扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 6月25日(日)12時30分から14時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
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稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は 6月25日(日)12時30分から14時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
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其の三百二十九 転換 大東流合気柔術 東京稽古会 
合気柔術の稽古において難しいのが、動きの正確性と連続性を両立させることだ。

正確性を求めれば、技における一つ一つの動きを分解して、その始点と終点を意識することになりがちだ。
一方、術そのものはそうしたパーツの寄せ集めではなく、あくまで一続きの動きの総体である。
つまり、技は流れるように用いることが本来的な姿であり、そこに区切りを入れるべきではない。
ただそれでは、習熟していない修行者にとっては、ただ形を真似るだけの「効いていない」動きにしか過ぎなくなるきらいもある。

我々の取り組んでいる大東流においては、柔術的な段階を「楷書」、合気柔術の過程を「行書」、合気術に至っては「草書」となる、というような教えを受けたことがある。

言ってみれば、「楷書」的に技を分解して取り組む段階から、「草書」のように一筆書きで技を行うレベルに自ずと修練の方法が進むということだろう。

今回の動きは、「楷書」と「行書」の感覚を比較的分かり易く示したものだ。
どちらの方法でも出来るよう、稽古してみることをお勧めする。
其の三百二十八 斬り込む 大東流合気柔術 東京稽古会  
大東流は徒手で行う体術であるが、その動きは「剣の理合」を使った思考法に基づいている。

分かり易く言うと、仮想的に剣を使った身体操作で、相手に力を伝えていく技術の体系なのだ。
今回取り上げたこの動きはその最たるものと言える。
相手に掴まれ、押さえられた両腕で、あたかも剣を使うように、突きを入れ、斬り進む。

そうすることで相手の身体に強い力が伝えられ、こちらの重心に寄りかからせるような状態にしてしまう。

ここで「剣の理合」が有効となるのは、通常、刀を使うときには小手先の力ではなく、全身の連動によって操作されるからだ。

稽古の中で、小手先で手刀を操作した時と、剣を振るように動かしたときとの技の効きの違いを試してみてほしい。
「剣の理合」の大きな威力を体感できるはずだ。
其の三百二十七 手刀を開く 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術の門をたたき、修行しはじめた当時、この手刀の操作で相手の動きを止めてしまう操作法に魔法のような驚きを感じたことを思い出す。

それは何か「合気」と呼ばれるもののなせる業だと信じ込んでいたのだが、今この時になって顧みれば、不思議な技術に対して抱く幻想であったと思いいたる。
操作そのものは、古武術の基本的な考え方にもとづいたものであり、それらの複合によって相手の身体を無力化する。
合理的に説明のつく技術である。

ただ、その実現に際しては、微妙な身体感覚や相手との間合いの掴み方、力の方向を感知する修練が必要になる。

換言すれば、それらを体得すれば誰にでも出来る技術だ。

今回はそれを、「手刀を開く」という点に集約して紹介してみた。
当稽古会においては、通常稽古で繰り返し修練している身体操作だ。
興味のある方は、アクセスしてみていただきたい。
其の三百二十六 沿う 大東流合気柔術 東京稽古会 
相手の攻撃にどう対応するか、古武術における一つの考え方を取り上げる。

大東流合気柔術の思考法として、全身の連動をもって身体操作を行うことで、効率的な力の伝導を行うということがある。
そのために、相手との位置関係を適切にとる必要がある。
相手の攻撃を恐れて、離れすぎてしまっては、即時に次の動きに移れない。
と言って、敵の攻撃線の中にいてはダメージを受けてしまう。刃物や凶器があった場合、命に係わる。

ここで採用するのは、相手の攻撃線に「沿う」という解だ。
中段を打ってきた打突に、密着するように体を捌く。手刀をガイドのように使い、自分の中心を相手に向ける。

そして次の動きに移り、手首を操作して裏に倒すのだが、これも「沿って」いるからこそ瞬時に可能となる。
脱力し、全身の連動で倒すためには、相手との接点が自分に近いところにあるほど有利なのだ。

攻撃に「沿う」という発想はできても、恐怖心もあって、実際にその動きに抵抗が出ることは理解できる。
日々の修練の中で、こうした体捌きに熟達していきたい。
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