扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は12月10日(日)16時00分から19時00分まで開催します。
場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます)
【関連商品】
扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク
【Twitter】https://twitter.com/aiki_fusoukai
【Instagram】https://www.instagram.com/aiki_kobujutsu/
【Facebook】https://fb.com/kobujutsu
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
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稽古日誌 令和4年6月19日 23日 26日本稽古 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌です。
今回は6月下旬の稽古の記録。まずは6月19日(日)扶桑教太祠本殿での稽古です。

東京稽古会では、基本的に一つの動きを一人の相手と組みになって修練します。

組み合う相手は有段者もいれば、初心者もいて、その習熟度は様々です。

その中で、お互いが自分の感覚や疑問点を提出し合いながら求めるところに向かってともに進んでいきます。

いろいろなレベルの相手と組み合わせて稽古することが、自分の中にある古武術的感性を引き出していくと、私は考えています。

続いては6月23日(木)の稽古。

梅雨を飛ばして一足飛びに真夏になってしまったような気候ですが、暑さに負けず修練です。

中心を攻める意識。

脱力して腰の力を伝える動きなどなど…。

基本的な体の使い方と同時並行して、形の習得を目指します。

最後は6月26日(日)。この日は6月の本稽古でした。

東京稽古会では毎月一度の本稽古の際に、新規入会者を受け付けています。
この日も数名の新入会員が参加しました。

以前は体験のみの参加も受け入れていたのですが、ありがたいことに今年に入って参加希望者が数多く問い合わせされるようになりました。
指導の手が回らないために、本稽古への参加は入会する人に限らせてもらっています。

自然体の立ち・座りから、真っすぐ沈む動きをテーマに修練。
多彩な動きの中に共通の要素を見出していく稽古です。

そして、この日は東京稽古会の重要行事となる昇級審査も開催。
古流体術の演武らしい、気迫のこもった技を披露してくれました。

古武術である大東流合気柔術には、対外試合や競技形式のアウトプットはありませんが、こうした演武の機会を捉えて、己の持つ技術を表現していきます。

衆目の一致するところ、無事合格。
今後も一層の精進を願います。

其の三百九十 まっすぐ入る 大東流合気柔術 東京稽古会 
あたかも自由落下する物体のように自分の身体を制御することで、一見すると不思議な操作を行う。
日本古来の武術である大東流合気柔術では、そうした思考法がいくつもみられるが、今回の動きもそうした中の一つだ。

先ほど述べた「自由落下する身体」というのは、簡単に言うと自然体のことである。
地球の重力(引力)をそのままに受けて、力みを取り、体にかかる重みのままに動く。
動画にみられるように、相手の身体に力を伝えるときに肩から先の腕力を以ってすると、自然体の力は発揮されない。
それはあくまでも筋力であって、古流武術が使う力とは異なるものなのだ。

ここで術をかける側が戸惑ってしまうのは、どうしても「相手の手首をつかむ」という操作にとらわれてしまうところだ。
最初のうちは、ここに力の作用点があると考えてしまいがちだ。

大東流では、ここで「掛け手」という技法を使う。
相手がつかみかかってくる勢いを殺さずに、反対に相手の手首を取りかえす。
そして、手首を取る場合においても、ただ小指をひっかけておく程度のやわらかい接触にとどめておく。

この「掛け手」の操作を用い、さらに自然体による相手の前面に入り身することによって、術者が踏みしめている地面のパワーが相手にダイレクトに伝わる。
飛び上がるような痛みを感じて、受け手の身体がコントロールされるのには、こうした理由があるのだ。
稽古日誌 令和4年6月9日 12日 16日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌、今回は6月中旬の稽古の記録です。
まずは6月9日の稽古から。

このところ稽古の冒頭では初歩の形である正面打一本捕、胸取逆腕捕を継続して修練しています。

最近入会してきた会員や、毎回稽古に来られない会員にとって、一つの形を習得するのは難しいものです。

大東流初伝118カ条を修め、さらにその奥伝へと進むために。
まずは手掛かりとなる基本の二つの形を練り込むところから始めていきます。

6月12日は高津スポーツセンターでの稽古。

誰もが知っていることとは思いますが、人によって身体感覚は違うものです。
ましてや思考の道筋はより多様ですし、現実には皆が一つの物事を同じように感じることはほとんどありません。

誰もが分かっているはずのその事実を、修練の時は忘れがちです。
お互いが自分の習得した技と、それを実現するための感覚を伝えあって稽古していく中で、その「違い」を発見していくこと。

東京稽古会では、そのインタラクティブなやり取りこそが武術的な感性を磨くと考えています。
この日も、濃密な切磋琢磨となりました。

最後は6月16日の稽古。

これは半座半身投げ。
掴んだ手首を詰められているところ、関節を保護するために身体を跳躍させて受身を取らなければなりません。

これは比較的難度の高い受身の取り方になりますが、どの形にあってもそれに応じた適切な受身を行う必要があります。

受身は、もっとも実用的な護身術といえます。
東京稽古会では毎回必ず、受身の訓練を行ってから修練に入っていきます。

其の三百八十九 三つの丹田 大東流合気柔術 東京稽古会 
自由落下する物体はただその重みに身を任せることによって、最大の速度を発生する。
落下する速度はすなわちエネルギーだ。
そうであるなら、落下さえすれば自分が何ら動くことも必要とせず、ただ重力に従うだけで自重というエネルギーを使うことができる。

この動画で示したように、手をつかまれたとき、その接点に自重を最も効率よく作用させる方法がこの身体操作である。
地球は球体であるから、必然的にその中心に対して引力が向かっていく。
引力の方向に自分の重みを乗せきることができたら、自分はただ自由落下しているような状態でありながら、掴んでいる相手には非常に大きな力がかかっていく。

これは大変理にかなった効率的な体の使い方であり、日本古武術らしい考え方といえる。
だが同時に、地球の中心に向かって、自分にかかる重みに身を任せるということが、なかなかに難しい。

そのための修練法として、上・中・下、三つの丹田を丹田を意識し、それらを一直線上に乗せたまま動いてみるのだ。
上半身を天井から吊り下げられたと仮想して地球の中心に伸びる引力の線と、三つの丹田を合致させる。

これから数回にわたって、この思考法に則った身体操作をお伝えしていく。
皆さんの修行の参考にしていただければ、幸いである。
稽古日誌令和4年 5月26日 29日 6月5日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術東京稽古会の稽古日誌です。
今回は5月下旬から6月上旬にかけての修練内容を記録していきます。

まずは5月26日(木)の稽古。

中心の力を伝える「いただきます」の形からの操作法で、相手の体勢を崩していきます。

これから夏が近づき、徐々に気温が上がっていく中での稽古となります。
熱中症や、集中力の途切れによって思わぬ怪我をする可能性もあります。
指導者側も適切な水分補給を促すなどしますが、やはり個々人が自分の体調を管理していくことが必要です。

自分自身の判断によって自分の身を守る。これも立派な武術的思考法です。

5月29日(日)は世田谷総合運動公園 体育館での稽古。

上体を骨盤の上にまっすぐ乗せる身体の使い方をテーマに修練しました。

地球の中心から伸びる重力の線と自分の身体の軸を合致させることによるスムーズで力強い動き。
それが、東京稽古会が重視する「自然体であること」につながっていきます。

概念としてそれを捉え直し、意識化したうえで実際に身体に練り込んでいく鍛錬ですが、頭ではわかっていても実技に落とし込むのは大変難しいものです。

まずは知ること。そして実行すること。
一夕一朝には成らない武術修行の奥行きです。

6月5日(日)は扶桑教太祠 本殿での稽古。

基本の型を冒頭に2つ修練しました。
一本捕と逆腕捕。

基本とはいいながら、非常に多くの要素を含む重要な技です。
これから継続して毎回行っていきます。

その後裏落、車倒。
さらに半座半立ちの形を複数。

この夏は昇級審査に挑む会員が多く控えています。

昇級昇段は最終目標ではありませんが、技術向上の手掛かりとして、気持ちの張りにもなります。
稽古会としても、お互いにサポートしあっていきます!

其の三百八十八 交叉させる 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回は体を脱力させて柔らかく操作するための鍛錬法を紹介する。

相手の攻撃に対し、体を前傾させずに自然体を保ち、中心の力を効かせることで無力化してしまう。
その時に必要な要素が、先ほども述べた「脱力」である。
動画を見れば一目瞭然であると思うが、この一連の捕手側の操作において相手との接点は終始「掴まれていない」。
対照的に相手の攻撃は両手を力いっぱいに掴んできている。

掴むことで腕の内側の筋力が発動され、いわゆる「力が入った」状態になる。
すると、肩から先の腕力は発揮されるものの、身体全体としての力は無効となる。

それに対して捕手側は、接点に手刀を当てるだけか、または四指と親指で接点を挟み込んでいる。
この「掴まない」操作が脱力の効果を生み、全身の連動による体全体の力を相手に伝える。

その結果として、力を入れると決して発揮できない「柔らかい力」が相手の身体を絡めとってしまう。
文章ではなかなか伝わらないかもしれないが、この脱力の鍛錬で日本古武術の思考法である「やわら」の感覚を養成できるのだ。
其の三百八十七 手首を折る 大東流合気柔術 東京稽古会 
相手からの攻撃をうけると、どうしても恐怖心が生まれる。
約束の上に成り立つ形稽古でも、双方気持ちが乗るほどに攻めは激しく、強くなるし、またそうでなくてはいけない。

そんな時に、相手の攻撃を無効化した状態で技をかけていくという考え方がある。
すなわち大東流合気柔術の2ヶ条の捌きでは、相手との間合いを取って向こうの攻撃力を減衰させるという思考法を使う。

攻めを受けたときに、それを柔らかく自分の重心に乗せ、そのまま身体を移動させることで、相手を身動きが出来ない状態に追い込むのだ。

今回の操作では、三角点に重心を移動して爪先立ちにさせ、手刀による接点に相手が寄りかかるような状態を作ってしまう。
言わば、相手がこちらの接点に「頼り切る」ように。

この重心移動において、このところ再三言及している「自然体での捌き」が有効となるが、詳しい解説はまた次項に譲ることとしたい。
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