扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は12月10日(日)16時00分から19時00分まで開催します。
場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます)
【関連商品】
扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク
【Twitter】https://twitter.com/aiki_fusoukai
【Instagram】https://www.instagram.com/aiki_kobujutsu/
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稽古日誌 令和4年9月15日、19日本稽古、25日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌。今回は9月中旬から下旬にかけての記録です。
まずは9月15日(木)、世田谷総合運動公園体育館での稽古。

基本の形から修練を始め、その変化・応用へと段階を追って進みます。
この日は立襟捕など、後ろからの攻撃に対する考え方を取り上げました。

正面からの攻撃と違って、後ろから接触された場合にどう臨むか。
予期しない攻撃に対して反応するために必要なものは何か?

そうした「心構え」的なものを練り上げていくのも、古武術修行の現代的な意義です。

9月19日は9月の本稽古。
この日は「正面打」をテーマに、大東流合気柔術の基本的思考法について学びました。

正面打ちの打ち方、受け方に始まった稽古は、「受け」が「攻め」そのものに転じることや、身体の中心を使うこと、全身を柔らかく運用することなど、大東流の核心的な思考法を身体操作に置き換えていく刺激的なものでした。

一カ条から、二カ条、四カ条まで、正面打ちという動きを使って様々なバリエーションの形に取り組みます。

最後は同じ思考法で「胸取」にも応用が可能であることを確認。

今後の稽古に活かしてほしい、重要な術理を学べた本稽古となりました。

最後は9月25日(日)の稽古。
この日は相手の攻撃してきた身体の部分を「盾」にして使う考え方から稽古を始めました。

これは胸をつかんできた相手の腕の陰から攻め込んでいく動き。

お互いの動きをどう感じ、どう修正すればよいかを話し合うことが、充実した修練につながります。

さらにその考え方を使って、片手取りの四方投げなど。
変化応用は基本の考え方のベースによって理解度が深まります。

この日は帯の色が同じ人同士がそれぞれの習熟度に合わせて自由練習にも取り組みました。
お互いが切磋琢磨して技術向上を目指していきます。

其の四百三 手刀の基本 大東流合気柔術 東京稽古会 
今回から数回にわたって取り上げるのは「手刀の使い方」というテーマである。

大東流合気柔術は「剣の理合」をもとにした体術であるとよく言われる。
その理合を最もよく体現しているのが、己の身体を「手刀」として操作する思考法だ。
まず、今回の動きでは手首をつかまれた際に手の先端を柔らかく開き、手刀を形作る。
この時上半身が硬直していては、力のある手刀とはならない。

自らの下丹田を発した力が指先まで満ち満ちて、さらにその先まで迸り出るような意識をもつことが重要である。
さらに肩から先をのびやかに使い、手首が曲がらないようにすることも肝要だ。

つまり、「腕を刀そのものであるように認識する」ことができるか?それが、手刀の使い方として最初に問われるのだ。
かくして手刀を作ることができたら、その手刀を全身の連動とともに外旋させ、相手の手首に斬り込むようにして腰を崩していく。

腰の崩しについてはこの動画では詳しくは触れなかったが、肘を出させる、腰に斬り込む、などいくつかの口伝がある。
それはまた、項を改めて述べることとしたい。
其の四百二 腰車 大東流合気柔術 東京稽古会 
「柔よく剛を制す」と言うと手垢のついた言葉に思われるかもしれないが、この大東流合気柔術一カ条「腰車」という形はまさにそんな感覚で捉えるのがしっくりくる。

大きな動きで投げ倒す技ではあるが、これが腕の力をほとんど使っていないと言うと、疑いの目を向ける方も多いだろう。
一度体験すればわかることだが、腕の力、すなわち膂力を用いてこの技に臨むと、まず成功しない。
相手は両手を使って渾身の力で首を絞めに来ている。
稽古の便宜上、襟を使って頸動脈を締め込みに来ているが、これが素手で直接首を絞めに来たのであっても同じことである。

力で対抗すると相手はより強い力で立ち向かってくる。
そのために大東流では全身の連動と共に自分の体幹を沈身する。すなわち、重力に沿って「沈む」のだ。

その際に相手が締め込んできている腕の、肘のあたりに軽く手刀を当て、その部分だけを固定しておく。
そうすると、肘の一点に自分が沈むことで生じる重力の力が集中してかかる。
これが、我々が使う「柔らかい力」だ。いわゆる「柔よく剛を制す」がここで発動する。

相手を投げ倒すときも、決して腕の力で投げ落とすことのないように。
自分の腰の上に相手の重心を乗せ、腰を回すことで相手の身体を楽に運ぶような意識で行ってほしい。
「腰車」の名の由来に、「腕の力を使わない」という口伝がすでに含まれていると考えると、非常に興味深い。
稽古日誌 令和4年9月1日、4日、8日、11日 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌、今回は令和4年9月上旬の記録です。

この日は基本の形を中心に、時間をたっぷりとって修練しました。
細かい疑問点にも取り組むことができ、理解を深められたようです。

後捕両肘返、切返。どちらも「沈む」動きを初動に使います。
相手の入力に逆らわず、効果的な崩しに繋げていく操作法です。

会員が自主的に練習の内容を決めて、その本質をとらえていくのも大事な修行です。
良い修練になったと思います。

続いては9月4日(日)の稽古。

この日は白帯の会員が初めての審査に臨みました。
入門から初審査まで少し時間がかかりましたが、継続して鍛錬したことで無事に認定です。

東京稽古会では古武術の技術理解の向上をはかるため、その目安として習熟度を昇級によって示します。
決して昇級や昇段が目的ではなく、そこから単なる技術にとどまらない、日本伝来の思考法や精神性の継承に繋げていくことを目指しています。

昇級は一つの区切りではありますが、そこに満足せず次の階梯にたゆまず向かう心構えが大事です。
より一層の精進を目指してほしいと思います。

9月8日(木)も扶桑教太祠での稽古。

攻撃をしっかりと受け、柔らかく全身を使って自分の重心に「乗せて」しまう動きを研究しました。

裏落、車倒、二カ条肘挫など。
乗せる動きが初動にあらわれます。

こういった修練では受手側の攻撃の意識が非常に重要です。
稽古は双方の真摯なやり取りの中から出なくては充実しません。

最後は9月11日(日)の稽古。この日kは大阪琢磨会から小林清泰先生が指導に来られました。

脱力を使って、相手の身体にからみつくようにして制する動きを多くご教授いただきました。

また、後取両肘返、肘返、腕返などの形にも取り組みました。

いつも東京稽古会に新鮮な学びをもたらしてくださいます。
丁寧なご指導に感謝申し上げます!

其の四百一 入身投 大東流合気柔術 東京稽古会 
初伝一カ条「入身投」。大東流合気柔術に特徴的な、自分が坐位で、相手が経った姿勢で攻撃をしてくる、いわゆる「半座半立」の形である。

この操作にも、実は「沈む」動きが大きく関係している。
初動で大切なのは相手の攻撃(両手取り)を受けた時、それを押し返さずに自分の腰に乗せたまま前方に膝行することである。
これを力で対抗すると、必ず失敗する。

自然体であることを要諦とする合気柔術にあって、立った状態で前傾して攻撃を加えてくる相手は、制しやすいのである。
逆説的に聞こえるかもしれないが、動画で行われている操作をみてもらうとわかるはずだ。

前方に重心移動したら、その場で180度転換をして相手と背中合わせになり、手刀を前方に斬り落として投げる。
この転換の際に、一瞬立ち上がるのであるが、「沈む」動きはここで用いられる。
腰に乗せた相手の重心を、一瞬沈むことで体の崩れを誘い、それに乗じて大きな方向転換を行うのだ。

地球の引力に合致した真下への沈み込みである必要があるのは言うまでもないが、やはり腕力に任せて振り回そうとするとうまくいかない。
脱力を心がけて、鍛錬してほしい。
稽古日誌 令和4年8月18日、21日、25日、28日本稽古 大東流合気柔術 東京稽古会 
大東流合気柔術 東京稽古会の稽古日誌。今回は8月後半の記録です。
まずは8月18日(木)の稽古から。

この日は基本の動きの後、四カ条の裏落、抱首などの動きを修練。
普段はあまり馴染みのない操作法が出てきますが、考え方は変わりません。

技の難易度が上がるにつれて重要なことは、受手側の攻撃が中途半端にならないことです。
攻める気持ちがない者を制することは出来ません。大東流合気柔術の思考法の根幹がそこにあります。

受け手に一定の技量がなければ、難しい技を充分に習練することは出来ないのです。
相互に上達を図りながら、稽古をしていくことが重要です。

続いては8月21日(日)。

この日は相手が後ろから攻撃してきたときの対処法、「後捕」を中心に習練しました。

正面から攻めてくる場合に対して、相手が何をしてくるかわからない「後捕」。
その初動は、相手の攻撃を瞬時に想定して、それを無効化するものでなくてはなりません。

形の稽古とは言え、そうした意識を充分に持ったうえで修練することが必要です。
東京稽古会では、単純な形の反復ではなく、そうした心構えの部分を大事にして稽古を重ねていきます。

この日の稽古後には、扶桑教さんから甘いスイカの差し入れをいただきました。
本殿の畳の上でスイカ。夏らしい光景です。

8月25日(木)も、扶桑教太祠 本殿での稽古です。

相手の攻撃を押し返すのではなく、全身を使って乗せてしまう動きを研究しました。

一カ条車倒、立襟捕、2カ条半座手刀詰などなど…。

稽古の最後には、大東流合気柔術の核心技法でもある合気上げの秘伝ともいえる考え方を伝えました。
東京稽古会独自である重要な秘伝です。
これまで、技がかからなかった会員も、突然相手の身体が動いて、びっくりの経験でした。

最後は8月28日(日)、8月の本稽古です。

相手の手首を攻める操作、受け手からすれば手首を強くする鍛錬法を連続して行うために。

四カ条合掌捕、一カ条小手返、三カ条手鏡、二カ条小手詰と、順を追って修練します。

各個の操作法を使って流れるように動き、相手の身体の中心を制していきます。

とどまらず、こだわらず、柔らかく。
大東流らしい考え方を再確認した稽古となりました。

其の四百 切返 大東流合気柔術 東京稽古会 
「沈む」という言葉は単純ではあるが、大東流合気柔術においては決して字義どおりではなく深い含蓄を持つ。
自然体で立っている状態から、重心をそのままに低くなる。
体勢を前傾させたり、反り返ったりすることなく、骨盤の上に沿う半身を真っすぐにのせたまま「沈む」のである。

今回の動画で取り上げた「切返」という形には、その理合が非常によくあらわれている。
この技をはじめに教わるときには、概略
「正面から両腕でつかみかかられたら、その相手の腕をくぐり、相手の裏(後ろ)に踏み込んで倒す」
という説明を受ける。

古武術に通じていない人にとっては、この「相手の腕をくぐり」というところが曲者で、文字通り頭を下げてくぐろうとして失敗してしまう。
攻撃を仕掛けてくる相手は、体勢の崩れを見逃してはくれない。

だから、東京稽古会では「胸を張ったまま体勢を低くして、相手の腕の下を通過するように」と説明をしている。
こうすることで「沈む」という言葉の意味が徐々に腑に落ちてくるのだ。

言うは易しではあるが、適切な言葉を選択して伝えていくことも、古武術継承における重要な要素であると捉えている。
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