましょう。
同時に肘に当てた手刀連動させてください。一人稽古ですが、相手の腕を操作していることを忘れずに行います。

5、短刀を斬り下げて、鼠径部(腰骨の下)に付けます。

この時も4と同様に両腕を連動させます。
相対稽古ではこの操作で相手の身体が崩れ、倒れます。



逆腕捕独習法12



6、腰に短刀をつけたまま、身体を開きます
相対稽古においては相手の肩がさらに地面近くに落ち、バランスが崩れます。

7、相手の脇に膝をつけるつもりで足を動かし、さらに脚幅を開いてスタンスを取ります。

身体を前傾させずに、相手を支えるためです。上半身は骨盤の上にまっすぐ乗せたままにしてください。



逆腕捕独習法2



8、腰を相手に向けて切ります。

短刀はしっかりと腰骨につけたままです。この操作で全身を使って相手の身体を極めます。

9、肘をつかんでいた(と想定していた)手刀を外して、とどめを打ちます。



キャプチャ1



10、残心しながら、元の位置に戻り、自然体に。

動画の中でも言っていますが、これはあくまでも一人で行うためにアレンジした体操法です。

大東流の形としては、最終的には流れるように、一筆書きで相手を制するところを理想としますので、この細切れに動きを止めるやりかたは、あくまでも考え方の整理としてとらえてください。



505キャプチャ2



ただ、こうして要点を意識化することで、あらためて技の理合いが見えてくることもあります。

特に短刀を使って、力の道筋を視覚化することは非常に有効な稽古法です。
ひとりで行う稽古の一環として活用することをお勧めします。



また、東京稽古会の自宅稽古では、初めに体幹トレーニングを行います。


以前このブログでも紹介した、
ストレッチ http://kobujutsu.jp/blog-entry-333.html




体軸バランス http://kobujutsu.jp/blog-entry-334.html




体幹トレーニング http://kobujutsu.jp/blog-entry-335.html




この三種を組み合わせることで古武術に必要な身体感覚を養成します。

脱力、軸の感覚、深層筋の活用など、古武術の動きに対してもメリットが大きい鍛錬法ですので、ぜひ取り入れてみてください。




Posted on 2020/05/10 Sun. 09:28 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  手刀  古武術  姿勢  連動  重心  攻撃線  一本捕  中心 
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其の二百八十七 一本捕独習法 大東流合気柔術 東京稽古会  




今回は、大東流のエッセンスの詰まった一本捕を、一人でも修練できる体操法の紹介です。



サムネ1



この体操法は、短刀を使うことで、大東流の基本動作や、考え方を無理なく習得していくことができます。

また、以前紹介した体幹トレーニングを併用することで、さらにその効果が相乗的に上がります。



一本捕独習法2



東京稽古会ではすでに、この体操法を取り入れた自宅稽古を、オンライン上で継続して行っています。

それでは、動画を見てみましょう。







この体操法の核心部分は短刀を使用することです。「剣の理合」が大東流の重要思想ですが、剣の向き、全身の連動による操作、体軸に剣の動きを乗せることで重心移動をはかる、など、剣を使うことで様々なメリットが生じます。

剣を持ち、相手が実際に目の前にいると仮想して修練しましょう。



一本捕独習法3



順を追って説明します。

1、相手の正面打ちを、短剣で受けます。鞘から抜くような意識で、刃を上に向けて斬り上げてください。

この時に相手の攻撃線をわずかに外すようにしてみると、さらに精度が上がります。
ただし初心者は、まずは剣を使う意識を中心にしてみましょう。



一本捕独習法4



2、次に剣を持っていない方の手で相手の肘をつかみます。この時に手だけを出すのではなく、足を動かし、腰と一緒に腕を出しましょう。

いわゆるなんばの動きを意識します。

3、相手の手刀を斬り上げた短刀を腰に構え、前に突き出します。実際の形においては当身を打つところです。

ここも同じく、なんばの動きを意識して腰と同時に突きます。身体の軸の上に剣が乗り重心が移動していることを確認しながら行いましょう。



一本捕独習法5



4、突き出した短刀を鞘に戻し、そこから再び相手の手首めがけて斬り上げます。
ここで重要なことは剣の刃が相手の方を向いていることです。

また、腕だけを伸ばして姿勢が崩れると、力が伝わりません。
重心を移動させ、骨盤の上にまっすぐ乗った状態で剣を操作してください。

5、手首に当てた短刀、肘を押さえている手刀を、同時に動かして相手の腕を斬り落とします。

短刀が自分の鼠径部(腰骨のやや下あたり)にピタリとつけられているかどうかが重要です。



一本捕独習法6



6、鼠径部に短刀をつけたまま、腰を開きます。
こうすることで相手の肩が落ち、さらに崩れが大きくなります。

腕で引っ張り落とすのではなく、腰の動きで操作する感覚をもって下さい。

7、相手の脇に膝をつけるように、足を出します。
さらに歩幅を開いて身体を安定させます。前かがみにならないように、しっかりと胸を張りましょう。

正しい姿勢を維持することは、全般にわたって意識すべきところです。



一本捕独習法7



8、腰につけた短刀の切っ先を相手の中心に向けるように、腰を切ります。

9、肘を押さえたまま、短刀を使ってとどめを打ちます。

10、残心を取りながら、元の位置に戻って自然体を作ります。

以上が、一本捕の一人稽古法です。



一本捕独習法8



短刀は通信販売で1500円程度で入手できます。
どうしても購入できないという人は、直定規等でも代用できます。刃と峰の区別がつくものでやってみるといいでしょう。


次回は、逆腕捕の独習法を紹介します。










Posted on 2020/05/05 Tue. 11:57 [edit]

category: 基本動作

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  一本捕  手刀  姿勢  連動  重心  攻撃線  正面打  剣の理合  当身 
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