扶桑会について
指導者: 石塚嘉 【達人・名人・秘伝の師範たち】
稽古日時:日曜14時半~16時半 / 木曜19時~21時
稽古場所:神道扶桑教 世田谷太祠 東京都世田谷区松原1丁目7−20 【道場紹介】
入会希望者が参加可能な公開稽古は4月29日(月・祝)13時30分から16時30分まで開催します。
場所は 世田谷区総合運動場 体育館 第一武道場です。
扶桑会への入会を希望される方は 左のメールフォームよりお問い合わせください。
扶桑会のYouTubeチャンネルでは「メンバー限定動画」の配信を始めました。一般公開の動画ではカットしている口伝や、道場でしか見せないコツを取り上げています。
興味のある方は 「Aiki-Kobujutsu」チャンネルホームページ にアクセスして「メンバーになる」から購読手続きしてください!
【扶桑会がTV放送されました!】
NHKWorld「J-arena」(↑上の画像をクリックすると無料視聴できます)
【関連商品】 扶桑会DVD「柔(やわら)の力の完成」←Amazonへリンク
【Twitter】https://twitter.com/aiki_fusoukai
【Instagram】https://www.instagram.com/aiki_kobujutsu/
【Facebook】https://fb.com/kobujutsu
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【動画解説】其の四百八十四 肘を崩す 大東流合氣柔術 扶桑会 
袖をつかんできた相手に対して、横並びになって崩しをかけていく操作法を解説する。
正面からぶつからず、また接点を巧妙に動かしていくことでより少ない力で相手に力を伝えていくのだが、ここでも「千鳥足」の捌きを効果的に使う。
まずは初動。
相手の攻撃に対して、外側に攻撃線を外しつつ、相手の肘を内側に折るように手刀で斬りこむ。
この時、肘を下に曲げることで相手の上体を前傾させて腰を崩す意図なのだが、こちらの操作が腕の力に頼ったものであったならば、これは到底動かない。
ここで「千鳥足」がモノをいう。
身体を90度方向転換する腰の動きに乗せて手刀を斬りこむと、腕だけを使った場合とは比較にならないほど大きな力が発揮される。
出来るだけ上半身を柔らかくして、下半身と連動した斬りこみができるように留意しながら稽古してみてほしい。
さらに動画の中でも触れられているが、この手刀の操作にはある種の「目くらまし」が含まれている。
実は手刀そのもので相手の肘を斬っているわけではなく、作用点は相手が掴んでいる我が袖の部分なのだ。
接触しているところを動かすのではなく、そこからできるだけ離れたところを動かすというのは大東流合気柔術の核心的な考え方の一つだが、これもその好例である。
文章ではなかなか伝わりづらいところではあるので、実際に体感してみることをお勧めする。
【稽古日誌】令和4年4月14日 18日 21日 大東流合氣柔術 扶桑会 
大東流合気柔術 扶桑会の稽古日誌。今回は4月中旬の稽古内容について記していきます。
まずは4月14日(日)。
毎週3回、YouTubeに公開している動画の中から、この前日に公開された「帯落」の形を修練しました。
真下に沈む動きと、軸上を垂直に上がる動き…。
これを「千鳥足」の体捌きで行います。
帯をつかんで天秤にかけるように背を挫く動き。
腕の力を使わずに、自他の重心を一致させないと、こうはいきません。
動画を見て感じた疑問点などを、実際に試してみることで補完することがとても大切です。
扶桑会では今後もこのブログを含めたテキストや、技術紹介動画などのツールを活用して、古武術大東流の理解を深めていきます。
続いて4月18日(木)の稽古。
この日は稽古冒頭に「身体の声を聴く」ということを話しました。
日本語には「腑に落ちる」「腹をくくる」「肚を据える」「肝に銘じる」…などなど、身体の奥深い所を意識することで生まれる感覚を表現する言葉が数多く存在しています。
現代の生活においては、その感覚に触れることはめったにありません。
小さなパソコンやスマホの液晶画面からもたらされる表層的な情報を頭脳で処理し、反射的に行動すればほとんどの物事は解決します。
本当の意味で「解決」などはしないのですが、ともかくも利便性にかまけて世の中は進んで行きます。
日本古武術の中に保存継承されている修行の形態は、頭脳を通すことを出来るだけ排して、身体の奥深くに息づく感覚を丁寧に探究することです。
それが、本当の意味で私たちの生活を豊かで滋味深いものにしてくれると、私は考えています。
最後は4月21日(日)の稽古。
手首の極めを中心に様々な手法を修練しました。
同じように関節を取るのであっても、方法は様々です。
そこに共通するのは、「末端を制するのに、倦まず全身を使う」ということ。
それが極意です。
頭ではわかっていても、常に実行するのは難しい。
それもまた極意である所以であると思います。
単純な心得を、身体の中に錬りこんでいくこと。
楽しい稽古の中にも、頭の片隅にその厳しさを意識していきます。
【動画解説】其の四百八十三 両肩捻 大東流合氣柔術 扶桑会 
後ろからの攻撃を受けた場合にも、千鳥足の足捌きは効果的だ。
今回は一カ条後捕「両肩捻」を使って、腰の力を相手に伝えていく考え方を解説する。
相手が背後から両手を使って胴着の肩をつかんでくる。
引き落とすか押し込んでくるか、その時によって入力の方向はさまざまであるが、「両肩捻」ではどの場合であってもすかさず相手の方に振り向くところから操作が始まる。
まずは下半身の動きを見ていこう。
軸足に重心を乗せて体を相手の方に向けるのだが、ここで千鳥足を切ることで相手の正面に対して体が真横を向くところまで、つまり270度回転するように腰を切る。
軸足の爪先と膝が相手の逆側を向くまで開いているところを確認してほしい。
こうすることで、横ざまに相手を攻める体勢を作るのだ。
次に上半身の動きであるが、これは下半身の動きに柔らかく追随しなければいけない。
掴まれた接点にこだわってしまうと、相手からの力をまともに受けてしまうのだ。
到底素直に体を回転することなど許してもらえない。
動画でも触れているように、相手に「気持ちよくつかませておく」ことが重要だ。
そのうえで、体が回りきって相手を攻める瞬間には、骨盤に対して垂直に上半身を立てる。
さらに胸を大きく張り、下から射るように相手を「見る」。
古武術では「目付け」というように、視線のあてどころで相手を動かしていく考え方がある。
実際にこの「目付け」があるのとないのとでは、大きく技の効きが変わってくることが体感できるはずだ。
この「両肩捻」は特に、下半身と上半身の連動が求められる。
千鳥足の捌きによる全身一体となった攻めを習得するには格好の形である。
【稽古日誌】令和6年4月4日 7日 9日 大東流合氣柔術 扶桑会 
大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌。今回は4月上旬の稽古内容について記録していきます。
まず4月4日(木)の稽古から。
相手との間合い、押し引き、様々な状況に応じて崩しをかけていく修練を行いました。
体術においては、相手とのわずかな接点を通じて意図を伝えていかなければなりません。
そのために自分の身体に備わるセンサーの感度を研ぎ澄ませていきます。
ゆくゆくは物理的、身体的なものにとどまらない感覚も必要になります。
自分の体の内部に意識を向けることで、対面する相手とつながっていくことを目指しましょう。
続いて4月7日(日)の稽古。
肘を伸ばして制する動きを中心に修練しました。
たとえば一方向にしか曲がらない肘関節に対して、逆方向に力を伝えます。
その時、力任せに押しつけたのでは決して上手くいきません。
相手からの反発が生じないよう、身体全体からの入力方法を探ります。
小手先や末端からの操作ではない、大きく柔らかい古武術の身体の使い方です。
こうした修練から、大目標である「自然体」に入っていきます。
最後は4月9日(火)の稽古。
この日はオーストラリアのブリスベンから Australian Fitness and Martial Arts(AFMA) の皆さんが扶桑会を訪ねてこられました。
海外で放送された扶桑会を紹介したTV番組を見られて、興味を持ってくれたそうです。
皆さんは普段松濤館空手をオーストラリアで修行されているようですが、さらに深く日本古武術を学びたいと来日されました。
扶桑会が目指す「自然体」の説明と、基本動作を中心に修練しました。
最初は慣れない動きに戸惑いながらも、徐々に合気柔術の考え方にフィットしていきます。
言葉が通じない中で、大切な内容を伝える時に大事なのは、非言語的コミュニケーション、つまり「こころ」の部分です。
目に見えない、耳に聞こえないところで感覚を届けていくということは、人間関係の極意でもあります。
また、遠い南半球の地から異国の道場を訪ね、未知の武術を修得しようという彼らの熱意にも大変学ぶところがありました。
出会いに感謝するとともに、より一層真摯に稽古に取り組んでいこうと決意を新たにしました。
【動画解説】其の四百八十二 千鳥足で下がる 大東流合氣柔術 扶桑会 
複数回にわたって続いている「千鳥足」技法の解説だが、今回は「高さを変える」効果を利用した形を紹介する。
使うのは一カ条立合「帯落」だ。
首を衣紋締めで取ってきた相手の上手側に若干移動しつつ千鳥足の捌きを使い、腰を切る。
すると、前回「其の四百八十一、直下に沈む」で示したように頭一つ分沈むことになる。
ここからは、相手の視点に立ってみると、どのような体感となるかを見てみよう。
腕を交叉させて頸動脈を絞めている相手が、一瞬体をひねりながら真下に沈む。
こちらは前方に対して押し込むように絞めているので、虚を突かれたように下方に釣り込まれてしまう。
次の瞬間相手が下から腕を伸ばしながら真上に立ち上がってくる。
あたかも自分が握りしめている相手の首回り(奥襟と前襟)が隆起するように。
思わず腰を浮かせてしまったところ、わが帯を引き込まれて背中を折られ、抵抗できずに地面にたたきつけられてしまう・・・と、このような一部始終となる。
相手をこのように翻弄するためには、掴まれた首回りの接点が重力に従ってストンと真下に落ちることが必須の条件となる。
この時接点の落下軌道に少しでも違和感を感じさせると、相手は感覚を修正し、前方に向けている力の方向を変えてしまう。
この、「相手に違和感を感じさせずに」自らの体位を変更するというところに「相手とのつながりを作る」極意が隠されているのだ。
次回も同じ考え方を使いながら、「つながりを作る」極意を示そうと考えている。
【動画解説】其の四百八十一 直下に沈む 大東流合氣柔術 扶桑会 
「千鳥足」による体位変化について、前回までに解説したのは「腰の方向」を変えるということであった。
足を移動させることなく一挙動で向きを変えられるので、素早い身体の捌きが可能になる。
しかしながら「千鳥足」の操作による利点は、それだけではない。
今回は「千鳥足」が生む「沈む」動きとその効果についても解説してみよう。
これまで見てきたように、「千鳥足」では片方の足を外側に開き、腰を90度転換する。
この時開いた方の足が軸となるのだが、熟練していくとそのふくらはぎの上に逆側の膝を乗せられるようになる。
すると勢い身体は下に沈む形となる。頭一つ分下がることを目安にすればよい。
今回動画で取り上げた練習法は、特に自分に働く重力の重みに従って、真っすぐ沈み込むことを目的にしている。
身体が前傾していないことを相手に確認してしてもらいながら行うと良いだろう。
先ほど述べたように、外側に開いた軸足に乗るというところが難しい。
前々回「其の四百七十九 千鳥足」でも解説したが「一本足で立つ」ような気持ちで身体を動かせるようになるまで修練しなければならない。
そうして体重を分散するさせることなく一本の軸に乗りきることで、強い立位の姿勢をとることができる。
さらに向かい合った相手に対して、瞬時のうちに「一重身(ひとえみ)」の形となり、完全な半身の構えで対峙することも可能になるのだ。
次回はこの「沈む」動きを使った崩し技を紹介する。
【稽古日誌】令和6年3月24日 28日 31日 大東流合氣柔術 扶桑会 
大東流合氣柔術 扶桑会の稽古日誌。今回は3月下旬の稽古内容について記していきます。
まずは3月24日(日)、この日は手刀を駆使して崩しをかける技法を様々な形で修練しました。
この日、稽古後の感想で「目に見えないところの重要性」について、何人かが語ってくれたことが印象に残りました。
どのような動きであっても、正しい姿勢をとらなければ身体は力を発揮しません。
それは物理的、身体的な姿勢にとどまらず、稽古への心構えや相手との向き合い方など、「目に見えないところの姿勢」を正しく保つことに通じるという文脈でした。
稽古に取り組む気持ちや気迫は、定量的に可視化できるものではありませんが、技の中に必ずや現れてきます。
「目に見えないものを磨く」。
現代において日本古武術を修行することの大きな意義だと考えています。
続いては3月28日(木)の稽古。
この日は前半に基本の動きを丁寧にやった後、後ろから首を絞められたという想定で「半座肩落」という形を全員で修練しました。
投げが大きく、激しくなるため受けを取る側にも技術が必要です。
掴まれたところに執着すると、途端にぶつかります。
強く掴まれたときにこそ、平然と自然体を保つことが肝心です。
あたかも柳が突風を受け流すように。
それでいて投げる瞬間には、物理法則に則って鋭く力を発揮します。
緩急自在の境地を目指す修練となりました。
最後は3月31日(日)の稽古です。
「相手の身体を伸ばす」ことをテーマに。
扶桑会では初心者が常習する一ヶ条においては、相手の身体を「詰めて崩す」ことを基本の考え方にしています。
一方で状況に応じて臨機応変、接触点を使って相手の身体を伸ばして制する動きも心得ておかねばなりません。
いつもの形でありながら、崩し方は何通りにも展開できます。
慣れない動きに戸惑いもありましたが、うまくハマると面白いように倒せます。
さまざまな引出しを持つことが、技の深みを増すことにもつながっていきます。
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