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扶桑会について

指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】 

入会希望者が参加可能な公開稽古は  12月10日(日)12時30分から14時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。

扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】 縦に使う1 
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます) 
 

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其の四百五十六 脱力/一体化 大東流合氣柔術扶桑会  




一本の腕をがっちりと両手で掴まれて固定される。
相手は力の強い若者で、こちらとの体力の差は明らかだ。

こういう時、古武術大東流ならばどういう打開法をとるか、ということを解説してみよう。



脱力一体化1



前提条件として、彼我の力量の違いによって、力ずくで切り抜けることはできない。
片腕を両手でつかまれるのだから、当然こちらは不利なのだ。

だが、それだからこそ活かせる理合もまた、存在する。







相手は力いっぱい両手で腕の一点を押さえている。
動かさないように頑張っているのだから、その一点に意識は固定されている。

大東流合気柔術は、その「固定された意思」を利用してひっくり返すのだ。

そのためには、こちら側が掴まれている一点を「そのままの位置に固定し続ける」ことが不可欠になってくる。



脱力一体化4



攻撃を受けている箇所を決して「動かさず」、その部分以外の体を使うというのが、今回の操作の肝となる。
空間座標軸上の一点を想定して、相手との接点をその座標に留めるようなイメージを持つとわかりやすいだろう。
その一点を中心にして相手との隙間に自分の体を潜り込ませ、入れ替えてしまうのだ。

このことによって相手の「固定された意思」はあっけなく方向を変えられ、ほとんど力を使うことなく崩れていく。



脱力一体化6



最悪なのは、こちらが掴まれた部分に固執して、肩から先、腕の力を使って遮二無二動かそうとすることだ。

この「力での対応」では状況を打開することはできない。
自分の不利は、そのまま。むしろ力を浪費することで消耗し、追い詰められていく。



脱力一体化2



世の中のありとあらゆる争いトラブルを客観的に眺めるとき、いかにこの「力での対応」が災禍を広げているかということに暗澹たる思いになる。

自己顕示や強欲に基づく物理的・心理的暴力は、単に低級な「固定された意思」である。
そこに力で抵抗するのではなくひっくり返していく、古武術の叡智を今こそ人類は取り戻さなければ、未来はない。






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Posted on 2023/10/14 Sat. 19:00 [edit]

category: 諸手捕

thread: 古流武術・武道 - janre: スポーツ

tag: 大東流  合気柔術  古武術  争い  トラブル 
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