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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 

入会希望者が参加可能な公開稽古は  10月22日(日)14時30分から16時30分まで開催します。
場所は 明大前 扶桑会館(神道扶桑教太祠 本殿)  です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
  
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其の四百四十一 中心で構える 大東流合氣柔術 扶桑会  




「力を使わずに動いてください」ということを稽古の中では良く耳にする。

しかし、その感覚を理解している人にとっては当然のアドバイスであっても、初心者にとっては全く支離滅裂な要求に聞こえるであろうことは想像にかたくない。



中心で構える



今回は、大東流合氣柔術初伝一ヶ条の「腰車」をもとに、「力を使わずに動く」とは一体どういうことかについて述べてみたい。

相手の攻撃は衣紋締め。両腕を使って力いっぱい首を絞めに来る。
これに対応して、捕り手側は相手の両肘を上下に分けるようにする。相手の身体の崩れを誘うことが目的だ。







この時に「力を使わないで動いてください」となる。

首を絞めてくる相手の腕を動かすのに「力を使わずに」とはいかなる意味か、とアドバイスを受けた側は混乱する。

ではありながら、力いっぱい相手の肘を押し上げたり、引き落としたりしても、なるほど全く動いてはくれない。
むしろ、相手はより一層力を込めてくるようになって、膠着してしまう。



中心で構える2



つまり、これを初心者の立場に立って親切に言い換えるならば、「腕の筋肉の力を使わずに」というのが適当なのだ。

さらに言うと、「腰から腕を摺り上げるようにして、全身を連動させてください。筋力を使うのではなく、肘から小指までの線を張るように使って、自分の重心の上に乗せるように動きましょう」とでもなろうか。



中心で構える1



ここまでは前回まで取り上げてきた「摺り上げ」の技法を使って説明できる。

「腰車」ではさらにもう一段崩しの度合いを高めて、自分の腰の上に相手を乗せてしまわなければならないのだが、やはりこの時も腕、上半身の筋力に頼って相手の身体を引き回そうとしてしまいがちだ。

ここも「力を使わないで」、すなわち「身体の中心で手刀を構えたまま、腰を回転させることで相手を動かしましょう」と言い換えていただきたい。



中心で構える5



立体的な身体操作のイメージを言葉によって伝えるというのは、難しさを伴うことではある。
と同時に、この概念の言語化もまた、古武術の修行が奥深く、興味の尽きないところであると感じる。





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Posted on 2023/07/01 Sat. 19:00 [edit]

category: 衣紋締

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  手刀  古武術  連動  重心 
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