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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 
  
入会希望者が参加可能な公開稽古は 3月21日(火・祝)14時から17時まで開催します。
場所は 高津スポーツセンター 第二武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
  
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其の百四十四、中心に上げる 大東流合気柔術  

前回の「其の百四十三、粘着させる」http://daitouryu.blog.fc2.com/blog-entry-147.htmlでやったことを、技を変えて行います。

今度は手首を掴んできた相手の手首に絡みついて崩す手刀詰」です。
この技を行うために必須となる身体操作を解説していきます。

動画を見てください。





受け手が捕り手の片方の手首を掴む、片手捕から始めます。
手刀詰は、相手の手首に自分の手刀を絡めるようにして斬りおとします。
手刀を絡めることで、相手の肘、肩を固定して、自分の力を無理なく相手に伝えるところが重要なんですが、なかなかそれが上手くいきません。

前回の「粘着させる」でも触れましたが、絡める動作というのは力づくでは出来ません。
ではどうするかというと、全身の力を使うんですね。


中心に上げる2


具体的には、自分の中心で操作することによって、足から腰にかけての力を相手に伝えていくんです。
これが、肩から腕、いわゆる小手先の力で操作すると、どうしても力任せになってしまいます。

これは私なりの理論ですが、力の発信源を相手から離すことで、相手は抵抗する目標を失ってしまうのではないかと考えています。
手首を握られた場合、接点(手首)から力を発揮するのではなく、そこからなるべく遠い場所、つまり腰や足から発した力を伝えると、相手をスムーズに崩していくことが出来ます。


中心に上げる3


相手の攻撃線を捌いて外し、指をしっかりと張って手刀を作ります。
刀を擦り上げるようにして、自分の目の前に手刀を持ち上げましょう。
この時に肘の使い方に注してください。「手刀を持ち上げる」という表現から、手首で相手を持ち上げてしまいがちですが、そうではなく、肘から動かしていく意識を持ってみてください。
これも「力の発信源を相手から離す」理論(?)の一環です。

どうですか?
自分の中心で手刀を操作できれば、相手の手が切れる(外れる)ことなく、粘着するように相手がくっついてきているはずです。


中心に上げる4


また、これも前回解説したことと重なりますが、手刀は横に回転させてはいけません
縦に操作する意識を持ってくださいね。横に回すと、必ず相手は手を離してしまいます。

全身の力を使うために、身体の中心で操作する。言葉でまとめると簡単なようですがこれがなかなか出来ないんです。
ここから派生して、「連動」や「重心」などの意識も必要になってきます。そしてこれらは別々に修行するというよりは、常に渾然一体(こんぜんいったい)となって稽古するべきものなんですね。


中心に上げる1


東京稽古会では、こうした大東流合気柔術の核となる基本の身体操作法を、様々な形で修得していく稽古を行っています。
興味のある人は、一緒にやってみませんか?



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Posted on 2017/05/22 Mon. 18:16 [edit]

category: 片手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  姿勢  手刀 
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