扶桑会への入会について
入会希望者が参加可能な本稽古は 2月12日(日)14時から17時まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
其の二十一、合気上 
大東流を修行して数年経ちますが、「合気上」のことは未だに良く分かりません。

正座で向かい合い、膝に置いた手首を相手にしっかりと押さえつけられた状態から、逆に相手を崩して、押さえつける。これが、道場でやっている「合気上」の稽古です。
瞬間的に出来たと思えることはあっても、すぐにその方法では通用しなくなってしまいます。いつまで試行錯誤が続くのかと、稽古のたびに途方に暮れています。
そんな「合気上」、先生が言うにはすべての技に通じる重要技法であり、合気柔術の核心に迫るための鍛練法だそうです。ホント、途方にくれます。
身体に力を入れず、指先から力を出すこと。腕で持ち上げるのではなく、肘、腰、腹など、身体の全部をまとめて使うこと。相手の力を吸い込むようにして、その力の方向を導き変えてやること。
今まで教わってきたことはそれこそ山のようにあるのですが、どれも身体に記憶しきれないままです。
というか、上げようと思ってはいけないと教わることもあります。力任せでも、上がればええんや、と言われることもあります。どうしようもなかったら、頭突き入れたり、足で当身入れろ、とけしかけられることすらあります(入れませんけど)。
アタマ、混乱するでしょ。
でも、考えてみれば「合気上」は技に入るための方法に過ぎないわけです。要は相手が崩れればいいのであって、これ自体が技ではないのだから。
「いかにして上げるか」に固執しているから、うまくいかないのかも知れません。

見よ!この方の合気上げ。佐川幸義先生です。エライことになってます。
屁理屈を言ってごまかしてますが、やっぱり、出来るようになりたい!ですね。
毎日稽古できると、いいんですけどね。
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コメント
ご自身が合気を出来ないと明言される謙虚さに敬意を持ちました。
塩田剛三先生と堀川幸道先生に師事された小川忠男先生という大東流師範の
お弟子さんに体験に誘われその小川師範に合気を掛けて頂いた事があります。
こちらが試す気満々で手首を掴み師範がひょいと手を返すと
こちらの重心を瞬発的に浮かされ投げ倒されました。
同じ堀川系である六方会ビデオそのままの現象を体験したわけですね。
中国武術の発勁(合気道でいうと養神館的な力の使い方)や
化勁(合気道でいうと合気会の一部の師範が行う力抜き)は武術的に身体開発して
勁力養成や感覚養成で練って行けばできるようになりますが
合気はそういった性質のものではなく相手のどこをどうするといった
多くの要訣を微に入り細に入り手取り足取り学んで全貌を知らなければ
どんな超人的境地まで身体を練り感覚を深めても
一生実現不可能な職人的技巧のようです。
URL | @ #Tefk72TU
2015/11/20 03:02 | edit
Re: タイトルなし
コメントありがとうごいます!
ちなみに「合気上げ」と「合気」は、正確に言うと違うものだと思っています。
「合気上げ」は単なる身体操法であるのに対して、「合気」は精密な体術に裏付けされた思考法、概念というべきでしょうか。
対峙する相手との関係性をも包括した心理的アプローチもその一つですね。
お書きになられたように、「合気」は超人のみが可能な秘伝のようにイメージされますよね。
ただ、巧拙の差こそあれ、大東流の修行者はそれぞれの段階に応じた「合気」を修行しています。
全ての大東流の技には合気へ通じる道が含まれていると教えられています。
> ご自身が合気を出来ないと明言される謙虚さに敬意を持ちました。
> 塩田剛三先生と堀川幸道先生に師事された小川忠男先生という大東流師範の
> お弟子さんに体験に誘われその小川師範に合気を掛けて頂いた事があります。
> こちらが試す気満々で手首を掴み師範がひょいと手を返すと
> こちらの重心を瞬発的に浮かされ投げ倒されました。
> 同じ堀川系である六方会ビデオそのままの現象を体験したわけですね。
> 中国武術の発勁(合気道でいうと養神館的な力の使い方)や
> 化勁(合気道でいうと合気会の一部の師範が行う力抜き)は武術的に身体開発して
> 勁力養成や感覚養成で練って行けばできるようになりますが
> 合気はそういった性質のものではなく相手のどこをどうするといった
> 多くの要訣を微に入り細に入り手取り足取り学んで全貌を知らなければ
> どんな超人的境地まで身体を練り感覚を深めても
> 一生実現不可能な職人的技巧のようです。
URL | 東京稽古会 #-
2015/11/21 09:58 | edit
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