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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 

入会希望者が参加可能な公開稽古は  10月22日(日)14時30分から16時30分まで開催します。
場所は 明大前 扶桑会館(神道扶桑教太祠 本殿)  です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
  
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其の四百四十 刃に乗せる 大東流合気柔術 扶桑会  




扶桑会で稽古している会員さんの中には、大東流合氣柔術の「合気上げ」に興味を持って入会された人も何人かおられる。
稽古が始まる前の空き時間ともなると、相手を見つけては思い思いに「合気上げ」の自主練習に取り組む姿が日常の風景となっている。

また、YouTube動画の視聴回数も「合気上げ」関連のものには比較的多く集まり、一般の武術愛好者にとっても関心の高い操作法であることがうかがえる。



刃に乗せる



では、どこがその関心の源なのかというと、やはり力いっぱい両腕を押さえられているにもかかわらず、あたかも自動機械のように難なく相手の身体を持ち上げているように見える、外見上の不思議さにあるように思う。

じつはこの「持ち上げる」という考え方に陥穽が潜んでいるのだが、その辺りを含めて今回は「合気上げ」について解説を加えてみたい。







さて、動画の中ではこのところ連続して取り上げている「摺り上げ」の技法を使って、相手の身体を斬り上げるように手刀を操作すことによって力を伝えている様子をお見せした。

「身体を斬り上げる」といっても、それは仮想的なものであり、手首を掴まれているのだから実際には相手との接点にしか力は伝達しないはずだと思われる向きもあるだろう。



刃に乗せる1



しかし、受け手の実感としてはそうではない。
相手の手首をつかんだ手はなぜか離すことができず、四指を通じてまさにわき腹から背中にかけて大きな力を感じ、硬直してしまう。

実際に「見えない刃」によって体の内部を斬り上げられているような感覚があるのだ。



刃に乗せる2



術をかけている方の意識としては、手刀の小指から尺骨にかけての部位に若干張りを作るほどの気持ちで、肩から先は脱力している。筋力の動きとしては肩甲骨から腰にかけての部位から発している程度であり、むしろ相手を持ち上げるというよりは、自分の腰の上に相手を乗せるように、全身を操作している。

手刀を摺り上げる動きに従って、相手の重心がこちらに近づいてくるように、引き寄せるような感覚で行うのだ。
決して腕の力で「上げよう」とするのではないことを強調しておきたい。

とはいえ、これを行うには現代人的な身体意識から、古武術的思考法への認識の変革が必要となる。



刃に乗せる4



今回は「摺り上げ」を使った手法を紹介したが、合気上げ技法にはこのほかにも様々なアプローチが可能である。

だがそのいずれも、上に述べたとおりの「認識の変革」なくしては成功しない。
深く確実に、古武術的世界の感覚をつかみ取っていただきたい。





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Posted on 2023/06/24 Sat. 19:00 [edit]

category: 両手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  重心  合気上 
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